新人くんとやさしい隊長

suima

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番外編

隊長とかわいい新人1 ☆

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 隊長視点です。

―――――――――――――――

 その子を見つけたのは、任務で辺境の魔の森に赴いた時だった。

 大海に大きく張り出したその地は唯一内陸につながる北側を山と森に阻まれていた。地形のせいで交通手段が発達するまでは村の外との交流が少なく、閉鎖的だったため今でも村の住民は代々そこに住む一種族だけだった。
 隣国とも遠く、外敵といえば比較的小さな魔の森だけ。森が小さければ魔物は少なく急増殖も起きにくい。小型魔物の対処にあたった地元軍が、戦いに不慣れであまり役に立たないのも仕方のないことだった。

 しかしその中でただ1人、まさに紅一点と表現したくなるような兵がいた。
 栗毛に褐色肌の小柄な地元兵の中で一際目立つ赤い髪に白い肌の少年は、先陣を切るように魔物に立ち向かい、のろのろと後を追い早々に撤退する部隊のしんがりを務めていた。

 指揮官に彼について聞くと「隊を乱す厄介者です」と苦々しく言った。隊を援護するような少年の動きは、戦い慣れていない彼らには一人勝手に行動しているように見えたのかもしれない。
 一族の仲間より大きく肌や髪の色が違う事もこの地では疎まれるようで「図体がデカいぶん頭が弱い」「死霊のような薄気味悪い鬼子」などと評され、隊の中でも孤立しているようだった。
 そんな状況の中でもあの戦いぶりをしている少年に興味を持った私は、任務完了後に彼を呼び出した。

 肩のあたりまである炎を思わせる真っ赤な髪は、雪のような肌の白さを際立たせていた。私から見れば小柄で細いが、華奢なわけではなく彼なりに鍛えているようだった。
 幼い頃から私達「魔物駆除特殊部隊」に憧れていたと頬を高揚させ、蜂蜜色の瞳をキラキラと輝かせたその顔はまだあどけなさを残している。成人を迎えたばかりにしては幼い受け答えだったが、素直さの現れのようで好印象だった。
 チイと名乗った彼を私は一目で気に入った。

 (これは…………可愛らしい)

 すぐに魔特への入隊を了承させ、見習いとして私に付かせることにした。
 色々な意味で仕込み甲斐がありそうだ。


 
  *  *  *

 
 魔物駆除特殊部隊は任務の特殊性から地位や種族に関係なく能力のある者達で構成されている。入隊希望者は多いが危険な任務とそれに備えた厳しい訓練についてこれる者は多くない。
 私は隊長として、大事な隊員達と共に無事任務を完了させるのは勿論のこと、そのためのサポートも大切にしている。
 
 激しい戦闘の後は心身共に極度の興奮状態に陥る。生理的欲求が高まる者も多いため駐屯地の施設と任務への移動に使われる船には食堂やトレーニングルームなど様々な設備を充実させている。
 性的欲求にも対応できるスタッフも常駐させているし、隊員同士でそういう事をする場合も多々ある。
 心身のケアのため、自然な欲求は抑え込まないよう推奨している。

 私には特定の相手はいない。言い寄ってくる者には事欠かないが、煩わしい関係は必要ないと思っている。
 性欲が高まった時にはそういった対応が可能なスタッフや隊員を相手に発散させていた。
 側に付かせるとはつまり専任でそういう相手をする意味も含まれるが、独占するつもりはない。任務に慣れてきたら他の隊員と共有してもいいだろう。

 だがまずはじっくり手順を仕込んでからだ。慣れない身体を無理矢理拓くのは趣味じゃない。まだ成人したばかりなら経験も少ないだろうから、私好みに育てるのも楽しみのうちだ。

 駐屯地へ帰還してから、チイの教育を始めた。


 チイは多くの事を知らなかった。辺境育ちというだけではなく、一族と違う容姿のせいで村八分にされており、最低限の事すら身につける機会がなかったのだとわかった。
 それこそトイレの正しい使い方や言葉使いなどの基本的なことを始め何から何まで教えなくてはならなかったが、恐ろしい程の素直さで学んでいく様子はとても好ましい。
 
 難しく考えるのは苦手なようだが、本能なのか嗅覚が良いというか戦闘訓練では非常に的確な行動をした。身体能力も高く、隊の戦力としてかなり期待できそうだ。
 
 教わった事を必死に覚え身につけようとする姿を目にすれば、教える方も目を掛けてやりたくなるというものだ。隊員達からも気に入られ仲良くやっているようだった。

 
 魔特流のマッサージを教えてやると言った時、恥じらいもせずに元気よく了承したことが気にならなかったわけではない。憧憬の対象である私からの誘いだとしても躊躇いが無さすぎた。
 だからこそ念の為に、今はまだ私以外の者とは絶対にしてはいけないと言い含めておいたのだ。
 しかし子供の頃から下働きとして軍に所属し、兵士としても数年勤めてきた者が裏に込められた性的な意味合いを少しも知らないとは思いもしなかった。詳しく知らないだけなのだと。

 少しの違和感に蓋をして、素直で可愛らしいチイの仕込みをじっくりと楽しんだ。


 他人との触れ合いに不慣れな彼は普通のマッサージですら大袈裟なくらいに反応した。敏感すぎる身体はおそらく誰にも拓かれていないはずだ。
 本番は初任務の帰りがちょうどいいだろう。彼にとって特別な日の「ご褒美」にするのだ。
 
 それまではあくまで準備なので食べてはいけない。つまり手で仕込むだけで口は使わないのが私の信条だった。
 だがそれは早い段階で脆くも崩れ去る。
 
 チイはあまりにも可愛らしかった。露出度の高い下着とセクシーなパジャマを与えれば喜んで着用する。しどけなくそのパジャマを脱ぐ様はあまりにも煽情的だった。自分で与えた物に自らの忍耐力を試されることになるとは思わなかった。

 恐ろしいほどの素直さは身体を躾けるのにも有効だった。初めは無反応だった乳首を解しながら「感じる才能がある」などと言いくるめるとあっという間に愉悦を受け入れるものに変化した。筋トレのアドバイスに見せかけて私好みの丸みがある胸に仕上がるよう鍛えさせた。

 性器の呼び方も小さな子供のような表現は改めさせた。行為の時になるべく盛り上がる為には言葉選びも大切だ。

 本番までにどこまでチイが受け入れられるか様子を見ながらあれこれ仕込んでいったが、彼はいつまでも何でも受け入れていった。
 
 自慰の練習と称してやり方を教えても言葉通りに信じた。
 
 私のものを手で愛撫させている時に、良い香りがするからと股間に顔を埋めるほど近づいていた時は何かを試されているのではないかと思ってしまった。一緒に達することでなんとかその場は凌いだが、約束を破って一線を超えてしまうところだった。


「隊長……隊長っ――!」
 
 白い肌をほんのり上気させて可愛らしい声で私を呼びながら喘ぐ様に堪えきれなかった。
 
 口や性器ではないから、胸だけは良しとしようと自分に言い訳してそのピンク色の小さな実に吸い付いた。
 背中を反らし身体を震わせながら若茎から白濁を放った。期待通りの反応に私の心は浮き立った。

 
 アナルの仕込みに取り掛かる頃には、流石に認めざるを得なかった。チイはセックスという言葉だけでなくそういった行為について何も知らない。それどころか性欲の存在すら認識していないかもしれない。

 本番の前には説明しなければならないが、それまでに私への憧憬と好意を利用して十分慣れさせよう。身体を堕としてしまえば、拒絶はされないだろう。
 
 姑息なやり方ではあるが、すでにチイの虜になっていた私はどうしても彼を手に入れたかった。隊員達と共有するなんてとんでもない、身も心も私だけのものにしたかった。
 
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