本編完結【R18】地味すぎる転生悪役令嬢、攻略対象と関わらずに…俺様ヤンキー公爵に絡まれる。Why?

syarin

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夏休み領地篇

75: 地味令嬢、ワンコを叱りワンコを口説く

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「アーサーってまだ童貞?」



ヴィオラさんとどこまでヤった?
と聞いて兄姉を見たら、すんごい顔してた。



「~~!…ぉ、おまっ………っ!!」

「……やっぱり、フェリのその、大胆に斬り込んでく容赦ない言葉選び、流石だわぁ。」

「兄妹なんだし、他の人には気を付けてるから良いでしょ?
 てか、童貞なのは判ったけど、普段どんなことしてるの??キスくらいはした??」

おーー…アーサーが真っ赤だ。

どーせならアレックスの赤くなるトコのが楽しいのに。

「毎回、手を握ったりキス位はしなよ。
 アーサー今年19だし、ヴィオラさん18でしょ?
 婚約者以外と婚前交渉する人もそろそろ珍しくないんだし、お互いラブラブな婚約者同士なんだから、ちょっと位いちゃつきなよ。
 てか、ヴィオラさんは色々したくて、頑張ってそれを伝えてくれてるのに、アーサー鈍すぎ愛想着かされてもさもありなーん!」

アーサー絶句。お姉はスッキリした顔してる。

「私が幾ら言っても聞きゃしないんだから、
 いー気味よ。
 やっぱフェリシアが言わなきゃ堪えないのよねー。
 私もかなりキツく言ったつもりなんだけど……。」

え、なに?
兄妹最強の口の悪さって言われてない?

そんなことないよね?

取り敢えず、

「まぁ、アーサーがヴィオラさんを大事にしたいのは反対しないよ。
 でも、もう少しイチャコラするべきだと思う。
 そうだ、こないだ王都の何処だったか、サイラジが綺麗な庭園行ったらイチャラブカップル大博覧会って感じだったよ?
 そーゆートコ行って、他の人達がどんなことしてるか勉強してきたら?」

「ィ、イチャラブ博覧会……!?」

「何それ!?見てみたい!てか、あんたそんなとこ誰と行ったの??」

うっヤブヘビ。
しかも、アレックスがキスしてきた時を思い出して赤面してしまった!

「……化粧室で、他の子が話してた。
 日傘で周りから目隠しして口付けしてるカップルとか、
 膝枕しながら花冠作ってるカップルとか、
 ベンチでアイスクリーム食べさせっこしてるカップルとかいっぱい居たんだって。
 頑張って耳澄ましてたんだけど、話してた令嬢が婚約者に何されたかは聞けなかった。
 違う令嬢が入ってきてその人と話し始めちゃってさ。
 そのまま話題を戻すことなく出てっちゃったんだよね。」

ちょっと残念そうな顔してウソぶっこけば、
ま、フェリだものねー。と納得する二人。
悔しいが誤魔化せてよかった。

それより、だ。

「後、ヴィオラさんが大事だから、結婚までセックスは大事に取って置きたいって、ちゃんと伝えてる?
 いい?こうやるんだよ?」

横でニコニコしてるお姉に向き直り、
少し眉間に皺を寄せて、頬に掛かる薄茶金の髪を一房掬い、綺麗な瞳を見詰めながら口付けする。
指は愛おしそうに髪を撫でながら。

そして、吐息混じりに囁く。

「キャロ……。可愛い俺のわんこ。
 俺がどれだけ我慢してるか判ってないだろう?
 頼むから…そう煽らないでくれ。
 君を大事にしたいのに、酷いことをして、
 泣いてお願いされても止めれなくなりそうだ……。」

手を伸ばし、頬を撫でながら掬った髪を後ろに流す。

「ふぇっ…ぇ、え。」

お姉、きゅーーっと赤くなって口をパクパクさせたとおもったら、そのまま固まってしまった。

口、開いてるよ?

「アーサー、判った??
 こーゆー感じでやるんだよ?
 ほら、ちょっと台詞考えて言ってみ?さんはい。」

「…はっ!??何だよそれ!
 そんな変なこと言えるかよ!
 そんなのでフツー喜ばないだろ!」

「何よ!女の子は恋愛小説読みまくってるから、
 言われたことなくてもこーゆー台詞読みなれてるから、こん位言わなきゃだよ!
 お姉だって結構効いたじゃん。ほら!」

真っ赤で未だパクパクしてるお姉をビッと指すと、アーサーはぐぅっと言葉に詰まってお姉を見る。

お姉を見詰める瞳が、確かに…と言っている。

そんなアーサーに何か言ってやりたいみたいだが、お姉は少し考えた後、視線を反らして顔を手でパタパタと扇いだ。

どうやら、まだ混乱してるよーだ。

こーゆーの言われたことないのかな。
ヘタレ婚約者野郎め!クソクソヘタレヘンリーめ!

「さ、ほら、早く台詞考えて言ってみろって、アーサー。」

気を取り直してアーサーに詰め寄る。

その後暫く姉妹でアーサーをしごき、

『俺の可愛いヴィオラ…。
 君が大事だから我慢してるんだ。
 あまり煽らないでくれよ…。
 …………俺を野獣にさせないで。』

と、
両肩を優しく掴み、瞳を見詰めながら言えるようにした。
アーサーをしごく我ら姉妹は、それはそれは悪魔の顔をしていた事だろう。





あーー楽しかった!



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