【本編完結済】白豚令嬢ですが隣国で幸せに暮らしたいと思います

忠野雪仁

文字の大きさ
71 / 72
第三章

ヤン坊マンボウ天気予報?

しおりを挟む
今日学園を休めば皇子様一行の攻略が進むので、
誘われることも無いかなと思いつつもアップルパイを渡さなければ行けないので、
諦めて学園に行った。

魔法使いさんは、非常に喜んでその場で食べようとしたが、
女騎士さんに叩かれて泣く泣く我慢していた。
渡す物も渡したんで私は教室に向かったのだった。

ピンクちゃんは、学園から許可を貰って出席扱いにして貰ったみたいだけど、
もう少し勉強や礼儀作法を学んだ方が良いとは思う。

周辺国の歴史や現在の貴族の名前、領土、
特産品や独自の注意すべき礼儀挨拶などに関しては、
共通科目なのでクラス全員で授業を受けていた。

1時限目の授業も終わり皆で談笑をしていると、ガラリとドアが開いた。
見るとニッコリ笑った女騎士さんが私に向かっておいでおいでのゼスチャーをして来る。
私は大きく首を振り、イヤイヤのゼスチャーで返すが、
またしても女騎士さんの眼力に屈服してしまった。

もうイヤこんな生活、今度は何をしたのよピンクちゃん。

今回はジーク様も呼ばれた。
次の授業が始まってしまうので、アイリスに伝言して教室を抜け出した。
昨日と同様に上位貴族専用の部屋に行くと皇子様が難しい顔をして座っていた。
間違えなくピンクちゃんがやらかしたな......

「単刀直入に言おう、勇者特権でリーナ嬢には私のパーティに入って貰う」
私が席につくなり皇子様は、そう宣言した。
「シュタイナー皇子、一体何がったんでしょうか」
「何があったかか......
まずマーガレット嬢は、迷宮の入り方を理解していない、
話を聞くとリーナ嬢に私と迷宮に入る際は、
迷宮の入口の石版を使うなと言われたと言っていた」

うん、私言って無いかな。

「まあそれは良い、嫌あまり良くないが。
マーガレット嬢は、迷宮攻略中一番後ろでマンボウの様な目で突っ立っているだけだった」

マンボウさんは、海のお医者さん何ですよ、
ピンクちゃんと一緒にするのは流石に失礼だと思う。

「まあそれも良い、かなり良くは無いが。
悲劇は十五階の中ボスとの戦いの際に起こった。
中ボスは、ただの猪のモンスターだった、正直一分もかからずに倒せると思ったんだが、
いきなり強烈な睡眠魔法が最後尾からはなたれた。
私は多少なりとも耐性があったんでレジスト出来たんだが、
他の三人はまさかの聖女の攻撃魔法に抵抗もできずに睡眠に落ちた。
私一人でも倒す事は出来たが、
メンバーの三人を転がしておくと万が一事故にあうかもしれないので、
三人を抱えて撤退したよ、まさか勇者パーティが猪から撤退をするとは思わなかった」

スリープシープちゃんね、きっと。

「私を暗殺したいのかと思ったんだが、
マーガレット嬢は何故か無の表情で立ち尽くしていたんだ。
あれがどんな感情の表情か全く理解出来なかった、流石にもう無理だ......」

皇子様の横暴かと思いきや、至極真っ当な意見だった。

「それで冒頭の話に戻るんだが、リーナを勇者権限で私のチームに入れる」
「残念ですがお断りしますよ」
「ジーク公爵子息、如何に婚約者といえど流石に大陸条約は守って欲しいのだが」
「勿論ですよ、婚約者とはいえ勇者が神託によりパーティを結成する場合は、
それに従うべきだと思います」
「では先程の言葉は何故?」
「簡単な話です、私も勇者だからですよ」
「そんな話は聞いて無いぞ?」
「ええ、私は元々適正職は銀狼騎士でしたから、
流石に公爵家と言えど頻繁に適正職の確認はしませんからね。
皇子殿下がいらっしゃって、
念の為に一昨日確認したら適正職に勇者が追加されてたのですよ」
「一応筋は通っているな、だが私も帝国から送り出された以上は、功績を挙げずに帰る訳にはいかん。
一ヶ月後にジーク公爵子息と模擬戦をして、勝った方がリーナ嬢をパーティに入れると言うのでどうだ?
勇者二人の意見が一致しない以上は実力で決めるしかない」

私はジーク様に向かって、コクリと頷いた。
分かりましたとジーク様は、覚悟を決めた顔で了承した。

決着がつくまでの間は、皇子の国から連れてきた回復職の女性でパーティを組むらしい。
自分のパーティ合流した場合に私がスムーズに迎え入れられる様に、
私達もある程度同期をとって迷宮攻略をする事になった。

「まあきっかけは、マーガレット嬢だが、
私のパーティは皆リーナ嬢を好いている。
私も含めてな、今回の神託の戦いは長くなりそうなので、
責任をとって私の妻に迎えたいと思っている」
「リーナだけは、お譲りできまませんよ、私の妻になるのですから」

一ヶ月後にと皇子は、そう言って部屋から去って行った。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました

たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。

【完結】魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――

ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。 魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。 ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。 誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。

身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜

しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」 魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。 鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。 (な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?) 実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。 レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。 「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」 冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。 一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。 「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」 これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。

偽聖女と追放された私は、辺境で定食屋をはじめます~こっそり生活魔法で味付けしていたら、氷の騎士団長様が毎日通ってくるんですけど!?~

咲月ねむと
恋愛
【アルファポリス女性向けHOTランキング1位達成作品!!】 あらすじ 「役立たずの偽聖女め、この国から出て行け!」 ​聖女として召喚されたものの、地味な【生活魔法】しか使えず「ハズレ」の烙印を押されたエリーナ。 彼女は婚約者である王太子に婚約破棄され、真の聖女と呼ばれる義妹の陰謀によって国外追放されてしまう。 ​しかし、エリーナはめげなかった。 実は彼女の【生活魔法】は、一瞬で廃墟を新築に変え、どんな食材も極上の味に変えるチートスキルだったのだ! ​北の辺境の地へ辿り着いたエリーナは、念願だった自分の定食屋『陽だまり亭』をオープンする。 すると、そこへ「氷の騎士団長」と恐れられる冷徹な美形騎士・クラウスがやってきて――。 ​「……味がする。お前の料理だけが、俺の呪いを解いてくれるんだ」 ​とある呪いで味覚を失っていた彼は、エリーナの料理にだけ味を感じると判明。 以来、彼は毎日のように店に通い詰め、高額な代金を置いていったり、邪魔する敵を排除したりと、エリーナを過保護なまでに溺愛し始める。 ​最強の騎士団長と騎士たちに胃袋を掴んで守られながら、エリーナは辺境で幸せなスローライフを満喫中?

【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです

白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。 ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。 「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」 ある日、アリシアは見てしまう。 夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを! 「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」 「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」 夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。 自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。 ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。 ※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。

【完結】子爵令嬢の秘密

りまり
恋愛
私は記憶があるまま転生しました。 転生先は子爵令嬢です。 魔力もそこそこありますので記憶をもとに頑張りたいです。

契約結婚の相手が優しすぎて困ります

みみぢあん
恋愛
ペルサル伯爵の婚外子リアンナは、学園に通い淑女の教育を受けているが、帰宅すれば使用人のような生活をおくっていた。 学園の卒業が近くなったある日、リアンナは父親と変わらない年齢の男爵との婚約が決まる。 そんなリアンナにフラッドリー公爵家の後継者アルベールと契約結婚をしないかと持ちかけられた。

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

処理中です...