【完結】ヒールで救った獣人ショタがマッチョに進化!? 癒しが招く筋肉のカタチ

たもゆ

文字の大きさ
28 / 86

ひとりじゃない花火

しおりを挟む

軍事パレードをひと通り見終わったあと、俺たちはそのまま、通り沿いに立ち並ぶ屋台をぶらぶら見て回ることにした。

どの店も華やかな布を張ったテントで、焼きたてのパンやチーズ、香ばしい香りのコカトリスの串焼きに、パチパチと音を立てて焼かれるブルファングのソーセージがずらりと並んでいる。

「うわ……流石、王都の祭り。なんか香りからして高級感ある……!」

チーズはとろけるように滑らかだし、パンは表面カリッ中ふわふわ。
串焼きもソーセージも、肉の旨みだけじゃなく、ハーブや調味料がめちゃくちゃ贅沢に使われてて、いちいち美味い。
……なにこれ。庶民的な屋台飯のくせに、下手したら王宮の晩餐レベルなんですけど!?

「……うま~♡ あと5本はいける!」
「クー! 何度も言ってるけど、肉は飲み物じゃないからな!?」

食べ歩きを一通り満喫したあとは、王都中央の噴水広場へ。

そこでは、陽気な音楽隊が演奏するリズミカルな音色に合わせて、老若男女が輪になって踊っていた。
俺たちは噴水の縁に腰掛けて、ほんのり甘い蜂蜜酒を片手に、その光景を眺める。

「……はあ。なんか、久しぶりに“ただの観光客”してるな、俺……」

ふと、横でカランとカップを置く音。
クーがにっこり笑って立ち上がった。

「ねえユーマ、踊ろ♡」
「ええ!? いや、俺、そういうのはちょっと……!」
「大丈夫! こんなの、その場のノリでいいんだよ~♪」

言うが早いか、手をぐいっと引かれて、気づけば俺は踊りの輪の中に。

「え、ちょ、マジでムリムリ! 足の動かし方とか……あばばばっ!?」
「腕組んで、回るだけ~♡」

クーと手を取り合って、くるくる、くるくる回る。
そのうち音楽隊のリズムに体が合ってきて、周りの人たちともなんとなく息が合ってきて――

(……あれ。ヤバイ、もしかして……)

酒のせいか? なんか、めっちゃ楽しくなってきた……!!!

広場には光がきらきらと反射して、みんなが笑っていて、風は心地よく吹き抜けていく。
腕の中で無邪気に笑うクーの顔も、くるくると変わる景色も、全部がふわっと浮かび上がるような、不思議な高揚感だった。

アヴィも、ガウルも、クーも――みんなが楽しそうに笑ってる。
(……この時間、ずっと続けばいいのにな)
そう思った、そのタイミングで音楽がふっと止んだ。

周囲からはわっと拍手が沸き起こり、クーと手を繋いだまま、アヴィとガウルの元へ戻る。
すると、すぐに次の曲が始まり、軽やかなリズムが再び広場を包み込んだ。

クーは、まるでエスコートでもするかのように俺の手を引き、噴水の縁へと腰掛けさせた。
そして、恭しく頭を垂れると――

「ユーマ殿、ありがたき幸せ」

まるで貴族の舞踏会にでも招かれたかのような、妙にかしこまった口調とともに、クーはやけに優雅なお辞儀をかましてきた。

思わず吹き出しそうになりながらも、俺もノッてやることにする。

「……どういたしまして、クー殿下」

軽く笑って、座ったままドレスの裾でも摘むような仕草で、ふざけ半分に礼を返す。

「てかほんと、黙ってたら――お忍びで来たどっかの国の王子みたいだよな」

(……まあ、王子にしてはちょっと、いや、だいぶガチムチ寄りだけどな)

俺がなんとなくそう言うと、クーはふわっと微笑んで――

「そう? じゃあ……ずっと黙ってたら、もっと好きになってくれる?」

なんて、さらっと言ってのける。

思わず“寡黙なクー”を想像してみたけど……いや、ただでさえ図体でかいのに、無言で立ってたらそれホラーじゃね? 深夜の廊下とかで出会ったら絶対叫ぶやつ。

「いや、むしろ……お前のその話し方、チャームポイントだろ。
だから――ずっと、そのままでいてくれよ」

(なんか場も和むし、癒されるし。ちょうどいいんだよな、クーって)

そんなつもりで自然に返しただけなのに、クーはちょこんと首を傾けて、とろけるような笑顔で頷いた。

「……うん♡」

……すると横から、ピシリと乾いた音が。

「ちょっとそこ! 二人の世界に入らないでくださいね」

アヴィのツッコミが、今日いちで冷静だった。

「え、いやいやいや、普通に会話してただけだろ……!?」

戸惑う俺の横で、ガウルが青ざめた顔でぼそりと呟く。

「……待て。あれで“普通”なのか?」

すかさずアヴィが、ぼやくようにため息まじりで言い放つ。

「天然ジゴロにもほどがありますよ……」

「えっ、俺!?」

なぜか俺が断罪された流れに!?

「そう、天然。鈍感。自爆系ジゴロです」

「なんか属性盛られてない!?」

一人あたふたしていると、クーが俺の腕に顔をすり寄せながら、にこにこ笑って言った。

「でもね、ユーマは俺たちだけにジゴロってくれたらいいの♡」

「すでに王子と王女に手ぇ出してますけどね」

「いや、風評被害が酷いんだけど!?!?」

俺のツッコミが響いたところで、また一同が笑い出した。

その笑い声に包まれながら、俺はぼんやりと思う。

――王族のパレードよりも、式典の荘厳さよりも。
このバカみたいに騒がしくて、温かくて、どうしようもなく愛しい時間こそ、
きっと今の俺にとって、一番の“祝祭”なんだろうな。

噴水の縁に腰掛けて談笑していると、ふいに通りのほうから、聞き慣れた声が飛び込んできた。

「……兄さん!!」

声のほうを振り向けば、人混みの中から駆け寄ってきたのは――弟のリセルだった。

「……リセル!? お前も来てたのか」

まさかこの人混みの中で出くわすとは思わなかったが、そういえば魔法学院は王都内にある。
偶然とはいえ、不思議でもないか。

「一人か?」

「いえ、学院の友人たちと来ていたんですが……兄さんを見かけたので、途中で抜けてきました」

「わざわざ? 俺なんか気にせず楽しんでればよかったのに」

「でも……兄さんの様子が、ちょっと気になったので」

そう言って、リセルはちらりと俺の左右に視線を移す。

そして、ガウルたちの姿を確認すると、少しだけ腰を引き気味に――けれど、きちんと礼をした。

「あ、あの……お久しぶりです。兄が、いつもお世話になっております」

するとクーが満面の笑みで応じた。

「お世話してま~す♡」

ふいに、ガウルがすっと立ち上がった。

「ユーマ。俺たち、ちょっとその辺ぶらついてくる」

「え、え? 今?」

「アヴィ、クー、行くぞ」
「はい」「はーい♪」

二人を引き連れて、あっという間に人混みの中へと消えていく。

ポカンとしていると、隣でリセルが小さく笑った。

「……ごめんなさい、兄さん。なんだか気を遣わせちゃったみたいで……」

「いやいや、気にすんなって。――ほら、ここ座れよ」

そう言って、自分の隣をポンと叩き、リセルに笑いかける。

「まさか兄さんがいるとは思いませんでした」

「いや実はさ、あれからいろいろあってさ――」

リセルが遠慮がちに腰を下ろすのを待ちながら、俺はこれまでの経緯を、ざっくりとかいつまんで話して聞かせた。

王子のこと。
気づいたら城のベッドで寝ていたこと。
なぜかガウルたちが王様に気に入られて、王都で暮らすことになったこと――。

リセルは静かに頷きながら耳を傾けていたが、やがて、ふいに目頭を押さえると、堪えきれないようにぽろぽろと涙をこぼし始めた。

「……そうですか。兄さんが、宮廷魔導師に……」

「いやいや、そんな大げさなもんじゃないって! どっちかっていうと、非常勤とか、バイト枠みたいなやつだから!」

慌てて訂正すると、リセルは涙をぬぐいながら、ふわりと笑った。

「……でも、兄さんの魔法が、国王陛下に認められたってことでしょう? 僕……本当に、うれしいです」

リセルの目元には、まだうっすらと涙の跡が残っている。
そんな顔を見ていたら、なんだかこっちまで照れくさくなってきて――

「……リセル。でもさ。
元をたどれば、お前が色々動いてくれたから、今の俺があるんだと思う。
だから……ありがとな」

ぽつりとそう伝えると、リセルはそっと目を伏せながら、小さく首を振った。

「……いえ。僕は、ただ――兄さんの力を信じていただけです」

「あー……そのことなんだけどさ、リセル。
俺が“ソウルリターナー”だってこと――これは、父さんにも母さんにも内緒にしておいてほしいんだ。身内にすら口外禁止って言われててさ。
まあ、リセルは最初から知ってたから、例外ってことで」

するとリセルは、きゅっと背筋を伸ばして頷いた。

「……はい。わかってます。学院の先生からも、そう言われてますので」

「おお、頼もしいな。さすがは俺の弟だ」

俺は残りの蜂蜜酒をくいっと飲み干した。

「家が決まって落ち着いたら、また手紙くださいね」

そう言ってリセルが立ち上がる。俺もつられて腰を上げた。

「ああ。また、遊びに来てくれよ」

「……はい。――あ……」

ふいに何かに気付いたように、リセルが俺の背後を見上げる。

「……話は済んだのか?」

振り返ると、いつの間にかガウルたちが戻ってきていて、俺のすぐ後ろに立っていた。

「はい。兄を貸してくれてありがとうございました。おかげで、ゆっくり話ができました」

「別に貸した覚えはない」

ガウルのぶっきらぼうな返しに、リセルは小さく笑って肩をすくめた。そして俺に向き直って、手を振る。

「じゃあ、またね兄さん。建国祭、楽しんで」

「ああ。リセルもな」

俺も手を振り返し、彼が人混みに消えていくのを見送った。

すると、アヴィが俺の隣でふわりと口を開く。

「ご主人様。このあと、どうしますか?」

「そうだな……建国祭の賑わいにちょっと浮かれすぎて、少し疲れたかも。いったん城に戻って休――」

言いかけたところで、ガウルが不意に俺をヒョイと抱きかかえた。

「はっ!?」 「いったん城に戻るんだろ?」

「いや、そうだけど……お姫様抱っこで戻る必要ある!?」

「疲れてるんだろ?」

「疲れてるけども!? そもそもその疲れ、お前ら発端だからな!?!?」

「だから今、こうしてる」

「いや、そうじゃなくて! もっとこう、反省とか、自粛とか、ないの!?」

そんな俺の抗議をよそに、ニコニコ顔で並んで歩くクー、微笑んでるアヴィ、そして満足そうなガウル。

俺は悟った。
――ああ、もうダメだ。筋肉嫁が三人いる時点で、常識なんて最初から負けてる。

こうして俺は、音楽隊の演奏を背に、筋肉の抱擁で宙を舞いながら、建国祭の喧騒からフェードアウトしていった――。




城へ戻った俺たちは、なぜかさっきの客室じゃなく、やたら広い部屋に案内された。
なんかすでに嫌な予感がするんですけど……?

そして案の定、そこには――

キングサイズの天蓋ベッドが、二台。
しかもぴったり、仲良く、くっつけて並んでるってどういうこと!?

「……ちょ、執事さん? これ、絶対なんかおかしくないですか!?」

慌てて振り返ると、執事さんは孫を見守るような穏やかな笑みでただ頷くだけだった。
その意味ありげな微笑みに、俺は頭を抱えるしかなかった。

そんな謎の計らいに戸惑いつつも、執事さんが淹れてくれたハーブティーにそっと口をつける。
飲み慣れない味だけど、ヨモギのような素朴な風味がどこか懐かしくて――胸の奥がふっと和らぐような、そんな味だった。

カップ片手に、バルコニーに出た俺は、そこから城下町を見下ろした。
日はすっかり暮れていて、街には建国祭の灯りがきらめき、人々の笑い声と音楽が、どこか遠くから聞こえてくる。

バルコニーの手すりにもたれて振り返ると、部屋の中ではクーとアヴィが、チェスに似たボードゲームに興じていた。
アヴィがひとつひとつ丁寧にルールを説明していて、それをクーが真剣な顔で聞いている。

「……それ、リセルと昔よくやったなぁ」

「ねぇ、これってユーマがいつも言ってる“囲碁”?」

「いや、それはどっちかというと“将棋”だな」

「しょーぎ?」

首をかしげたクーに、俺は笑いながら簡単に説明する。

「囲碁ってのは、石を置いて“陣地取り”する遊び。将棋は、“王様のコマ”を最後まで守りながら、相手の王様をつかまえたら勝ち。
……だからそれは、たぶん将棋に近いやつだ」

「ふーん。じゃあ……これがユーマなんだ」

クーは一番でかいキングの駒を手に取り、なぜか嬉しそうに胸に抱え――

「よしっ、ユーマはぜったい守る! そしてアヴィに勝つ!」

「……ふふ、それならこちらも全力でいきますよ。奪い取ってみせます、ご主人様を」

アヴィが不敵に微笑み、こめかみを押さえたその瞬間、すでにクーは盤面を見ずに情熱だけで駒を動かし始めていた。

勝手に俺が駒扱いされてるのはともかく、なんだかんだで仲良いなあ……と、思わず頬がゆるむ。
微笑ましいその光景を眺めていると、ガウルがバルコニーに出てきていた。
無言で俺の隣に立つと、部屋の様子を見てひと言。

「勝敗は見る前から決まってるな」

「だよな……」

たぶんアヴィが勝つ。でも一番楽しんでるのは間違いなくクーだ。

「今さらなんだけどさ、ガウル。……よく俺がこの城にいるってわかったな」

あの街からここまで、少なく見積もっても三十キロはある。
いくらガウルでも、その距離を魔法で転移してきたら、さすがに匂いなんて辿れないだろ……と思って聞いてみた。

すると一拍置いて、ガウルはポケットから例の“魔法陣の描かれた紙切れ”を無言で取り出した。

……ああ、それか。

聞けば、王都の検問は壁を越えて突破してきたらしい。
さらに城の外壁も乗り越えようとしたものの、魔法の防御結界に阻まれて断念。
結果――魔法結界ごと壁を破壊するという、強硬手段に及んだらしい。

もはや脳筋の域を超えてる。

「無茶するなあ……」

思わず苦笑しながら、俺は天を仰いだ。

「仕方ないだろ。そうでもしなきゃ……二度とあんたに会えない気がしてたからな」

ガウルは真っ直ぐに俺を見つめてくる。
その一言だけで、俺は何も返せなくなってしまった。

「……無事で、よかった」

静かに伸びてきた指先が、そっと俺の髪を撫でる。
その温もりが、まるで心に直接触れてくるみたいで――俺は思わず、視線を逸らした。

(――やばい、今の俺、絶対耳まで真っ赤だ……!)

「……ま、まあ! 経緯はともかく、探しに来てくれてありがとなっ!!」

勢い任せでそう言うと、ガウルは微笑んで、ふっと俺の頬に手を添える。

「礼なんかいらない。俺の居場所は、ずっとあんたのそばだから」

「~~~ッ!!」

……もうダメだ。いつまで経っても慣れない。
だって、前世の俺は恋人ゼロ。清らかな体(童貞)のまま孤独死した男だぞ!?
そんな俺が、こんなセリフを正面から食らって、まともでいられるはずがない。

思考回路も、乙女回路も、ショート寸前だ。
むず痒さに耐えきれず、俺は無理やり話題をそらした。

「……そ、そういえばさ。明日オロとの約束の日だったよな。会って伝えないと。王様が、魔法省のあの施設の件、協力してくれるって――」

「ああ。それなら俺が行ってくる。ユーマはここで、クーとアヴィと一緒に待っててくれ」

「え、でも……」

「王に呼ばれるかもしれないだろ? だから、あんたは動かないでいい。……俺が全部、やってくる」

「…………」

強引だけど、優しい。
どこまでも俺を大事にしてくれてるって、伝わる。

「……うん。じゃあ、よろしくな、ガウル」

「ああ」

その時――ヒューッという音と共に、夜空に大輪の花火が咲いた。

「っ……ガウル、花火……!」

思わず声を上げて彼の方を振り向いた、その瞬間。

パッと夜空が彩られ、
光のきらめきが舞う中――ふわりと、唇に温かくてやさしい感触が触れた。

「……っ!?」

時が止まったような感覚。
胸の奥がぎゅっと詰まって、息を吸うのも忘れる。

「……ほら、始まったぞ」

花火の音にかき消されそうな声で、ガウルがくすりと笑った。
その横顔が、妙に満足げで悔しい。
言葉を返す間もなく背後で気配が動いた。

アヴィとクーがバルコニーへと身を乗り出し、ちゃっかり俺の背後を陣取ったアヴィが、腕をそっと回してきた。

「これが花火ですか……まるで光の雨ですね」

「わあ~、すごいきらきらしてる~♡ ユーマ、すごいね! 見て、色が変わったよ!」

クーがはしゃぎながら、俺の袖を引っ張る。
空から降り注ぐ光はまるで夢みたいで、
真下から見上げる花火は、音まで胸に響いてくるようだった。

二日前――あの夜は、一人きりで、遠くの空に目を凝らしていた。
けれど今は、三人の腕の中で、賑やかな光と優しいぬくもりに包まれている。

たったそれだけのことが、どうしようもなく嬉しくて――

「……あのときは、遠くて……届かなかったな」

ポツリと呟いた俺に、アヴィがそっと頬を寄せて囁く。

「今は、ちゃんと傍にいますよ」

その言葉が、胸の奥まで優しく染み渡っていく。

(……大丈夫。今度は、もう、ひとりじゃない)

近く、またひとつ、花火が夜空を染めた。
その光に照らされた横顔たちが、少し滲んで見えたのは――
きっと気のせいじゃない。


しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

異世界に転生したら竜騎士たちに愛されました

あいえだ
BL
俺は病気で逝ってから生まれ変わったらしい。ど田舎に生まれ、みんな俺のことを伝説の竜騎士って呼ぶんだけど…なんだそれ?俺は生まれたときから何故か一緒にいるドラゴンと、この大自然でゆるゆる暮らしたいのにみんな王宮に行けって言う…。王宮では竜騎士イケメン二人に愛されて…。 完結済みです。 7回BL大賞エントリーします。 表紙、本文中のイラストは自作。キャライラストなどはTwitterに順次上げてます(@aieda_kei)

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  ブックマーク・評価、宜しくお願いします。

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新! プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

呪いで猫にされた騎士は屈強な傭兵に拾われる

結衣可
BL
呪いで猫にされた騎士は屈強な傭兵に拾われる

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

俺がこんなにモテるのはおかしいだろ!? 〜魔法と弟を愛でたいだけなのに、なぜそんなに執着してくるんだ!!!〜

小屋瀬
BL
「兄さんは僕に守られてればいい。ずっと、僕の側にいたらいい。」 魔法高等学校入学式。自覚ありのブラコン、レイ−クレシスは、今日入学してくる大好きな弟との再会に心を踊らせていた。“これからは毎日弟を愛でながら、大好きな魔法制作に明け暮れる日々を過ごせる”そう思っていたレイに待ち受けていたのは、波乱万丈な毎日で――― 義弟からの激しい束縛、王子からの謎の執着、親友からの重い愛⋯俺はただ、普通に過ごしたいだけなのにーーー!!!

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

竜の生贄になった僕だけど、甘やかされて幸せすぎっ!【完結】

ぬこまる
BL
竜の獣人はスパダリの超絶イケメン!主人公は女の子と間違うほどの美少年。この物語は勘違いから始まるBLです。2人の視点が交互に読めてハラハラドキドキ!面白いと思います。ぜひご覧くださいませ。感想お待ちしております。

処理中です...