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12: 騙された王様はまた騙された。
「おはようございます、王様…。お加減はいかがですか?」
ふと目が覚めた王様に、優しく声を掛ける者がおりました。
「ん……オタィシ…?」
眠い目を擦りつつ王様は返事をし、そこでふと、昨夜の衝撃的な出来事を思い出しました。
「オタィシ!お前、私を騙していて良くその様な……!」
優しく王様の肩を擦るオタィシの手を乱暴に振り払い、王様はギリリとオタィシを睨んで喚き立てました。
しかし、オタィシは気遣わしげな顔をして、とても昨夜の高笑いしていた悪い雰囲気の男と同一人物とは思えない態度です。
王様はその様子に驚き、言葉を途中で切ってオタィシを観察しました。
(どう言うことだ……!?昨日のふてぶてしい態度が夢の様に殊勝な顔をしている……。)
戸惑う王様を見たオタィシは、更に労るような顔をして王様に言いました。
「ああ、王様。どうやら悪夢を見られたのですね……。魘されていたので、とても心配したのですよ…。」
「………夢、……だと……?」
愕然と呟く王様の頬を、それはそれは優しく撫で、オタィシは蒼の美しい瞳を覗き込みました。
(ああぁ…あんな事をされたのに、もう夢だったと信じかけている…。可愛いココ♡)
「王様もお分かりだと思いますが、本来尻はモノを入れるべき場所ではございません。更に、人の知力回路同士を繋げる事も、自然に起こる事ではございません。それ故、効果は高いのですが時に反動が強く、王様の様に悪夢を見てしまう方も中にはいらっしゃるようなのです……。」
「そ、…そうだったのか……。」
(うわ!信じた!可愛い♡可愛いよ!ココ♡♡)
王様はアホの子だった為、すんなり信じてしまいました。
オタィシは騙した癖に、信じた王様を信じられない思いで見つめ、更に更に愛しさを募らせたのでした。
「すまない、オタィシ……。お前は私の為に色々してくれてるのに…。変な夢を見たせいでお前に酷い態度を……。」
騙されて変態露出狂と化し、更には貞操まで奪われたと言うのに、しょんぼりと項垂れてオタィシに謝る王様に、オタィシはとっても満足しつつ更に嗜虐心を擽られてしまいました。
(ああ、この設定は良いな♡楽しいな♡♡ココにもっともっと淫らな事をさせたいな♪)
オタィシは洗顔や髪を整える王様を眺めながらそんな事を考えました。
オタィシのスモーキーローズカラーな脳細胞がフル稼働で様々な計画、シチュエーションを考案していきます。
その様は端から見た時、とても精悍で知的で真面目そうな顔つきだった為、
(わぁ、何だか凄く思案顔だ…。オタィシは私の為にいつも真剣に考えてくれているのだな♪)
と王様は嬉しく思いました。
(使用人や宰相達が普通に働く中、王様をめちゃくちゃにしたいな……。どうすれば出来る……使用人達に催眠……いや、認識誤認……玉座をエロマシーンに……)
確かにオタィシは王様の為に考えていました。
が、それは、とてもとてもドエロに王様を辱しめる為にでした。
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