僕の昨日の出来事を君は知ることはない。

もちうさぎ

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『人格的小人』

【『人格的小人』製作所】

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周りを見ても、灰色なモノクロな世界に身を包むしかできない。
ここは、何のために出来たのだろう。この世界は誰が作ったのだろうか。

疑問が増えるばかりで答えが見つからない。



「海翔く・・ん。。」
聞きなれない声からの僕の呼び出しだった。
振り返ると、知らない少女が僕のシャツの裾を引っ張っていた。同級生だろうか。
背丈は高くない方だろう。

「あ、はい。なんでしょう。」

「あっ・・あのっ!私の事。。。覚えていますか?」
今、名札に『吉村』と書いてあるのを見つけた。
・・・もしかしたら、吉村曜かもしれない。彼女に『加藤先生』が消えた理由が分かったなら。。。

「吉村・・・曜さん?」

「覚えててくれたんですね!!名前しかみんな覚えてなくて。。。顔をみんな忘れて。。。」

「あ、すみません・・・。僕も名前でしか認識ありません。。。」

「そうですよねわたしなんてなまえしかおぼえてもらえないそんざいですもんねそういうことはもうわかってますから・・・」
なんか、お経みたいに何か言ってるけど何を言ってるのかよく分からない。

「い、いったん落ち着こう。。。僕は本抄海翔です、宜しくね。」

「あらためまして、吉村曜です。。。」

「君には協力してほしいんだ。」

「何にですか?」

「ここの『写真部』の顧問で、国語の教師をやっていた『加藤先生』って分かる?」

「記憶に・・・無いです。」
曜は、すこしあいだを開けて話した。

「だろうね。僕以外このことは記憶にないんだ。」

「なんで海翔くんには、覚えてるの?」

「分からない。でも、きっと僕に残しておきたい思い出と同じなのだろう。」

「そうなんだ。。。私に協力してほしいことって?」

「前に撮った名簿用に作った君の写真は消えかけていたんだ。・・・その現象が、『加藤先生』と同じだったんだ。」

「え・・・。」

「だから。君に何かあった事や事件とかを聞きたいんだ。」

「うん・・・構いませんよ。」

「有難うございます。」



もう、耐えられないかもしれない。僕が捨てた人格に憎しみを持っていたら。

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