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第5章 櫻と紅玉
最終話 紅と藍、そして朝
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淳良の侍従に案内された馨可宮は園林の美しい宮だった。
曄琳は空を見上げる。
軟禁されていた間に、季節は秋を迎えていたようだ。あんなに新緑で覆われていた枝葉は今や赤や黄に色づき、空高く巨大な入道雲は千切れた鰯雲へと姿を変えている。
心地よい風が頬を撫でて、曄琳は目を細めた。
園林を抜けて曄琳が殿舎の中へと入ると、案内の侍従は一礼して引き返していった。淳良に送ったら戻れと言われているようで、曄琳はひとり、走廊を渡ることとなった。
掃除も手入れも行き届いた場所だ。
曄琳は感動しながら殿舎内を見渡す。しかし世話係となる女官らの姿はなく――何故と考えれば、曄琳らに気を遣っているのだと悟り、面映ゆい気持ちで歩みを進める。
行き先はわかる。音を辿れば、おのずと行き着く。
扉を潜った先、馨可宮の最奥にその人はいた。位置からして、ここは臥室だろう。豪奢な牀榻以外の家具は見当たらない。
こちらに背を向けて外の景色を眺めている彼は、未だ曄琳に気づいていない。
初めになんと声をかけるべきか悩み、扉の前で自然と歩みが止まってしまう。足音も立てずに来たので、しばらくは気づかれないかもと思ってたのだが――彼は気配に敏かったことを思い出した。
ふと振り返った男と、視線が交わる。
「――入らないのですか?」
久しぶりに声を聞いた。程よく低い、落ち着いた声。
都雅な立ち振る舞いは相変わらずで、背後の紅葉に白皙の美貌がよく映える。
曄琳は最後に会ったときと変わりない暁明の姿に、肩の力を抜いた。そろりと足を伸ばし、ゆっくりと居室に入る。促されるまま、暁明の横へ並ぶ。
「こちらへ来る前に、主上とはお会いになりましたか?」
「はい。外廷で少しお話を」
「それはよかった。あの日以降、大層心配なさっておいででしたから」
「そうでしたか……主上にはたくさん苦労をかけてしまいました」
互いに決定的なことには触れない。どこか手探りのような会話に、曄琳は落ち着かなさを覚える。
逃げ場を探すように園林の方へ視線を彷徨わせていると――暁明の手が頬を掠めた。
「少し痩せましたね」
曄琳の体温より少し温かい指先。緊張からか身体が妙に反応してしまって、ひくりと肩が跳ねた。
それが何か勘違いさせたようで、暁明の眉が僅かに下がる。
「……ああ、申し訳ありません」
思えば、いつだって暁明の方から手を差し伸べてきてくれていた。今だってそうだ。それがどんなに勇気のいることか――今の曄琳には理解できた。
「嫌じゃないです」
どうにかして伝えねばと、彼が引こうとした手を勢い余って掴んでしまう。暁明が驚いて固まるのがわかった。引くに引けなくなってしまい――曄琳はおずおずとその手に頬を寄せた。その間、終始無言。……ああ、気まずい。
「あの、私」
「ふっ……ふ……くく」
暁明が噛み殺したような笑いを漏らす。
「随分積極的ですね?」
「わ、笑わないでください」
「いいじゃないですか。これでも喜んでいるんですよ」
こちらを肯定するような暁明の眼差しに、曄琳は背中を押される。
一歩、もう一歩と――境界を踏み越えて、少しずつ互いの殻を剥いでいく。
曄琳が再び手に頬を擦り寄せると、空いている方の腕が曄琳の腰に回り、引き寄せられた。決して乱暴ではない、優しい手。懐かしい体温に胸が疼く。
羞恥心というものに蓋をし、曄琳もそろりと彼の背中に手を回す。暁明の吐き出した息が、嬉しさを滲ませていて。つつと頬に添えてあった手が首後ろへと滑り、頭ごと抱きすくめられる。くすぐったさに身をよじると、逃げないでと耳元で囁かれる。
もしあのまま、見ず知らずの男のもとに嫁いだとして、同じことができただろうか――もう一度自分に問うて、笑ってしまう。
できるはずがない。理由は簡単だ。
心が決まるとすんなりと言葉が出てきた。
「――お慕いしています」
暁明の心拍数がトン、と上がるのがわかった。
「お慕いしています……もう、ずっと前から」
「……先を越されましたね」
見上げた先の暁明の藍色の瞳は、いつかのように熱をもって曄琳を映していた。
「私もです。私には、初めからあなたしかいない」
――惹かれ合うようにして重なった唇はどこまでも優しくて、まるで融けて混ざり合うような、不思議な感覚だった。角度を変えて、一つ、また一つ。欠けていた何かが満たされていき、鮮やかな色を持って思考を支配していく。
恋い慕う人と想いを通じ合わせる瞬間が、こんなにも幸せなものだとは思わなかった。
――――なんて。
頭が回る余裕があったのは、ほんの最初だけ。
徐々に深さを増していく口付けに、ついていくのが精一杯で。曄琳は段々と息が続かなくなり、いよいよ限界だと暁明の胸を押す。
身体を引こうとしたのに、うまく膝に力が入らないことに気づいて――腰が抜けていることを自覚した。暁明が咄嗟に支えてくれたお陰で真後ろに転ぶことは避けられたが、二人して傍にあった牀榻に雪崩込むはめになった。
運動神経が良いというのは羨ましい。したたかに尻を布団にぶつけた曄琳と違い、暁明は曄琳に覆いかぶさる形ではあるがうまく体勢をとっている。
「っ、申し訳ありません。無理をさせて――」
「いえ、わたしが……なさけないだけで……」
上がった息が戻らない。ついでに、上がった心拍数もそのままだ。こちらに体重を掛けないよう、手をついて見下ろしてくる暁明を直視できない。
はらりと暁明の髪束が曄琳の肩口に落ちた。
「これは……目の毒ですね」
降ってきた言葉に思わず目線を上げてしまう。そこには、目元に朱を昇らせた暁明が気まずそうに目をそらしていて。初めて見る彼の表情に――少しこちらも余裕が出てくる。
曄琳がまじまじと見上げていると、長い睫毛の隙間から藍色の瞳が覗く。
「あなたは怖くありませんか?」
「え?」
「私とこのような体勢で牀榻にいることに」
「怖くないですよ。少監にされることで、怖いことは何もないですから」
「……はあ」
なんとも言えない表情で暁明が顔を覆い、曄琳の上から退いた。曄琳は首を傾げながら身体を起こす。
「私、何か変なことを言いましたか?」
「いいえ、何も。そうですね……その信頼には応えましょう。婚儀まで無体を働くような真似はしません」
「ありがとうございます……?」
未だ牀榻に座り込む暁明の傍に曄琳も寄る。じっと顔を覗き込むと、苦笑された。
「あなたは時折猫のような真似をする」
「猫……」
「ええ、顔立ちも目も猫のような……ああ、そういえばこれはまだ伝えていませんでしたね」
暁明の手が左目に伸びてきて、目元を緩く親指が撫でる。
「曄琳、あなたの目は紅玉のようだと常々思っていました。日に透けるとより美しい。きっと御母上と先帝からの贈り物でしょう」
――曄琳、あなたの目は紅玉みたいね。とっても綺麗。母さん、大好きよ。
かつての母の言葉がありありと蘇る。
(母様、どこかで見てくれているだろうか。私はもう独りじゃない。これから何があっても、この人の隣ならきっと乗り越えていける)
曄琳は胸に渦巻く想いを噛み締め、暁明に答える。
「いつも少監は私の欲しい言葉をくれます。私は少監に救われてばかりです」
「先に救われたのは私の方ですよ。不出来と言われてきた私を掬い上げてくれたのは、あなただけだ」
この人は、したたかで抜け目がないのに、心の内はどこまでも優しい。
曄琳は堪えきれなくなって暁明に抱きついた。不意を突かれた暁明がそのまま布団に沈み、曄琳ものしかかるように倒れ込む。
「こら、曄琳。あなたは――」
暁明は焦ったように身体を引き離そうするが、曄琳の顔を見て動きを止め――困ったように眉を下げた。
「あなたは存外泣き虫なんですね」
涙が落ちることも構わず、曄琳は暁明の上に跨ったまま頷く。自分でも知らなかった一面だ。こんなに涙腺が緩い人間だとは知らなかった。
「うう、大好きです……」
「ええ、私も愛していますよ」
暁明が腕を引くのに任せて身を預ける。再び重なった唇は、少し涙の味がした。
結局、計画していた宮中脱走は失敗に終わった。
今は幸せだけれど、皇太后の手から完全に逃げ切れたとはまだ言えない。
彼女の手のひらの上から抜け出して、淳良の築く治世を見届ける――それが次の目標。これからは、仲間と、大切な人と共に。
了
このあと、おまけ話を二つ用意しています。
最終話のその後のお話二つです。
もしよろしければ最後までお付き合いください。
ここまで読んでくださり、誠にありがとうございました!
曄琳は空を見上げる。
軟禁されていた間に、季節は秋を迎えていたようだ。あんなに新緑で覆われていた枝葉は今や赤や黄に色づき、空高く巨大な入道雲は千切れた鰯雲へと姿を変えている。
心地よい風が頬を撫でて、曄琳は目を細めた。
園林を抜けて曄琳が殿舎の中へと入ると、案内の侍従は一礼して引き返していった。淳良に送ったら戻れと言われているようで、曄琳はひとり、走廊を渡ることとなった。
掃除も手入れも行き届いた場所だ。
曄琳は感動しながら殿舎内を見渡す。しかし世話係となる女官らの姿はなく――何故と考えれば、曄琳らに気を遣っているのだと悟り、面映ゆい気持ちで歩みを進める。
行き先はわかる。音を辿れば、おのずと行き着く。
扉を潜った先、馨可宮の最奥にその人はいた。位置からして、ここは臥室だろう。豪奢な牀榻以外の家具は見当たらない。
こちらに背を向けて外の景色を眺めている彼は、未だ曄琳に気づいていない。
初めになんと声をかけるべきか悩み、扉の前で自然と歩みが止まってしまう。足音も立てずに来たので、しばらくは気づかれないかもと思ってたのだが――彼は気配に敏かったことを思い出した。
ふと振り返った男と、視線が交わる。
「――入らないのですか?」
久しぶりに声を聞いた。程よく低い、落ち着いた声。
都雅な立ち振る舞いは相変わらずで、背後の紅葉に白皙の美貌がよく映える。
曄琳は最後に会ったときと変わりない暁明の姿に、肩の力を抜いた。そろりと足を伸ばし、ゆっくりと居室に入る。促されるまま、暁明の横へ並ぶ。
「こちらへ来る前に、主上とはお会いになりましたか?」
「はい。外廷で少しお話を」
「それはよかった。あの日以降、大層心配なさっておいででしたから」
「そうでしたか……主上にはたくさん苦労をかけてしまいました」
互いに決定的なことには触れない。どこか手探りのような会話に、曄琳は落ち着かなさを覚える。
逃げ場を探すように園林の方へ視線を彷徨わせていると――暁明の手が頬を掠めた。
「少し痩せましたね」
曄琳の体温より少し温かい指先。緊張からか身体が妙に反応してしまって、ひくりと肩が跳ねた。
それが何か勘違いさせたようで、暁明の眉が僅かに下がる。
「……ああ、申し訳ありません」
思えば、いつだって暁明の方から手を差し伸べてきてくれていた。今だってそうだ。それがどんなに勇気のいることか――今の曄琳には理解できた。
「嫌じゃないです」
どうにかして伝えねばと、彼が引こうとした手を勢い余って掴んでしまう。暁明が驚いて固まるのがわかった。引くに引けなくなってしまい――曄琳はおずおずとその手に頬を寄せた。その間、終始無言。……ああ、気まずい。
「あの、私」
「ふっ……ふ……くく」
暁明が噛み殺したような笑いを漏らす。
「随分積極的ですね?」
「わ、笑わないでください」
「いいじゃないですか。これでも喜んでいるんですよ」
こちらを肯定するような暁明の眼差しに、曄琳は背中を押される。
一歩、もう一歩と――境界を踏み越えて、少しずつ互いの殻を剥いでいく。
曄琳が再び手に頬を擦り寄せると、空いている方の腕が曄琳の腰に回り、引き寄せられた。決して乱暴ではない、優しい手。懐かしい体温に胸が疼く。
羞恥心というものに蓋をし、曄琳もそろりと彼の背中に手を回す。暁明の吐き出した息が、嬉しさを滲ませていて。つつと頬に添えてあった手が首後ろへと滑り、頭ごと抱きすくめられる。くすぐったさに身をよじると、逃げないでと耳元で囁かれる。
もしあのまま、見ず知らずの男のもとに嫁いだとして、同じことができただろうか――もう一度自分に問うて、笑ってしまう。
できるはずがない。理由は簡単だ。
心が決まるとすんなりと言葉が出てきた。
「――お慕いしています」
暁明の心拍数がトン、と上がるのがわかった。
「お慕いしています……もう、ずっと前から」
「……先を越されましたね」
見上げた先の暁明の藍色の瞳は、いつかのように熱をもって曄琳を映していた。
「私もです。私には、初めからあなたしかいない」
――惹かれ合うようにして重なった唇はどこまでも優しくて、まるで融けて混ざり合うような、不思議な感覚だった。角度を変えて、一つ、また一つ。欠けていた何かが満たされていき、鮮やかな色を持って思考を支配していく。
恋い慕う人と想いを通じ合わせる瞬間が、こんなにも幸せなものだとは思わなかった。
――――なんて。
頭が回る余裕があったのは、ほんの最初だけ。
徐々に深さを増していく口付けに、ついていくのが精一杯で。曄琳は段々と息が続かなくなり、いよいよ限界だと暁明の胸を押す。
身体を引こうとしたのに、うまく膝に力が入らないことに気づいて――腰が抜けていることを自覚した。暁明が咄嗟に支えてくれたお陰で真後ろに転ぶことは避けられたが、二人して傍にあった牀榻に雪崩込むはめになった。
運動神経が良いというのは羨ましい。したたかに尻を布団にぶつけた曄琳と違い、暁明は曄琳に覆いかぶさる形ではあるがうまく体勢をとっている。
「っ、申し訳ありません。無理をさせて――」
「いえ、わたしが……なさけないだけで……」
上がった息が戻らない。ついでに、上がった心拍数もそのままだ。こちらに体重を掛けないよう、手をついて見下ろしてくる暁明を直視できない。
はらりと暁明の髪束が曄琳の肩口に落ちた。
「これは……目の毒ですね」
降ってきた言葉に思わず目線を上げてしまう。そこには、目元に朱を昇らせた暁明が気まずそうに目をそらしていて。初めて見る彼の表情に――少しこちらも余裕が出てくる。
曄琳がまじまじと見上げていると、長い睫毛の隙間から藍色の瞳が覗く。
「あなたは怖くありませんか?」
「え?」
「私とこのような体勢で牀榻にいることに」
「怖くないですよ。少監にされることで、怖いことは何もないですから」
「……はあ」
なんとも言えない表情で暁明が顔を覆い、曄琳の上から退いた。曄琳は首を傾げながら身体を起こす。
「私、何か変なことを言いましたか?」
「いいえ、何も。そうですね……その信頼には応えましょう。婚儀まで無体を働くような真似はしません」
「ありがとうございます……?」
未だ牀榻に座り込む暁明の傍に曄琳も寄る。じっと顔を覗き込むと、苦笑された。
「あなたは時折猫のような真似をする」
「猫……」
「ええ、顔立ちも目も猫のような……ああ、そういえばこれはまだ伝えていませんでしたね」
暁明の手が左目に伸びてきて、目元を緩く親指が撫でる。
「曄琳、あなたの目は紅玉のようだと常々思っていました。日に透けるとより美しい。きっと御母上と先帝からの贈り物でしょう」
――曄琳、あなたの目は紅玉みたいね。とっても綺麗。母さん、大好きよ。
かつての母の言葉がありありと蘇る。
(母様、どこかで見てくれているだろうか。私はもう独りじゃない。これから何があっても、この人の隣ならきっと乗り越えていける)
曄琳は胸に渦巻く想いを噛み締め、暁明に答える。
「いつも少監は私の欲しい言葉をくれます。私は少監に救われてばかりです」
「先に救われたのは私の方ですよ。不出来と言われてきた私を掬い上げてくれたのは、あなただけだ」
この人は、したたかで抜け目がないのに、心の内はどこまでも優しい。
曄琳は堪えきれなくなって暁明に抱きついた。不意を突かれた暁明がそのまま布団に沈み、曄琳ものしかかるように倒れ込む。
「こら、曄琳。あなたは――」
暁明は焦ったように身体を引き離そうするが、曄琳の顔を見て動きを止め――困ったように眉を下げた。
「あなたは存外泣き虫なんですね」
涙が落ちることも構わず、曄琳は暁明の上に跨ったまま頷く。自分でも知らなかった一面だ。こんなに涙腺が緩い人間だとは知らなかった。
「うう、大好きです……」
「ええ、私も愛していますよ」
暁明が腕を引くのに任せて身を預ける。再び重なった唇は、少し涙の味がした。
結局、計画していた宮中脱走は失敗に終わった。
今は幸せだけれど、皇太后の手から完全に逃げ切れたとはまだ言えない。
彼女の手のひらの上から抜け出して、淳良の築く治世を見届ける――それが次の目標。これからは、仲間と、大切な人と共に。
了
このあと、おまけ話を二つ用意しています。
最終話のその後のお話二つです。
もしよろしければ最後までお付き合いください。
ここまで読んでくださり、誠にありがとうございました!
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