無能と罵られパーティーを追放された勇者、実は最強

スフレト

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22話 ゾーン

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「じゃあ与えるよ」

 神様にそういわれた途端、自分の体が輝き始めた。
 少しずつだが自分の体が軽くなっていくのがわかる。
 体の輝きが止まらず、さらに輝き始めた。
 自分の体が輝きすぎて周りが見えない。
 少し離れたところでドサッ、と何かが倒れた音がする。

「クロウくん、加護とスキルはすべて与えたが、
スキルはすべてユニークスキルくらいレアだから、
今のクロウ君じゃスキルの詳細は見れないと思うが、
強くなればいずれ見れるようになれるから、頑張ってね。
これで君とはお別れだ。向こうに行ったら死なぬように頑張ってくれよ。じゃあな」

 神様の声が途切れたと思ったら、少しずつ自分の体の輝きが収まり始めた。
 周りが見えるようになったころには、空間からは追い出されていて海の上にいた。

「うぐっ...パーフェクトヒール」

 神様が言っていたことはすべて本当だったので、
いまだ少し疑っていたがその疑いが一瞬で晴れた。
 海の上に戻った時、腹の痛みが現れたので回復した。
 回復し終えた時には、輝きが完全に収まり、
リヴァイアサンが少し離れたところにいるのを確認できた。

『貴様、まだ生きていたか。完全に死んだと思っていたのだがな』

 リヴァイアサンの声がしたとき、自分の体が震えて動けなくなる
と思っていたが、体が震えることはなく、むしろ自信に満ちて、とても冷静になっている。

「先ほどは殺されかけたが、もうそのようにはいかないぞ」

『ほう、人間風情がそのようなことを言うか、なら試してやろう』

 リヴァイアサンがそう一言いい、目の前にいるリヴァイアサンが消える!
とクロウは思ったが、神様からもらったスキルのおかげか、
リヴァイアサンの動きを視認できるようになり、
さらに集中力が大幅に上がっているせいか、相手が止まって見える。
 クロウは左に三歩動きリヴァイアサンの攻撃をよける。
 リヴァイアサンは避けられると思っていなかったのか、
驚いて、クロウからすぐに離れ距離を取った。

『な、何なんだ貴様は!』

 やっぱ、いろんな奴からそんな感じの質問毎回されるなぁ。
 いつも思うけど、無能勇者のクロウとしか言えないんだけど...

『無能だと?!そんなはずない!俺の攻撃をよけている時点で無能なわけがないんだ!』

 あ、声に出てた...
 でも、自分でもリヴァイアサンの攻撃よけられると思ってなかったしなぁ。
 これ全部神様のおかげなのか?
 たぶんそうなんだろうな、すごいな神様。

『貴様!俺を無視するな!』

 先ほどからずっとクロウに声をかけていたようで、
考え事をしていたクロウは話しかけられていることに気づかなかった。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
最後まで見てくださりありがとうございます!

スキル思いつかなかったので、ごまかしました。
すみませんでした!

次も見てくれると嬉しいです!
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