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番外編
はじめての、しっと4 ☆
しおりを挟む「しっと……?」
チュッと音を立てて唇が離れたときに、隊長が言ったのは、初めて聞く言葉だ。鼻をすりっと寄せて僕が聞き返すと、いつものように言葉の意味を説明してくれた。
「そうですか……嫉妬というのは良くない気持ちなんですね」
隊長に向けてそんな気持ちを持ってしまったことがショックだった。隊長本人にではなくその周りの人に対してだとしても。
「ネガティブな感情だが、チイが嫉妬してくれて私は嬉しいぞ」
「え⁉︎ 嬉しいんですか?」
「そうだ。チイが私を自分だけのものだと思ってくれているということだろう? それを喜ばないはずがない」
ギュッと抱きしめて甘いキスをくれた。そんな自分勝手な事を思っているのに嬉しいって言ってくれるなんて、隊長はなんてやさしいんだろう。
「私もたくさん嫉妬しているぞ」
「え⁉︎ 隊長も?」
「ああ、仕事中は隊員達のようにチイの頭を撫でたり、新人訓練を一緒に受けたり出来ないだろう? 彼らと仲良くやってほしいと思う反面、私だけのものでいて欲しい気持ちにもなるんだ。それにチイの魅力を知った誰かに攫われはしないかといつも心配している」
「そうなんだ……」
ビックリした。隊長のような素晴らしい人がそんな気持ちを持つなんて。僕が攫われる心配というのは意味がよくわからないけど。
ちょっと困ったように「まあな」と言った笑顔がたまらなく素敵で、僕は隊長の首に顔を埋めてギュッとしがみついた。
「本当だ……嬉しいです」
嫉妬してもらえるって、まるで隊長の心の中に僕がしっかりいると言われているみたいだ。嬉しい気持ちがふくらんで、もう抱きしめているだけでは居ても立っても居られなくなってきた。
「ねえ隊長、マッサージさせてください」
教えてもらった色々なやり方で僕がしよう。隊長の身体も心も温めて、2人で繋がってトロトロに溶けあってしまいたい。
「チイがしてくれるのか?」
僕はコクリと頷くと、ガウンの隙間に滑り込ませた手を広くて温かい胸に当てた。そこへ感謝の気持ちを込めてそっとキスを落とす。
ガウンのベルトを解いて、鍛え上げたカッコいい筋肉を手と唇で撫でながら少しずつ下へ移動していく。下着に辿り着く頃にはすでに隊長の立派なものはとても力強く勃っていた。急いで下着を取り除き、そのそり返った熱を両手で包み込むようにして先端にキスをしてから、ゆっくりと口の中に迎え入れた。
強く張り出した部分も、括れているところも、浮き出た血管や筋も、形を辿るように丁寧に舌で舐め唇を這わせた。
もう何度も口や体内に受け入れて、この形を覚えている。隊長もきっと僕の内側の形を覚えてくれているだろう。
――他の人の形も、まだ覚えているのかな――
隊長は色々な人との経験があるから、たくさんの形を知っているだろう。昼間のあの人のも……彼にもこんなふうに好き勝手に味わうのを許したのだろうか。
「何を考えている? 過去に何があったとしても、今は……この先ずっと、愛するのはチイだけだ」
僕の頬をそっと撫でながら言った隊長の言葉にハッとする。いつの間にか考え事をしてしまっていたみたいだ。
「ごめんなさい、ちょっと変なこと考えちゃいました。でも、そうですね。今とこれからの隊長のことを考えます。僕も隊長に出会う前と後では全く違う人のようになりましたから」
隊長は僕を見つけて、ここに連れてきて、一人前の隊員になれるよう育ててくれた。愛することや愛されることの嬉しさや、大切な事をたくさん教えてくれた。今の僕の全部が隊長のおかげで出来ているようなものだ。
着ているものを全て脱いでから、もう一度隊長の膝の上に跨る。指に垂らしたオイルを後孔に塗りつけてから隊長のペニスを持ち上げて、先端をそこに擦り付ける。
「今日も僕の中を隊長でいっぱいにしてくださいね」
ゆっくりと腰を下ろして、熱く大きく膨らんだ亀頭を呑み込んでいく。2人が繋がっているそこを隊長にも見てもらいたくて、脚を目いっぱい広げて上体を反らせた。
蕾がグッと広がって括れまで受け入れると、その存在を逃すまいとするように入口がキュッと締まって内側の粘膜が張り詰めた熱い塊を包み込んだ。
「んっ、先っぽ、入りましたね……隊長とつながった……あっ、いい……」
「っ……チイは学習能力が高すぎるな」
そのまま深く潜り込んでいくのを確かめるように入口の縁を隊長が指でやわやわと撫でてくれた。
脚がプルプルと震えるのを堪えながら更に腰を落としていく。その時、隊長の指が会陰をグッと押した。力が抜けて一気に腰が落ちる。グプンと最奥が押し開かれると同時にお尻が隊長の下腹部にピタリとついた。
「ひぅっ……はぁっ、うっ、ふうっ……」
思わず息がつまったのを落ち着かせていると、脚を撫でていた隊長の掌が、腰から脇腹、胸へとさするようにしながら移動していく。胸の筋肉を念入りにほぐす手つきは温かくてやさしくて、思わずうっとりしてしまう。隊長はこの胸の形がお気に入りみたいで、いつも丁寧にじっくり触ってくれる。僕の身体にお気に入りの場所があるなんて、とても嬉しい。
「かわいいな……全身を味わって、中にたっぷりと注いでやるからな」
いつもはクールで鋭い視線が蕩けるように熱くなって僕だけに注がれている。
「はい。隊長も、いっぱい気持ち良くなってくださいね」
そう言って腰を擦り付けると隊長はものすごくカッコよくニヤリとした。そしてさっきから期待してツンと立ってしまっている僕の胸の先端をベロリと舐めて、吸って、押しつぶした。手の動きは止めないまま、口でも念入りに味わってくれる。
「ふぁっ、たいちょ、そこっ、あぁっ気持ちいです!」
快感を感じられる場所だって教えてもらってから隊長に愛撫してもらうごとに敏感になってきていて、今では乳首だけでイきそうなほど反応してしまう。そこに連動するようにペニスからは透明な蜜がトロトロと溢れ、お腹の中がビクビクとうねりだす。
すると隊長の立派なものは更にググッと大きく硬くなって、僕が震えて腰を動かすたびに一番奥をグプグプと突いた。
「すごい、ぁんっ……すごい奥まで隊長が来てる……気持ちいいっ」
「……っああ、気持ちがいいな。チイがこんなに深く受け入れてくれて、嬉しいぞ」
僕の身体をしっかりと抱きしめて腰を打ちつけ、内側の感触を味わってくれている。隊長が喜んでくれている、その表情が見たくなって両頬に手を添えてこちらに向いてもらった。熱がゆらめく瞳と目が合って、思わず噛みつくような勢いでキスをしてしまった。
「好き、大好き! 僕の隊長……!」
今までにないくらいたくさん激しくキスをした。脚を隊長に絡みつけて身体が離れないようにした。本当に溶けて混ざり合ってしまうんじゃないかってくらい深く深く繋がった。
ずっと絶頂にいるみたいになって僕は知らないうちに射精してしまっていた。そんな僕を見て満足そうに微笑んだ隊長が1番奥にたっぷりと精液を注ぎ込んでくれた。入口から溢れ出るほどたくさんもらったのに、脚で隊長を捕まえたまま「もっとください」っておねだりして、僕の中身全部を隊長で埋め尽くしてもらった。
もう何度達したかわからなくなって頭の中に火花が飛び散ったままになった頃、僕の首を強く吸って跡をつけていた隊長がそっと呟いた。
「たまには嫉妬も悪くないな」
END
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