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307. エピローグ
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星々の輝く暗い夜空の中、大きく光を放つ二つの月が中天を超えた頃、アルヴィスは隣で眠るミカエルを起こさないよう静かにベッドから下り、窓を開けてテラスへと出た。
ガウンを羽織っただけの素肌に潮風が心地良く吹き抜けて行き、寄せては返す波の音が聞こえていた。
森を抜けた岬に立つ一軒家、それが今いる場所だった。
徒歩十分も行けば砂浜に降りることが出来、海で泳ぐことも、釣りをすることも可能である。
テラスの端に跪いて控えるラダーニエとニーデリアへと視線を向けると、恭しく一礼した後、ラダーニエが報告を始めた。
「先王と聖女の友人が交わした契約書は、処分済となっております。ニデルテ子爵家令嬢は、聖ウィンユルス公国魔術研究塔にて、恙なく。ちらほらと婚約の打診も来ているようで。子爵とシーゲル男爵は、領地経営に苦戦しているようですが、能力的には問題はないかと。ミルラ殿は、ミカエル様の拠点の管理長として各地を回り、使用人達とも上手くやれているようです」
「…そうか」
「魔獣の再配置につきましても、恙なく。高ランクで残ったモノにつきましては、瘴気の「内側」に戻しましてございます」
「ご苦労」
ニーデリアの報告にも、アルヴィスは頷いた。
「あと、大結界が消えました」
「ふ、そうか」
どうでも良さそうに聞いていたアルヴィスだったが、ラダーニエの言葉で思わず笑った。
口元を押さえたのは、防音結界を張っているとはいえ、ミカエルを無意識に気遣ったからである。
「これを見る為に、わざわざソウェイサズ王国に転生されましたのに、直接ご覧頂けなくて残念でございます」
「いや、構わん。むしろあの国を出たタイミングで良かった」
「はい。ミカエル様に、ご負担がかかるところでございました」
「さて、見物だな。…こんなに楽しい気分でいられるとは、あの頃には思いもしなかったが」
「…我が君が、素晴らしきご伴侶様を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます」
「お祝い申し上げます、我が君」
「ああ、本当に。…おまえ達も、ご苦労だった。もう好きにしていい」
「お許し頂けるならば、これからも我が君とミカエル様のお側にて、お仕え致したく思います」
「アタシも、生涯の忠誠を誓っておりますので、ぜひ」
「好きにするがいい」
「ありがたき幸せ」
「ありがとうございます」
報告を済ませてラダーニエとニーデリアが姿を消した後も、しばらくアルヴィスは波音に耳を傾け、テラスに佇み空を見上げた。
先王と聖女の友人が交わした契約は、「ご友人が元の世界に帰る時、先王も一緒に連れて行く」という物だった。
荒唐無稽で笑ってしまう内容だが、魔族であれば叶えられる。
魂を紐付けるだけだ。
魔族の誓約魔法の応用だった。
聖女達は異世界へと帰り、先王の魂もまた、異世界へと飛んだ。
先王の身体はこの世界の物である為、異世界へは渡れない。
だからこの地に身体は残り、死亡扱いとなった。
それだけの話だった。
子爵と男爵は、あれはミカエルの元護衛騎士達である。
元侯爵令嬢は、聖ウィンユルス公国の研究機関への就職を希望した。
ソウェイサズ王国とは完全に縁を切る覚悟の三人にミカエルは、聖ウィンユルス公国の爵位を購入し、与えた。
男爵はミカエルの侯爵領の騎士団に入り、実力でトップを勝ち取って、今は騎士団長である。
今は二人ともが、聖ウィンユルス公国で、ミカエルの侯爵領の領地経営に携わっていた。
ミルラはメイド長ではあるものの、各地の拠点と使用人の管理を任され、多忙な毎日を送っている。
拠点は転移装置を設置して、許可された者が移動出来るようにしていた。
ミカエルが手に入れた虹色の魔石が、役に立っている。
ミカエルの事を理解し寄り添った者達は、ソウェイサズ王国に残った数少ない者も含めて、ミカエルの手厚い恩恵を受けている。
当然の事ながら、アルヴィスの保護下にいた。
だが。
「…ふっ」
アルヴィスは、笑いを堪えきれない。
大結界の魔石は、百年前の魔王の核である。
アルヴィスが作る魔王は、瘴気の「内側」で百年生き延び、最下層の魔族として生まれる予定の卵を使っていた。
大結界で魔力を消耗し続けた魔石の寿命は、魔獣として生き延びた年数に等しい。
せっかく人間として転生するのなら、間近で大結界が消えて阿鼻叫喚となる様を、見届けてやろうと思っていた。
だから、適合する母体をソウェイサズ王国で探した。
予想よりは長く保ったが、タイミングが良かった。
大結界を維持するには、魔族の核が必要だ。
だがあの国に、もう虹色の魔石はなかった。
「はは…っ」
ボイル侯爵が大盤振る舞いをした魔石が、最後だったのだ。
それ以前には、前シェルダン伯爵が、同盟国以外の国に、個人的な資金調達の為に横流ししていた。
愚かな者ども。
因果応報というのだったか。
ああ、国を出ていて良かった。
ミカエルが残っていたら、尊重もしないくせに、英雄だからだのなんだのと、担ぎ出されるのは目に見えていた。
どれだけミカエルを傷つけてきたか。
滅びればいい、と思うが、いずれミカエルが知る日が来れば、何とかしようとするのだろう。
美しい人。
眩しい人。
姿形だけで、愛したわけではないのだ。
「中身は美しくない」とミカエルは言ったが、そんなことはなかった。
聖女達を帰す時。
ミカエルが使ったのは、失われた古代語だった。
聖女達ですら、この世界に来たらこの世界の言語しか話せなくなるというのに、ミカエルは違った。
やはり、聖女達に傷つけられた被害者だったのだ。
ミカエルが話した罪の内のどれかが、当て嵌まるのだろう。
元の世界に帰すことで、復讐を果たした。
なんて優しいのだろうと、アルヴィスは思う。
あるべき場所に、戻しただけ。
その世界が彼らにとってどれだけ過酷であろうとも、それは自業自得というものだ。
左手の薬指に嵌った指輪は、ミカエルとお揃いの物だった。
アルヴィスが渡した三つの魔石のうち、二つを使って作ったそれは、とても美しく輝いている。
虹色の魔石にミカエルが最初に刻んだのは、「防御陣」だった。
これでミカエルは、ラダーニエクラスの敵の攻撃も、弾ける様になる。
「通信出来る」機能も、ついていた。
離れていても、いつでも話せる。
それから、「互いの元に転移できる」機能も、あった。
ミカエルの使う転移の魔術は座標指定で飛ぶものだが、これは「互いがいる場所」に飛ぶことが出来る。
上位魔族の核は、複数機能を盛ることが可能らしい。
ミカエルは、間違いなく天才だった。
瘴気の「内側」では、次代のアルヴィスと、手足となる二体の魔族が、生まれようとしていた。
神が世代交代を望んでいることを知り、アルヴィスは絶望した。
長きにわたり忠実に管理者としての職務を遂行してきたというのに、報いがこれとは、浮かばれぬ。
だから、終わりにしようと思った。
次代が生まれればどの道淘汰され、死ぬべき定めである。
くだらない。
つまらぬ生だった。
ああ、だが!
アルヴィスは、唯一に、出会ったのだ。
指輪の中心に鎮座する、目映く輝く上位の虹色を、指先で撫でた。
「次代など、必要ない」
そう。
生まれるのを待っていた、あいつらは、必要ない。
ミカエルが生きようとする限り、次代など生まれない。
ミカエルが望むなら、時期が来ればまた、魔王を復活させても良い。
ミカエルと共にいられるのなら、なんだっていいのだ。
ベッドに戻るとミカエルが目を覚まし、眠そうに目を擦りながら見上げてくるので、髪を撫でた。
「…アル、冷たい…」
「少し夜風に当たっていた。温めてくれ」
「ん…」
ぎゅ、と抱きついてくる温かな身体が、とても愛しい。
「おやすみ、ミカエル」
「…おやすみ…」
ミカエルが、生きたいように生きればいい。
自分は隣にいられれば、それでいいのだ。
END
---
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
本編はこれで完結となりますが、二人のその後を描いた書き下ろし後日談をBOOTHにて公開しております。
少しでも気になっていただけたら、ぜひ作者ページ(プロフィール欄)からのぞいてみてください。
これまで応援してくださった皆さまに、心からの感謝を。
11月1日からのBL大賞にエントリーしました!
ぜひ、投票いただけたら嬉しいです!
2025.10.30 影清
ガウンを羽織っただけの素肌に潮風が心地良く吹き抜けて行き、寄せては返す波の音が聞こえていた。
森を抜けた岬に立つ一軒家、それが今いる場所だった。
徒歩十分も行けば砂浜に降りることが出来、海で泳ぐことも、釣りをすることも可能である。
テラスの端に跪いて控えるラダーニエとニーデリアへと視線を向けると、恭しく一礼した後、ラダーニエが報告を始めた。
「先王と聖女の友人が交わした契約書は、処分済となっております。ニデルテ子爵家令嬢は、聖ウィンユルス公国魔術研究塔にて、恙なく。ちらほらと婚約の打診も来ているようで。子爵とシーゲル男爵は、領地経営に苦戦しているようですが、能力的には問題はないかと。ミルラ殿は、ミカエル様の拠点の管理長として各地を回り、使用人達とも上手くやれているようです」
「…そうか」
「魔獣の再配置につきましても、恙なく。高ランクで残ったモノにつきましては、瘴気の「内側」に戻しましてございます」
「ご苦労」
ニーデリアの報告にも、アルヴィスは頷いた。
「あと、大結界が消えました」
「ふ、そうか」
どうでも良さそうに聞いていたアルヴィスだったが、ラダーニエの言葉で思わず笑った。
口元を押さえたのは、防音結界を張っているとはいえ、ミカエルを無意識に気遣ったからである。
「これを見る為に、わざわざソウェイサズ王国に転生されましたのに、直接ご覧頂けなくて残念でございます」
「いや、構わん。むしろあの国を出たタイミングで良かった」
「はい。ミカエル様に、ご負担がかかるところでございました」
「さて、見物だな。…こんなに楽しい気分でいられるとは、あの頃には思いもしなかったが」
「…我が君が、素晴らしきご伴侶様を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます」
「お祝い申し上げます、我が君」
「ああ、本当に。…おまえ達も、ご苦労だった。もう好きにしていい」
「お許し頂けるならば、これからも我が君とミカエル様のお側にて、お仕え致したく思います」
「アタシも、生涯の忠誠を誓っておりますので、ぜひ」
「好きにするがいい」
「ありがたき幸せ」
「ありがとうございます」
報告を済ませてラダーニエとニーデリアが姿を消した後も、しばらくアルヴィスは波音に耳を傾け、テラスに佇み空を見上げた。
先王と聖女の友人が交わした契約は、「ご友人が元の世界に帰る時、先王も一緒に連れて行く」という物だった。
荒唐無稽で笑ってしまう内容だが、魔族であれば叶えられる。
魂を紐付けるだけだ。
魔族の誓約魔法の応用だった。
聖女達は異世界へと帰り、先王の魂もまた、異世界へと飛んだ。
先王の身体はこの世界の物である為、異世界へは渡れない。
だからこの地に身体は残り、死亡扱いとなった。
それだけの話だった。
子爵と男爵は、あれはミカエルの元護衛騎士達である。
元侯爵令嬢は、聖ウィンユルス公国の研究機関への就職を希望した。
ソウェイサズ王国とは完全に縁を切る覚悟の三人にミカエルは、聖ウィンユルス公国の爵位を購入し、与えた。
男爵はミカエルの侯爵領の騎士団に入り、実力でトップを勝ち取って、今は騎士団長である。
今は二人ともが、聖ウィンユルス公国で、ミカエルの侯爵領の領地経営に携わっていた。
ミルラはメイド長ではあるものの、各地の拠点と使用人の管理を任され、多忙な毎日を送っている。
拠点は転移装置を設置して、許可された者が移動出来るようにしていた。
ミカエルが手に入れた虹色の魔石が、役に立っている。
ミカエルの事を理解し寄り添った者達は、ソウェイサズ王国に残った数少ない者も含めて、ミカエルの手厚い恩恵を受けている。
当然の事ながら、アルヴィスの保護下にいた。
だが。
「…ふっ」
アルヴィスは、笑いを堪えきれない。
大結界の魔石は、百年前の魔王の核である。
アルヴィスが作る魔王は、瘴気の「内側」で百年生き延び、最下層の魔族として生まれる予定の卵を使っていた。
大結界で魔力を消耗し続けた魔石の寿命は、魔獣として生き延びた年数に等しい。
せっかく人間として転生するのなら、間近で大結界が消えて阿鼻叫喚となる様を、見届けてやろうと思っていた。
だから、適合する母体をソウェイサズ王国で探した。
予想よりは長く保ったが、タイミングが良かった。
大結界を維持するには、魔族の核が必要だ。
だがあの国に、もう虹色の魔石はなかった。
「はは…っ」
ボイル侯爵が大盤振る舞いをした魔石が、最後だったのだ。
それ以前には、前シェルダン伯爵が、同盟国以外の国に、個人的な資金調達の為に横流ししていた。
愚かな者ども。
因果応報というのだったか。
ああ、国を出ていて良かった。
ミカエルが残っていたら、尊重もしないくせに、英雄だからだのなんだのと、担ぎ出されるのは目に見えていた。
どれだけミカエルを傷つけてきたか。
滅びればいい、と思うが、いずれミカエルが知る日が来れば、何とかしようとするのだろう。
美しい人。
眩しい人。
姿形だけで、愛したわけではないのだ。
「中身は美しくない」とミカエルは言ったが、そんなことはなかった。
聖女達を帰す時。
ミカエルが使ったのは、失われた古代語だった。
聖女達ですら、この世界に来たらこの世界の言語しか話せなくなるというのに、ミカエルは違った。
やはり、聖女達に傷つけられた被害者だったのだ。
ミカエルが話した罪の内のどれかが、当て嵌まるのだろう。
元の世界に帰すことで、復讐を果たした。
なんて優しいのだろうと、アルヴィスは思う。
あるべき場所に、戻しただけ。
その世界が彼らにとってどれだけ過酷であろうとも、それは自業自得というものだ。
左手の薬指に嵌った指輪は、ミカエルとお揃いの物だった。
アルヴィスが渡した三つの魔石のうち、二つを使って作ったそれは、とても美しく輝いている。
虹色の魔石にミカエルが最初に刻んだのは、「防御陣」だった。
これでミカエルは、ラダーニエクラスの敵の攻撃も、弾ける様になる。
「通信出来る」機能も、ついていた。
離れていても、いつでも話せる。
それから、「互いの元に転移できる」機能も、あった。
ミカエルの使う転移の魔術は座標指定で飛ぶものだが、これは「互いがいる場所」に飛ぶことが出来る。
上位魔族の核は、複数機能を盛ることが可能らしい。
ミカエルは、間違いなく天才だった。
瘴気の「内側」では、次代のアルヴィスと、手足となる二体の魔族が、生まれようとしていた。
神が世代交代を望んでいることを知り、アルヴィスは絶望した。
長きにわたり忠実に管理者としての職務を遂行してきたというのに、報いがこれとは、浮かばれぬ。
だから、終わりにしようと思った。
次代が生まれればどの道淘汰され、死ぬべき定めである。
くだらない。
つまらぬ生だった。
ああ、だが!
アルヴィスは、唯一に、出会ったのだ。
指輪の中心に鎮座する、目映く輝く上位の虹色を、指先で撫でた。
「次代など、必要ない」
そう。
生まれるのを待っていた、あいつらは、必要ない。
ミカエルが生きようとする限り、次代など生まれない。
ミカエルが望むなら、時期が来ればまた、魔王を復活させても良い。
ミカエルと共にいられるのなら、なんだっていいのだ。
ベッドに戻るとミカエルが目を覚まし、眠そうに目を擦りながら見上げてくるので、髪を撫でた。
「…アル、冷たい…」
「少し夜風に当たっていた。温めてくれ」
「ん…」
ぎゅ、と抱きついてくる温かな身体が、とても愛しい。
「おやすみ、ミカエル」
「…おやすみ…」
ミカエルが、生きたいように生きればいい。
自分は隣にいられれば、それでいいのだ。
END
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ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
本編はこれで完結となりますが、二人のその後を描いた書き下ろし後日談をBOOTHにて公開しております。
少しでも気になっていただけたら、ぜひ作者ページ(プロフィール欄)からのぞいてみてください。
これまで応援してくださった皆さまに、心からの感謝を。
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2025.10.30 影清
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最高に可愛いハイスぺモブ令息に転生したボクは、可愛さと前世の知識を武器にお義兄さまを守りますっ!
⭐︎⭐︎⭐︎
ご拝読頂きありがとうございます!
コメント、エール、いいねお待ちしております♡
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連載続いておりますので、そちらもぜひ♡
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世界観に惹き込まれ、感動しました
他の入選作も読みましたが、この作品が奨励賞止まりは納得できません
昨今はふわふわした御伽噺が持て囃されるのでしょうか
雑食腐婆としては残念ですが仕方ありませんね
次回作を楽しみにしています
感想ありがとうございます!
世界観を気に入っていただけて、書き手冥利に尽きます。
そう言っていただけるだけで、作品を書いてよかったと思えます。
次回作も楽しんでいただけるよう頑張ります!
ついに、とうとう❗読み終えてしまいました❗どのキャラクターも印象的で、ストーリーに引き込まれました。そして、皆さん同様にbooth にて後日談を購入致しました。もう、読まずにはいられない心境から逃れられませんでした。この後、楽しませていただきます。今後の更なるご活躍を願っております。
感想ありがとうございます!
とうとう読了とのこと、最後までお付き合いいただけて本当に嬉しいです。
後日談まで購入してくださって、ありがとうございます。
このあとも、ゆっくり楽しんでいただけたら嬉しいです。
また次作でお会いできたら幸いです。
本当にありがとうございました!
久しぶりにどハマりする物語に出会えました!
Booth?は有料なので、主婦には手が出せませんが、本編だけでも大満足でした!
、、本音は後日談も読みたいんですけどね笑っ
楽しいひとときをありがとうございました。
読んでくださって本当にありがとうございます!
本編だけでも大満足と言っていただけて、とても嬉しいです。
後日談は、もしご縁がありましたらぜひ…!
こちらこそ、読んでいただきありがとうございました。