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第二章

ミカエル、ラファエル、あれ兄エル? 〜尊い人には取り敢えずエルを付ければ安心だよね

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あの事件から数日たって国王陛下から謁見の招待状が届いた

お母様は朝からいったいどこの魔王を倒しに行くんですか?
と確認したくなる様な装備でやる気満々でお城へ向かった

家を出て行く際にお土産で欲しいものを聞かれたので
冗談で可愛らしく口に人差し指を当てて
王子様のお・く・びとかやりたかったんだけど
きっと冗談で済まなくなる事は分かりきっていたので
理性をそう動員して我慢した

しかも何故だろう帰って来たお母様の隣で
王子のお首をメロンメロンよとか言いながら
グルグル回してる王女の姿が見えた気がした
・・・何それ怖い

自分の部屋でとりあえずダイエットの為に
今できそうなラジオ体操でもしようかなと思っていたら
お兄様が帰宅して来たと知らせが入ったので
玄関に出てお迎えするする事にしたのだ

何気に転生後にお兄様を見るのは
初めてなので凄く楽しみだったのだ

でも女神様、今時代は和風テイストなの
カ・タ・ナなの
お兄様がどんなにイケ面でも私の推しキャラ愛は揺るがない!!
下手なこと考えて無駄に女神様ポイント使われると私の苦労が増えそうなのでやめた

玄関から出たがまだ馬車は見えなかったので
門番からの知らせなんだろうなーと大人しく待つ事にした
目の前に淡く光る羽が舞い降りた
うん?何だろう?

見上げると大天使様が天馬にのって
今まさに私の前に降りたとうとしていた

ミカエル、ラファエル、あれ兄エル?
やべー、リアルやっべー
私の心の中の推し達よ
あれは兄妹、浮気じゃないの

でも、やっべー
ちょとパニックになっている女の子がいた
残念ながら妹の私だった・・・

お兄様を挙動不審でお出迎えした後に
花嫁修行という体で隣国に預けられる事を聞いた

出荷ですね、わかります・・・

どうやらこの数日でお父様が色々手配してくれたみたいで
遠い親戚関係でもある隣国のリケール王国の国王陛下にお願いして
そのくにのハインデルク公爵家でほとぼりが覚めるまで
お世話をしてくれる様だ

持つべき物は、お金もちの血縁関係だね!!

私的にもこの家で暮らして来た
年が私より少し幼いリーナちゃんの口調で話すのを
少しだけ戸惑っていたので
ある意味ちょうど良いタイミングといえばちょうど良い

元リーナ&莉奈は
ここまで凄く大切にしてくれた家族に少しづつ恩返しをしたかったが
現状あれだけ能力をもらっても出来る事がない
隣国で修行して必ずお返しします

いっぱいいっぱい愛してくれてありがと



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