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先生と僕と君。
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今日も、同じ事を繰り返す。カギを職員室に取りに行き、部室に行く。
もう、部室には志桜がいるだろうか。こないだはびっくりしたけど、まぁ言えば当然だ。
そのため、今日は早めに家を出た。
カギを差し込んで扉をゆっくり開ける。
やっぱり、志桜はいなかった。加藤先生が「おはよう。」と声をかけてくる。先生が一番乗りだった。
なつかしい、この二人の時間。この時間も好きだった。先生は大体、挨拶以外は好きにしてくれる。部室内を撮ったり、校舎内を撮ったり。今月は文化祭があり、その準備として今は活動中だ。夏休みを開けたら文化祭なのでこの時間を使う。
ガチャっと音が聞こえる先には志桜が居た。「おはようございますっ」っとこちらを見てくる。
さぁ、部員は揃った。活動を開始しよう。
「あ、俺はこれから会議があるから開けるな。すまん。」
「いえいえ。また、活動内容は報告します。」
「了解ですっ!」
そう言い残して、扉の向こうに進んでいった。
二人きりの部活は初めてだ。
それから僕らは、文化祭用に色々活動をした。これが終われば活動が落ち着くだろう。
*
現在午後6時。そろそろ先生が戻ってくる時間だ。
僕は活動内容の報告をしなければいけなかったので、志桜には遅くなるからと先に帰ってもらった。
僕は昔、幼い頃に撮った写真を眺めながら先生を待っていた。
だが、いつまで待っても先生は来なかった。
おかしいと思い、一階の職員室を訪ねる。
「加藤先生いらっしゃいませんか。」
「そんなひとはおらんよ。」
遠くからかすかに声がした。
「・・・失礼しました。」
何がないんだか分からなかった。もう少しで、気が飛びそうになった。
もう、居ないのか。誰の記憶にも残らずに消えてった。
部室に向かった。
そこには、先生が「よう!おそいぞ!」と言っている日常を思い出した。先生が決まって部室にひとつしかない椅子を占領していた。
写真を取り出した。そこには一枚しかない、僕と先生の姿が映っていた。加藤先生がかすんで見えた。
寂しくなんて、無かったのに。
いてくれれば、それでよかった。
にこっと笑う、先生が好きだった。
慰めてくれた、あの日の事も。
全部、今は日常と混じって消えたことにキズカナイ。
::
もう、部室には志桜がいるだろうか。こないだはびっくりしたけど、まぁ言えば当然だ。
そのため、今日は早めに家を出た。
カギを差し込んで扉をゆっくり開ける。
やっぱり、志桜はいなかった。加藤先生が「おはよう。」と声をかけてくる。先生が一番乗りだった。
なつかしい、この二人の時間。この時間も好きだった。先生は大体、挨拶以外は好きにしてくれる。部室内を撮ったり、校舎内を撮ったり。今月は文化祭があり、その準備として今は活動中だ。夏休みを開けたら文化祭なのでこの時間を使う。
ガチャっと音が聞こえる先には志桜が居た。「おはようございますっ」っとこちらを見てくる。
さぁ、部員は揃った。活動を開始しよう。
「あ、俺はこれから会議があるから開けるな。すまん。」
「いえいえ。また、活動内容は報告します。」
「了解ですっ!」
そう言い残して、扉の向こうに進んでいった。
二人きりの部活は初めてだ。
それから僕らは、文化祭用に色々活動をした。これが終われば活動が落ち着くだろう。
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現在午後6時。そろそろ先生が戻ってくる時間だ。
僕は活動内容の報告をしなければいけなかったので、志桜には遅くなるからと先に帰ってもらった。
僕は昔、幼い頃に撮った写真を眺めながら先生を待っていた。
だが、いつまで待っても先生は来なかった。
おかしいと思い、一階の職員室を訪ねる。
「加藤先生いらっしゃいませんか。」
「そんなひとはおらんよ。」
遠くからかすかに声がした。
「・・・失礼しました。」
何がないんだか分からなかった。もう少しで、気が飛びそうになった。
もう、居ないのか。誰の記憶にも残らずに消えてった。
部室に向かった。
そこには、先生が「よう!おそいぞ!」と言っている日常を思い出した。先生が決まって部室にひとつしかない椅子を占領していた。
写真を取り出した。そこには一枚しかない、僕と先生の姿が映っていた。加藤先生がかすんで見えた。
寂しくなんて、無かったのに。
いてくれれば、それでよかった。
にこっと笑う、先生が好きだった。
慰めてくれた、あの日の事も。
全部、今は日常と混じって消えたことにキズカナイ。
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