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5.魔王城アカデミー
8話
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昼食を済ませてから、また少し作業する手を動かす。
相変わらず天気は雨模様で、不規則に響く雨音がシオンの眠気を誘っていた。
うっかり止まりそうになる手を慌てて動かしながら、シオンは残りの書類の山を観察した。
あと一、二時間あれば終わるだろうか。
それにしても、すごい量だ。
それに、レヴィアスのもとに集まる書類は、やはりかなり幅広い。
近々、総務部門を正式に置いて、幹部を立てた方が良いかもしれない。
そんなことを考えながら、シオンはうーん、と伸びをした。
単純作業でも、脳は疲労を起こすらしい。
無性に甘いものが食べたくなって、先ほどアニタが置いて行ってくれた紙袋を開いてみた。
「わあ……可愛い!」
紙袋の中には、一口サイズのカップケーキが並んでいた。
クリームやチョコで飾り付けがされていて、さりげなくどのケーキにも動物の絵が描かれているのが可愛らしい。
いつも大きな包丁で肉を骨ごと一刀両断している豪快な姿ばかりが印象に残るアニタだが、こんなにも繊細な飾り付けが出来るのは驚きだ。
「レヴィアスさん、コーヒー淹れさせてもらってもいいですか? 良ければ、レヴィアスさんもどうぞ」
「ええ、お願いします」
レヴィアスはこちらをちらりと一瞥して答えると、すぐに手元の書類に目を落とす。
それでも、普段よりは書類をさばくテンポは抑えめに見える。
この緩やかな時間を共有できているような気がして、シオンは少しくすぐったい気持ちになった。
執務室の片隅でコーヒーを入れると、香ばしい香りが部屋にふわりと広がる。
この瞬間が、何となく好きだ、とシオンはひとり微笑んだ。
いつもは入れない、砂糖とミルクを自分の分のカップに入れる。
無理やり目を覚ますために入れる濃くて苦いコーヒーとは違って、今はもう少し、心をほぐしたい気分だったのだ。
「レヴィアスさんはブラックですね」
「はい。……ありがとうございます」
淹れたてのコーヒーを、レヴィアスの作業机の端に置く。
その隣に、犬と猫が描かれた小さなカップケーキをふたつ添えて、シオンは思わずふふっと笑った。
「このわんちゃん……ちょっとレヴィアスさんに似てませんか?」
チョコレートがよれてしまい、ちょっぴり眉間にしわが寄っているように見える犬。
決して不機嫌ではないけれど、何を考えているのかわからない顔をしている。
「あと、こっちの猫は調子がいい時のバルドラッドさんですね」
目を細めて鳴いているような顔をしている、猫の絵だ。
今はご機嫌な顔をしているが、いつその機嫌がくるりと反転するか分からない。
「フフッ、アニタさん、絵も上手ですね」
「……似ていますか?」
よくわからない、という顔をしてレヴィアスがシオンに視線を注ぐ。
「ほら、その顔です、その顔! これ!」
こらえ切れず、シオンはお腹を抱えてひとしきり笑う。
はーっ、と呼吸を落ち着かせる深呼吸をしてから、シオンは自分の分のカップを手に、ソファへゆっくりと腰かけた。
カップケーキを頬張り、幸せな甘さに包まれた。
温かいコーヒーを一口飲んで、座りながらストレッチを少し。
体がほぐれて、肩が軽くなったような気がする。
こんな感覚、何日ぶりだろう?と振り返ってシオンはひとり苦笑いした。
どうやら、色んな人に心配をかけてしまったようだ。
少しゆったりと書類をめくり、内容に目を通す。
一枚ずつ、ゆっくりと。
やがて、だんだんと手が重たくなり、ぴたりと手が止まる。
(少しだけ……)
柔らかく漂うコーヒーの香りを鼻先に感じながら、シオンは静かに目を閉じた。
◇
「……あ、れ?」
ふ、と気がついて、シオンはぱちりと目を開けた。
窓からさす光はオレンジ色。
いつの間にか雨が上がり、夕日が山の間に溶けていくような時間になっていた。
「わ……凄い寝ちゃったっ……! レヴィアスさん、すみませ……ん?」
見れば、シオンの体には薄手のブランケットが掛けられている。
慌てて飛び起き、視線を上げた。
シオンは驚いて息を飲む。
対面のソファに腰かけ、僅かに首を傾けながら小さく寝息を立てるレヴィアスの姿がそこにあった。
やわらかな呼吸に合わせて、彼の銀髪がふわりと揺れる。
(ね、寝てるんだよね……これ)
バルドラッドによる強制的な入眠を見た時も衝撃だったが、そんな彼が目の前で眠る、その無防備な姿にシオンは大きく動揺していた。
いつもの仏頂面は鳴りを潜め、静かに目を閉じる姿は僅かに幼くも見える。
(これは……とても、尊い……!)
ぎゅうっと胸を締め付けられるような感覚に身を縮めながら、シオンは静かにゆっくりと息を吐いた。
とにかく音を立てないように、静かに。
そろ~っと席を立ち、先ほどまで自分に掛けられていたブランケットをレヴィアスの体にふわりとかぶせた。
以前も感じたことだが、一度眠りにつくと、レヴィアスの睡眠は随分と深いようだ。
残りわずかになった書類の仕分けを、そっと進めていく。
手元の資料をじっと読みながら、時折冷めてしまったコーヒーに口をつけ、ちらりとレヴィアスの寝顔に視線を送る。
なんだか少し、悪いことをしているみたいで心がそわそわする。
けれどもそれは不安が呼び起こすものではなくて、子どものころのちょっとした悪戯が親に見つかる一歩手前のような、くすぐったいものだった。
それから静かに作業を続け、いよいよ最後の山が片付いた、という時。
ぴくり、とレヴィアスの体が小さく動いた。
「あ……レヴィアスさん、目が覚めましたか?」
「……シオン?」
まだ少しぼーっとした様子で、レヴィアスがシオンの名を呼ぶ。
寝起きの少し掠れた声にどきっとしながら、シオンは平静を装って微笑んだ。
「もう少し、ゆっくりしていてください。こちらはもう終わるところですから」
「いえ……すみません、少し座るだけのつもりが」
レヴィアスがうたた寝する姿など想像もできなかったが、それは本人も同じだったようだ。
さっとソファから立ち上がると、レヴィアスは作業机に戻っていった。
もう少しだけ、見ていたかったな……と内心で名残惜しく思いながら、シオンは残りの仕事をやっつける。
それから、机の上をきれいに片づけてレヴィアスに声をかけた。
「レヴィアスさん、書類の整理終わりましたよ」
「ええ、ありがとうございます」
それでは、と部屋を出ようとして、シオンはふ、とレヴィアスの方を振り返る。
「あの、ありがとうございました」
「……それはこちらが言うことでは?」
レヴィアスらしい返答に、シオンはにこりと微笑んだ。
「久しぶりに……ゆっくりできました」
そう言うと、レヴィアスは「そうですか」と呟き、わずかに口元を緩めた。
ペコリとお辞儀をひとつして、執務室のドアから廊下へと出る。
足取りはいつもよりも軽やかで、なんだか体もポカポカする。
このまま少し外の空気を吸おう、とシオンは屋外に出て、散歩がてら雨上がりの広場を歩く。
雨が降った後の森林浴は心地がいい。
いつもより少し濃くなった緑の香りを求めて、魔塔の方へと続く小道を歩くことにした。
夕日に染められた水滴が木々からぽつぽつと落ちていく。
それはまるでオレンジジュースのようで、幻想的かつ、とても美味しそうだ。
ばったりポワルに出会えれば、それも良し。
ここ数回のレッスンのおかげで、シオンの魔法は少しずつ実用性が高まっていた。
……と言っても、濡れてしまった布を乾かしたり、コップにちょうどいい量の水をそそいだりという、極めて生活レベルでの実用性の話だが。
さくさくと、下草を軽く踏み鳴らして歩いているうちに、小さな人影を見つけた。
「ノイルさん、こんにちは」
「あれえ、シオン。今日は顔色がいいみたいだね」
誰かに会うたびに顔色のことを指摘される。
恥ずかしい気持ちがあるが、それだけ目に見えて調子が悪そうだったということなのだろう。
シオンはえへへ、と頬をかく。
「はい、少しゆっくりさせていただいて……ノイルさんはお出かけですか?
「ちょっと魔塔で薬品が爆発しちゃってね~、においがきついから逃げてきちゃった」
てへっ、と小首をかしげて笑う姿はいかにも小悪魔という風で可愛らしいが、眼前の魔塔からは確かにもくもくと怪しい緑色の煙が立っている。
「あっ、えっ? あれ大丈夫なんですか?」
「換気が出来れば、大丈夫」
そういうものなのか。
シオンはそれ以上何も言えることが無く、ただ苦笑いを浮かべた。
「そういえば、ポワルの指導はどう……」
ぴたっとノイルの動きが止まる。
口をつぐみ、一切の表情をなくした顔で、ノイルはシオンの背後をじっと見つめていた。
「どうしたんですか……?」
シオンが恐る恐る背後を振り返る。
そこには、夕日を浴びて美しく輝く、見事な金髪。
ゆっくり、小さく羽ばたいて微かな風を起こす、純白の翼があった。
「……エリオル……さん?」
シオンに向かって柔らかく微笑む、天使。
それから、彼の視線は微動だにしないノイルの方へとゆるりと移動する。
「お前……今度こそ殺されに来たの?」
ビリ、と空気が棘を纏い、肌を指す。
それは、これまでに聞いたことの無い、ノイルの負の感情を凝縮させたような、冷たい声だった。
相変わらず天気は雨模様で、不規則に響く雨音がシオンの眠気を誘っていた。
うっかり止まりそうになる手を慌てて動かしながら、シオンは残りの書類の山を観察した。
あと一、二時間あれば終わるだろうか。
それにしても、すごい量だ。
それに、レヴィアスのもとに集まる書類は、やはりかなり幅広い。
近々、総務部門を正式に置いて、幹部を立てた方が良いかもしれない。
そんなことを考えながら、シオンはうーん、と伸びをした。
単純作業でも、脳は疲労を起こすらしい。
無性に甘いものが食べたくなって、先ほどアニタが置いて行ってくれた紙袋を開いてみた。
「わあ……可愛い!」
紙袋の中には、一口サイズのカップケーキが並んでいた。
クリームやチョコで飾り付けがされていて、さりげなくどのケーキにも動物の絵が描かれているのが可愛らしい。
いつも大きな包丁で肉を骨ごと一刀両断している豪快な姿ばかりが印象に残るアニタだが、こんなにも繊細な飾り付けが出来るのは驚きだ。
「レヴィアスさん、コーヒー淹れさせてもらってもいいですか? 良ければ、レヴィアスさんもどうぞ」
「ええ、お願いします」
レヴィアスはこちらをちらりと一瞥して答えると、すぐに手元の書類に目を落とす。
それでも、普段よりは書類をさばくテンポは抑えめに見える。
この緩やかな時間を共有できているような気がして、シオンは少しくすぐったい気持ちになった。
執務室の片隅でコーヒーを入れると、香ばしい香りが部屋にふわりと広がる。
この瞬間が、何となく好きだ、とシオンはひとり微笑んだ。
いつもは入れない、砂糖とミルクを自分の分のカップに入れる。
無理やり目を覚ますために入れる濃くて苦いコーヒーとは違って、今はもう少し、心をほぐしたい気分だったのだ。
「レヴィアスさんはブラックですね」
「はい。……ありがとうございます」
淹れたてのコーヒーを、レヴィアスの作業机の端に置く。
その隣に、犬と猫が描かれた小さなカップケーキをふたつ添えて、シオンは思わずふふっと笑った。
「このわんちゃん……ちょっとレヴィアスさんに似てませんか?」
チョコレートがよれてしまい、ちょっぴり眉間にしわが寄っているように見える犬。
決して不機嫌ではないけれど、何を考えているのかわからない顔をしている。
「あと、こっちの猫は調子がいい時のバルドラッドさんですね」
目を細めて鳴いているような顔をしている、猫の絵だ。
今はご機嫌な顔をしているが、いつその機嫌がくるりと反転するか分からない。
「フフッ、アニタさん、絵も上手ですね」
「……似ていますか?」
よくわからない、という顔をしてレヴィアスがシオンに視線を注ぐ。
「ほら、その顔です、その顔! これ!」
こらえ切れず、シオンはお腹を抱えてひとしきり笑う。
はーっ、と呼吸を落ち着かせる深呼吸をしてから、シオンは自分の分のカップを手に、ソファへゆっくりと腰かけた。
カップケーキを頬張り、幸せな甘さに包まれた。
温かいコーヒーを一口飲んで、座りながらストレッチを少し。
体がほぐれて、肩が軽くなったような気がする。
こんな感覚、何日ぶりだろう?と振り返ってシオンはひとり苦笑いした。
どうやら、色んな人に心配をかけてしまったようだ。
少しゆったりと書類をめくり、内容に目を通す。
一枚ずつ、ゆっくりと。
やがて、だんだんと手が重たくなり、ぴたりと手が止まる。
(少しだけ……)
柔らかく漂うコーヒーの香りを鼻先に感じながら、シオンは静かに目を閉じた。
◇
「……あ、れ?」
ふ、と気がついて、シオンはぱちりと目を開けた。
窓からさす光はオレンジ色。
いつの間にか雨が上がり、夕日が山の間に溶けていくような時間になっていた。
「わ……凄い寝ちゃったっ……! レヴィアスさん、すみませ……ん?」
見れば、シオンの体には薄手のブランケットが掛けられている。
慌てて飛び起き、視線を上げた。
シオンは驚いて息を飲む。
対面のソファに腰かけ、僅かに首を傾けながら小さく寝息を立てるレヴィアスの姿がそこにあった。
やわらかな呼吸に合わせて、彼の銀髪がふわりと揺れる。
(ね、寝てるんだよね……これ)
バルドラッドによる強制的な入眠を見た時も衝撃だったが、そんな彼が目の前で眠る、その無防備な姿にシオンは大きく動揺していた。
いつもの仏頂面は鳴りを潜め、静かに目を閉じる姿は僅かに幼くも見える。
(これは……とても、尊い……!)
ぎゅうっと胸を締め付けられるような感覚に身を縮めながら、シオンは静かにゆっくりと息を吐いた。
とにかく音を立てないように、静かに。
そろ~っと席を立ち、先ほどまで自分に掛けられていたブランケットをレヴィアスの体にふわりとかぶせた。
以前も感じたことだが、一度眠りにつくと、レヴィアスの睡眠は随分と深いようだ。
残りわずかになった書類の仕分けを、そっと進めていく。
手元の資料をじっと読みながら、時折冷めてしまったコーヒーに口をつけ、ちらりとレヴィアスの寝顔に視線を送る。
なんだか少し、悪いことをしているみたいで心がそわそわする。
けれどもそれは不安が呼び起こすものではなくて、子どものころのちょっとした悪戯が親に見つかる一歩手前のような、くすぐったいものだった。
それから静かに作業を続け、いよいよ最後の山が片付いた、という時。
ぴくり、とレヴィアスの体が小さく動いた。
「あ……レヴィアスさん、目が覚めましたか?」
「……シオン?」
まだ少しぼーっとした様子で、レヴィアスがシオンの名を呼ぶ。
寝起きの少し掠れた声にどきっとしながら、シオンは平静を装って微笑んだ。
「もう少し、ゆっくりしていてください。こちらはもう終わるところですから」
「いえ……すみません、少し座るだけのつもりが」
レヴィアスがうたた寝する姿など想像もできなかったが、それは本人も同じだったようだ。
さっとソファから立ち上がると、レヴィアスは作業机に戻っていった。
もう少しだけ、見ていたかったな……と内心で名残惜しく思いながら、シオンは残りの仕事をやっつける。
それから、机の上をきれいに片づけてレヴィアスに声をかけた。
「レヴィアスさん、書類の整理終わりましたよ」
「ええ、ありがとうございます」
それでは、と部屋を出ようとして、シオンはふ、とレヴィアスの方を振り返る。
「あの、ありがとうございました」
「……それはこちらが言うことでは?」
レヴィアスらしい返答に、シオンはにこりと微笑んだ。
「久しぶりに……ゆっくりできました」
そう言うと、レヴィアスは「そうですか」と呟き、わずかに口元を緩めた。
ペコリとお辞儀をひとつして、執務室のドアから廊下へと出る。
足取りはいつもよりも軽やかで、なんだか体もポカポカする。
このまま少し外の空気を吸おう、とシオンは屋外に出て、散歩がてら雨上がりの広場を歩く。
雨が降った後の森林浴は心地がいい。
いつもより少し濃くなった緑の香りを求めて、魔塔の方へと続く小道を歩くことにした。
夕日に染められた水滴が木々からぽつぽつと落ちていく。
それはまるでオレンジジュースのようで、幻想的かつ、とても美味しそうだ。
ばったりポワルに出会えれば、それも良し。
ここ数回のレッスンのおかげで、シオンの魔法は少しずつ実用性が高まっていた。
……と言っても、濡れてしまった布を乾かしたり、コップにちょうどいい量の水をそそいだりという、極めて生活レベルでの実用性の話だが。
さくさくと、下草を軽く踏み鳴らして歩いているうちに、小さな人影を見つけた。
「ノイルさん、こんにちは」
「あれえ、シオン。今日は顔色がいいみたいだね」
誰かに会うたびに顔色のことを指摘される。
恥ずかしい気持ちがあるが、それだけ目に見えて調子が悪そうだったということなのだろう。
シオンはえへへ、と頬をかく。
「はい、少しゆっくりさせていただいて……ノイルさんはお出かけですか?
「ちょっと魔塔で薬品が爆発しちゃってね~、においがきついから逃げてきちゃった」
てへっ、と小首をかしげて笑う姿はいかにも小悪魔という風で可愛らしいが、眼前の魔塔からは確かにもくもくと怪しい緑色の煙が立っている。
「あっ、えっ? あれ大丈夫なんですか?」
「換気が出来れば、大丈夫」
そういうものなのか。
シオンはそれ以上何も言えることが無く、ただ苦笑いを浮かべた。
「そういえば、ポワルの指導はどう……」
ぴたっとノイルの動きが止まる。
口をつぐみ、一切の表情をなくした顔で、ノイルはシオンの背後をじっと見つめていた。
「どうしたんですか……?」
シオンが恐る恐る背後を振り返る。
そこには、夕日を浴びて美しく輝く、見事な金髪。
ゆっくり、小さく羽ばたいて微かな風を起こす、純白の翼があった。
「……エリオル……さん?」
シオンに向かって柔らかく微笑む、天使。
それから、彼の視線は微動だにしないノイルの方へとゆるりと移動する。
「お前……今度こそ殺されに来たの?」
ビリ、と空気が棘を纏い、肌を指す。
それは、これまでに聞いたことの無い、ノイルの負の感情を凝縮させたような、冷たい声だった。
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