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第一部
23.熱に浮かされる ※
しおりを挟むヴェルナに伸し掛かっている兄を見た時、血が沸騰したかのように全身に怒りが巡った。一歩間違えれば、兄のヴィシラを殺していたかもしれない。αの本能の恐ろしさは、すでにフィニに聞いていた。
――かつてはΩを巡って殺し合いをした時代もあったそうです
時代が違えば、己は人を殺していたのだろう。
そう思うほどの衝動に突き動かされて、ヴィシラを床に転がした。そんなミュトラの理性を保ったのは、ヴェルナが危険だ、という状況だろう。
直感的に、ヴェルナが危険な状態なのは分かっていた。
前に感じた匂いは、どこまでも甘く、脳を揺さぶるような酩酊を呼び起こした。しかし床に蹲るヴェルナからは、鼻の奥や肺が焼けるような痛みを伴う甘い匂いがした。生来の勘の良さか、はたまた、このΩを番にしたいというα性の本能なのかは定かではないが、彼の命が危険に晒されているのは理解できた。
絶対にヴェルナを死なせはしない。
その思いだけが今、ミュトラを突き動かし、理性を保たせている。
横抱きにしていたヴェルナを、己の寝台にゆっくりと下ろす。装飾が無機質な音を立てる。それだけでも刺激になるのか、喉に引っかかっているような息が漏れていた。
ヴェルナを包んでいたケープを開けば、ぶわりと広がった濃厚な匂いが一気に肺まで到達した。脳を揺さぶる匂いに僅かに眉が寄る。
今にも理性を食い千切られてしまいそうだ。
何処か他人事のように思いながら、寝台のすぐ隣にある背の低い棚から、緊急時用の避妊薬を取り出した。無理に引き起こされた発情だから、可能性は低いだろう。Ωは発情期に合わせて子を成す準備をする、とヴェルナから教えてもらった。正規の発情ではなければ子は成しにくい、とは言っていたが、万が一ということもある。
一錠を手のひらに乗せて、ヴェルナのもとに戻る。
「ヴェルナ、これを飲んでくれ」
濡れそぼった焦点の合わない紫水晶の瞳が、ミュトラに向く。だがすぐにうろうろと彷徨って、まるでミュトラのことを認識していないようだった。
ヴェルナの理性は、すでにΩ性に飲まれている。こうして声を掛けても無駄なのは分かっていた。それでもミュトラはそうせずにはいられなかった。返事がなくても、ヴェルナの意思を少しでも確認したかった。
僅かに開いた口にそっと差し出せば、ちろりとのぞいた舌。その上に乗せて口を優しく閉じさせる。水がなくても勝手に溶けて吸収してくれる薬だ。これを作った人は本当によくΩのことを知っているのだろう。
こくん、と喉が動いたのを見てから、頭を優しく撫でる。それだけでも気持ちが良いのか、わずかに息を乱しながらすり寄って、ふやけた笑みを浮かべている。
嗚呼、と思う。胸の奥が冷える感覚。
これが同じ想いを返してくれたヴェルナだったら。
発情した彼に付け入るような真似をしている自覚がある。だから、余計に喉の奥が詰まるように苦しかった。
心の底からヴェルナが好きだ。
だからこそ、こんな事はしたくなかった。
するならば、想い合った先がよかった。
寝台に乗り上げて、ヴェルナを組み敷く。聞こえていないと分かっているが、言葉を紡いだ。
「ヴェルナ、すまない。今からお前が嫌がるであろうことをする。言い訳はしない」
ヴェルナを救うためとはいえ、彼からしてみれば不本意だろう。そのまま死なせてくれたら良かったのに、と詰られるかもしれない。金輪際顔を見せるなと罵倒されるかも知れない。
それでも。
ミュトラはヴェルナに生きていてほしいから。
焦点の合っていない瞳に微笑んで、身を屈める。少しでも安心させたくて、不快感を味わわせたくなくて、額に口付ける。
熱い息と共にあえかな声がヴェルナの口から溢れた。様子を伺う為に体を元に戻せば、誘うように腰をくねらせるヴェルナが目に入る。熱に浮かされた彼を見ながら思う。
まるで、毒だ。全ての理性を奪い去ってしまうほどの強い毒。己を殺すほどの毒だったとしても、絶対に痛みは与えたくない。出来れば、気持ち良さと快楽だけを与えたい。
今まで男女バース性問わず、いろんな人を抱いてきたおかげで、どこが気持ちが良いのか知っている。どこが一番快楽を与えてくれるかは人による事も知っている。共通していたのは、優しい手つきで体をなぞることが、彼らの心を解すという事くらいだろうか。
だから今まで培って来た全てを使って、ヴェルナを暴く。強制的な発情だからではなく、他でもないミュトラが、そうしたいと願うから。好きでたまらない人だからこそ、体を重ねたいと願うから。
顔に口づけを降らせながら、装飾が山ほどついた下履きを脱がせていく。くすぐったそうに笑うヴェルナの甘い匂いが、一段と濃くなった。理性を食い破ろうとしているのかもしれない。理性なんか捨てて俺に溺れろ、と言われているような気がするのは都合の良い錯覚だ。何度も己に言い聞かせて、時間をかけて下着ごと下履きを剥いで、寝台の下に落とした。
ヴェルナの足の間に陣取る。見つめた彼の股間は、既にぐしょぐしょに濡れていた。陰茎の先走りと、発情のせいで秘部から漏れ出した愛液のせいだろう。それなのにヴェルナは気にした様子もなく、艶然と笑っている。それを自分以外のαが見ていたかもしれないと考えると、腹の底に怒りが沸いた気がした。
今すぐ己を捻じ込んで、ぐちゃぐちゃに犯して、己だけを見るように仕向けたい。己の匂いを最奥に擦り付けて、他のαに絶対に取られないようにマーキングしたい。誰にも見られないように、己だけの檻に閉じ込めてしまいたい。
そんな獰猛なα性が喚いても、ミュトラは自分の口の中を噛んで血を滲ませることで黙らせた。ヴェルナがそんなこと望むわけがないだろう。その気持ちが、ミュトラの正気を保ってくれる。
体の線をなぞるように、両手でゆっくりと上半身を撫でおろしていく。体を繋げなくても、番同士で愛し合うように愛でれば治まるかもしれない。そんな淡い期待を捨てられなかった。
「ッぁ、んん」
気持ちよさそうな声が寝室にじっとりと染み渡っていく。腹筋につくほど反り返ったヴェルナの陰茎が、弱く白濁を吐き出す。たったそれだけなのに、腰のもっと奥が重くなった気がした。笑って問いかける。
「気持ちいいか? ヴェルナ」
こくこくと小さく首が上下して、欲に塗れた瞳に射貫かれる。寝台に力なく横たわっていたヴェルナの手が、そっと伸ばされて腹筋に触れてきた。僅かに体を跳ねさせたミュトラに気分を良くしたのか、そのまま人差し指が下に向かって腹筋の溝を撫でてくる。
その指先が下履きに潜り込む前に、手首を掴んだ。
不思議そうに首を傾げるヴェルナ。はぁ、と短く息を落として、その手をそのままシーツに縫い止めた。
狡いひとだと思う。きっとヴェルナは、ミュトラを認識していないだろう。ただ目の前にいる都合のいいαでしかないはずなのに、まるで心中を見抜いているみたいな行動をしてくる。
実際、ミュトラも限界が近かった。さっきからずっと口の内側を噛んでいる。じんじんと滲む痛みがなければ、とっくに理性を手放していた。
「もっと気持ちよくするから、お前は何もするな」
分かっているのかそうでないのか、ヴェルナはくすくすと笑った。腕から力が抜けたのを見計らって、手を離す。どうやら好きにさせてくれるらしい。ヴェルナは動かないまま、ミュトラを見つめてくる。
額にもう一度口付けてから、手をその肌に走らせていく。陰茎まで辿り着いて下から上に向かってなで上げる。その間に右手はしとどに濡れた秘部へと走らせる。
「ぅあッ、あっ、ぁっ、ンぁ、ッ」
重たくなった陰嚢を弄びながら、絡めた指先で陰茎をゆっくりと扱く。快感から逃げようとシーツをずり上がるヴェルナを逃がすミュトラではない。そのまま追いかけて、更に快感を与えるように緩んだ秘部の入口を撫でる。
はやくはやく、と急かすように入口は震えていた。腰がまた一段と重くなる。はやくつらぬいてしまえよ、と囁く本能を黙らせて、指先をナカに滑り込ませた。
「アッ、それっ、やだぁ、ァッ、んぁあッ」
ぐちゅぐちゅと熟れた果実が潰れたような音が、その場に響き渡る。その間も左手で陰茎を扱くことは止めない。
いやだ、と言われても止めるつもりはなかった。気持ちいいな、と同意を求めるように聞けば、縦なのか横なのかよくわからない方向に首が振られて、ぱたぱたと髪が音を立てる。それすらヴェルナの秘部の粘ついた水音がかき消していく。
断じていじめたいわけじゃない。少しでもヴェルナの負担が減るようにだ。いくら発情しているからと言って、無理やり突っ込んで傷つけてしまう可能性はゼロじゃない。
とにかく、気持ちよさだけを与えたかった。
ナカから斜め上に突き上げるように指の腹で押す。声にならない悲鳴を上げた、ヴェルナの体が一気に脱力する。腹の上には、彼が吐き出した白濁が飛び散っていた。
秘部から指を静かに引き抜いたら、名残惜しそうに秘部の襞が震えた。陰茎からも手を離して、一度寝台の上に落ち着かせる。
はーっ、はーっ、と肩で息をして欲に溺れるヴェルナの痴態に、歓喜とともに仄暗い感情が胸を覆っていく。
「お前の番として、まぐあえたらどんなに良かっただろうな」
無意識のうちに漏れた本音。
番になった末に迎えた発情期だったなら、どれほど良かったか。いくらでも甘やかして、彼がやめろと言うまで離さなかった。好きな人と交われることは涙が出るほど嬉しいのに、同時にどうしようもなく苦しい。心を返されたわけでもないのに、無体を働いている事実が、重く胸に沈んでいく。
強く握りしめてた拳に、不意に温もりが届く。
ばっと視線を上げて見た先。ヴェルナの真白な手が置かれていた。咄嗟に見たヴェルナの顔。その表情に目を見開く。
ヴェルナは、微笑んでいた。
気に病むな、と言ってくれたあの日のように。やわらかく包みこんで、怯えなくて良い、と言うように。
目頭が熱くなった。都合のいい解釈だと自分でも思う。でもそう思わずにはいられなかった。確かにこの時、ミュトラの暗澹とした泥濘に沈みかけた心は、ヴェルナのお陰で闇に染まることを免れた。
その手を取って頬を寄せる。
「ヴェルナ好きだ。他の誰よりも、お前が好きだ」
目の端からこぼれ落ちた雫を隠すことなく、告げた。伝わらなくても構わなかった。それなのに、ヴェルナが頬を撫でるように手を動かすから。涙腺が壊れてしまった。止まらない涙をそのままに手のひらに強く口付けてから、そっと寝台に戻す。
一刻も早く、この胸糞が悪い発情を終わらせる。
そんな決意とともに、ミュトラは下着ごと下履きを脱ぎ捨てた。散々愛おしくてたまらない人の痴態を見ていたお陰で、準備の必要がないほど勃ち上がった赤黒い陰茎が姿を表す。散々ヴェルナのナカをいじっていた右手で、陰茎に愛液を塗りつけた後、先端をヴェルナの秘部にぴったりとくっつけた。
ごくりと喉が鳴る音がして、視線を上げる。期待に揺れる瞳が、今にも繋がろうとしている股に一心に注がれていた。小さく笑って告げる。
「一緒に気持ちよくなろう、ヴェルナ」
返事を聞かずに、秘部を割り開くように挿入していく。
「んぁ、―――ッぁ!」
「ぐ、ッ」
すごい締付けだった。気を抜いたら達してしまいそうだ。ゆっくりと、しかし確実に奥まで届くように腰を進めていく。とん、と奥に当たった感覚に、顔を上げた。ヴェルナは、と思ったのと同時、さっきよりも濡れた腹と、体中を淡い赤に染めて荒い呼吸を繰り返しているヴェルナが目に入る。
挿入れただけで、達したのか。
プツン、と何かが切れた音を聞いた。
そこからはあまり覚えていない。貪るように何度も最奥を穿って、白濁をナカに撒き散らして、それでも飽き足らず、何度も腰をぶつけた。ヴェルナの発情がいつ終わったのかも気付かないまま、無心に彼を貪り続けて。
正気に戻ったのは、もう夜も明けようという時分だった。
乱れに乱れていた寝台の上で唯一救いだったのは、ヴェルナの体には噛み跡が付いていなかったことだ。理性を手放した後も、彼の体を傷つけることはなかったらしい。
すん、と鼻を鳴らす。もうあの濃厚な匂いはしない。安堵の長い息を吐いてから、穏やかな寝息を立てているヴェルナを抱き上げて、備え付けの浴室へと向かった。
こうして長い長い夜は終わりを迎えた。
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