本編完結【R18】地味すぎる転生悪役令嬢、攻略対象と関わらずに…俺様ヤンキー公爵に絡まれる。Why?

syarin

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夏休み領地篇

74: 地味令嬢とワンコとワンコとマカロン

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ふっくら頬がチャームポイントの侍女のエリーが、
お茶菓子は何が良いか聞いてきたので、
マカロン食べたいなーって呟いたら、兄姉から顰蹙を買ってしまった。

「やぁだぁ!うちにそんなコジャレたもの
 有るわけないでしょー!?
 やぁねぇ!一丁前に王都で毒されちゃって。
 カップケーキかマドレーヌかクッキーかビスケットかチョコよ。」

「アーモンドドラジェもございます。」

「何だよ、マカロンて!何だよ!
 あれか??王都で流行りのスイーツの店とか本読んでチェック♡してんのかー??プフフ!」

へーへー。スンマセンね。

私はアイシングなるべくたっぷりのカップケーキをお願いして、席に着く。

「そんな揶揄うことないでしょ。
 マカロンなんか、学園のカフェテリアでもいつも売ってるんだし」

そういって顔をあげると呆然とした二人の顔があった。え。なに。

「は?マカロンて、馬鹿高いヤツだろ?
 何か色んな色しててちっこくて丸くて、
 間にクリームみたいなのが入ってる…。」

「確か銅貨50枚したわよ。1個。
 あんた、買ったことあんの……?」

「や、そりゃ、
 学園のマドレーヌの5倍の値段だけどさ、
 偶に買うくらい出来るでしょ?
 それに、ここら辺はマドレーヌ一個銅貨3枚位だけど、王都みたいなところは王都ってだけで全部物価上がるし、
 そんな高いもんじゃないでしょ。」

「「フェリのお財布事情どうなってんの…?」」

「いや、寧ろそっちのお財布事情こそどーなってんの??」

私の毎月のお小遣い、確かアーサーの半分で、アーサーよりは少なかったけど、お姉も私よりは貰ってたはず……。

お互いの金銭感覚の違いに気まずい沈黙が流れたが、お茶菓子の登場で話題転換された。

何かアーサーの話があったんだっけ?

「そうそう、こないだアーサーったらね。
 ほら、ヴィオラちゃんの屋敷でお茶会してるじゃない?その時にね……」



ふんふん、へーへー。ほーほー、成程?

つまり、こないだお茶会の後、ヴィオラ嬢の部屋に連れ込まれて、
新しい寝巻きを買ったけど、似合うかな?と、
フリフリヒラヒラのネグリジェを体に合わせて見せられて、
「似合うと思うけど、男にそーゆーの見せるの良くないよ?」と言ったらヴィオラ嬢ぷんすこぷんで、
何だかめっちゃ罵倒された挙げ句、
屋敷を追い出すように帰らされた、

と。

ネグリジェ見せるとか、かなり攻めたなぁ。

てことは、それまでにも色々アプローチしたけど、
全然だから少しずつエスカレートしてってるよね?
きっと。

脳裏に、すぐに赤面する菫色の髪の純情乙女が浮かぶ。




「アーサーってまだ童貞?」



ヴィオラさんとどこまでヤった?
と聞いて兄姉を見たら、すんごい顔してた。








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