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豊穣祝祭期間
262: 地味令嬢とヤンキーの帰還。
しおりを挟む久し振りにポーションのお世話になった。
軋む体と、鈍重な頭がサーーっと霧が晴れてくみたいに消えていく。
なんと、アレックスもポーションを飲んでいた。
「流石に魔力が心許ない。
フェローの再従兄弟があちこちに、
中々な監視機能を付けてるからな。陰湿すぎるだろ…。」
マジックポーションだった。
そうそう、溝鼠は陰湿でねーーっちょりした性格だから、
何してるか知らないけど、その感想は正しいと思うな。
朝御飯をまともに食べる気分でもなかったので、
アレックスの淹れてくれたエスプレッソとマカロン、カラメルビスケットを食べて、マンスターを飲んだ。
お腹ちゃぽちゃぽである。
馬に乗ると、ときどきどちらかのお腹がちゃぽん♪と音を立てるので、2人してその度に笑い、
田舎馬君はそんな私達を不思議そうに見ていた。
そんなこんなで領地の15箇所の神殿を巡り終わり、
残りはムーニスの祭りを楽しんだり、ちょっと湖でまったり?エッチしたりと、ラブラブで過ごし、
私とアレックスは学院へと戻った。
報告によると、今年はやっぱり大盛況で。
今後、バザーは控えめに、糞神父に金は触らせない。
そして、暇人親戚貴族達に、今後はもっと屋台を手伝って貰うことにした。
なんでも、皆凄く楽しかったらしく、
俺の好きなカリカリベーコンを屋台で出したら良かったのに!
やら、儂は餅が良いと思う、だとか、寄り合い開いては口々に言ってるらしい。来年の為に、使用人にレシピ通りに作らせて、試食会を開いたジーサンまで出現したらしい………。
皆、やりたかったんか。ハブってごめんな。
ほら、今年は試しに、やし。来年は宜しくやで。
後、糞神父の中の一番デブってた奴が、領に居付いたらしい。
あー、孤児の少年パシりにして、キッズコーナーで
ひたすら芋食ってた奴ね、と思い出す。
うちの神父の報告を纏めると、どうやら意外とツンデレ属性で、
面倒見も良いらしい。
本人は動けないが、ちみっこが危ない事してる時、一番に気付いて年上の少年に指示を飛ばしてたとか。
あの神父おっとりだから、意外と良いコンビになるかも?
報告を脇に置き、目頭を揉んで後ろに凭れれば、
アレックスが優しく髪を撫でてくる。
「お疲れ、フェロー。マッサージしてやろうか?」
ソファに座って膝に私を横向きに乗せたアレックスが、
そっと手で私の白金髪を弄びながら訊いてくる。
「アレックスのマッサージ、絶対エロくなるからいい。」
ジト目で見ながら言えば、アメジストの瞳が喜びに蕩ける。
「性悪猫め……。だが、否定できんな。」
「ふふっ……アレックスのへーんたい。スケベー……ぅむ……。」
嬉しそうに笑って唇を塞いでくるアレックスに、私も舌を搦め手応える。
豊穣祝祭期間は今日が最終日。
明日からは、学園の豊穣祭、前世の所謂文化祭の、
宵祭、本祭、後祭である。
三日間、がんばるぞー!おーー!
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