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73:☆まるで夢でも見ているかの様で、何度だって思い出す。
しおりを挟む「ふふっ♡ネオンに着せたら一番エロそうだからこのシャツにしたけど、予想以上にエロくなったな♪なぁ、これ気持ちイー?」
「なんだッアーーー!ヒッ…ジュリぁ、それ、それダぁ、メ…!」
「おっ、我慢汁で濡れて滑りが良くなってきたな♪よぉし、巷で人気のローションガーゼならぬローションシャツだ♪」
ジュリアの大きな腕の檻の中、突然訪れた強烈な刺激に身を捩り、俺は、脚を開かせるジュリアの硬い腿をガクガク震える脚で締め付けた。
だが、そんな俺の反応にジュリアは喜色を滲ませて、あろうことか物凄くリズミカルにシュッシュッとシャツを左右に動かしだした。何だよ、ローションガーゼって!こんなの、死ぬぅ!!シニマス!死ぬ時!死ぬかも!!マジ死んじゃアッーーー!!
「ヒッ!ひぃあっ!だぇ、らぇぁっ!くる!イク!で、ちゃ、出ちゃう出ちゃう出ちゃァアッアッーーー!!」
凄い勢いで背骨をせりあがって脳天を突き抜ける、強烈な快感の土石流に、俺はどうして良いか判らなくて空を引っ掻き、ジュリアの腕を引っ掻き、背後のジュリアの首に縋り付き、あちこちに爪痕を残した。
真っ白にスパークした絶頂の世界から、荒い呼吸に合わせて少しずつ思考が戻ってくる。
それと共に、ぶわり、といつもと少し違うフェロモンが俺から発せられたのを自覚する。通常でも、ヒートでもない、何処かねっとり官能的な重みを加えた匂い。
(なんだこれ…。臭いって思われたらどうしよう……。)
自フェロモンの匂いに対する自信-100%な俺がビビって我に返った瞬間、背後から凄い勢いでジュリアのフェロモンが噴出する。
サンダルウッドにジンジャーに黒糖、シナモン、蜂蜜、少しのカルダモン。
甘くスパイシーな素敵なもの沢山と邪魔な抑制剤の雑味、そして、いつもより深く、鮮烈に漂う蒼い海の香り。
「じゅりぁむっ……ふっ…ン……」
ぐい、と些か乱暴に後ろに顔を向けられ、食べられるかと思う勢いのキスをくらう。どうやら杞憂だったようだ。
ホッとしたのも束の間、暴力的な迄に獣欲を滲ませたジュリアのフェロモンに包まれ、呼吸を奪われ、シャツで扱く様に俺の俺を弄ばれ、瞬く間に俺は二回目の白濁を散らし、思考を手放した。
そこからはもう、俺は脳味噌の芯までへにゃへにゃで。
力も入らないしマトモな受け答えも出来ない俺を、ジュリアがテーブルに寝かせたり、ジュリアに抱き着かせたりと色んな体勢を取らせ、俺はされるがまま、与えられるまま、快楽を享受し、耐え、喘ぐ。
そのまま俺の二回分の白濁や汁で滑りが良くなったシャツでジュリジョリと湿った音を立てながら、更にストロークを長くして亀頭を磨き続けられた時は、俺はマトモな抵抗も抗議も出来ずに高みへと追い詰められ、初めての潮吹きを経験した。
それから、所謂、兜合わせというヤツをされた時は、聞いてた話と違って、ジュリアが俺の俺とジュリアのジュリアを握り締め、手ではなくジュリアのジュリアを動かすから、裏スジが刺激され、俺は泣き喚いて白濁やら潮やら何度も吐き出した。
これもうヒートになるんじゃないかと思う程の強烈な絶頂の繰り返しに上も下も判らなくて、只ジュリアだけを頼りに地表にしがみついてる状態だった。
多分、天に落ちるとかベッドから奈落に吸い込まれるとか、色々不思議な事を言ったと思う。
あんまり覚えてないが、ヒクヒクと肩を震わせながらジュリアが「大丈夫、もげてないし溶けてもない。ちゃんとあるよ、ほら♪」って言ってたから、何かアレがもげたとでも言ったんじゃ無いだろうか…。うわ恥ずかしい。
前回のヒートになってた時と違い、今回はジュリアも兜合わせや、その後の素股というヤツで達していた。
それがまた、なんと言うか……、達するとこう、その、フェロモンが濃いらしくて。
ぶわりと舞い上がる鮮烈な海の香りに、俺は正気を失った脳味噌を更にパン☆パーン☆と景気良く雲散霧消させたらしく、何か抱いて!とか、項を噛んで!とかめちゃくちゃ恥ずかしいこと言っちゃった気がうっすらするんだよね…。いや、うん、夢。絶対夢。俺そんなこと言ってない大丈夫……って信じたいんだけど、信じたいんだけどぉぉ……。
明滅する光とふわふわした浮遊感の中、ベッドの上で尻だけを高く上げた状態の四つん這いになって、枕に額を擦り付けて悶える俺。
その俺の太腿をガッチリ硬い太腿で挟んだジュリアが、ジュリアのジュリアで俺の股を刺激しながら、ずしり、と圧し掛かってくる。
……ガリッ…
『…あっ…ッ!』
快楽にしなる背に熱いジュリアの肌を感じた瞬間、ド派手なカラーが項の上で音を立てて軋む。ジュリアがカラーを噛んだのだ。
微かだが、ギチギチと引き攣れる様にカラーが首に食い込み、その、獲物を屠る獣じみた荒々しい愛情表現に一際鮮烈な快感が背骨を突き抜け、俺は何度目か判らない絶頂を味わった。
もう、その時には俺の俺は、乳牛でもこんなに搾り取られないって位搾り取られてて、只ヒクヒク動くだけだった。
そんな、イキ捲ってヘトヘトで、脳味噌も一緒に搾り取られたんじゃないかって位頭空っぽだった俺の耳に、カラーをゴリゴリ噛み締めながら興奮を耐えるジュリアの荒く深い息が聞こえた。
まるで本当に番にするために項を噛まれるみたいで、俺の全身が歓喜に震えたのを覚えてる。
ゴリゴリ、ギチギチ、とカラーを喰い破ってやるとばかりに噛み締めていたジュリアが、そんな俺の、歓喜にまみれたフェロモンを放出する項のキワを、舌を滑り込ませてベロリと舐めて囁く。
『ネオン…可愛いネオン。好きだよ。俺ココ噛みたいんだ。ネオンと番になりたい。…ココ、予約していい?俺が噛むから……。俺の為に空けておいて。誰にも噛ませちゃダメだよ…。今は無理だけど、絶対俺が噛むから……待っててくれる?ネオン…♡』
スーー…ハァーー…と俺の後頭部に鼻を埋めて、ジュリアが熱に浮かされた様に囁く。
それに俺はいちいち啜り泣き、噛んでとか、俺も、番にして、だとか待てないよぉ、待つよ、待つから、とか矢鱈めったら返事した気がする。
「………はぁぁ…♡」
ぶっちゃけ、乱れに乱れまくった自分の姿なんて黒歴史以外何物でもないから、忘れてしまいたいんだけど、あのジュリアの熱の籠った番にしたい宣言が嬉しくて、忘れられないんだよなぁ。
「……はぁぁ♡」
何度も思い出しては、幸せの溜め息を漏らす。
朝からずっとそんな調子。
重怠いが何処かツヤツヤした体を引き摺って、けれどふゎふゎした足取りで、起きて身支度して学園までやってきて席に着いたは良いけれど、予習そっちのけで昨夜の情事を反芻する。
そんな状態だったから、俺が平民の遊び人に遊ばれてるとかいう噂で周りがヒソヒソと盛り上がってるなんて全く気付かず、オボロが話し掛けても、ブロンズが話し掛けても上の空で、シューに眼鏡をくいっと直しながら匙を投げられても上の空だった。
だから、一人のご令嬢が意を決して近付いてくるのも、目の前に影が落ちてもマダ気付かなかった。
「……はぁぁ♡」
あー…幸せ♡
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