自暴自棄になってJK令嬢を襲ったら何故か飼われる事になりました

四十九・ロペス

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出会い

1  序章

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 九月中旬。まだまだ残暑が続くこの時期、特に関西の盆地にあるこの街は夏の暑さと殆ど変わらない。
まだ夜になれば多少マシなのだが現在時刻は15時。まだまだ太陽が照りつけている時間だ。
神社仏閣の多いこの街は規模の割に自然が多く紅葉のシーズンにもなれば観光客で溢れかえるのだが、まだまだ数ヵ月は先の事だ。ましてや現在地は学生街であり観光客とは無縁の場所だ。
今のメンタルで人混みは嫌だな。
男はそんな事を考えながら学生街の中にあるコンビニに入っていく。
窓に映る自分を見れば薄手のスェットパンツにTシャツで目深にキャップをかぶって学生が寝起きで近所のコンビニへ買い物に来たような恰好だが、無精髭と血走った目に目尻の皺を見れば結構良い年なのがわかる。
コンビニで数本のアルコール度数の強いストロング系と呼ばれるチューハイとカッターナイフを買う。
コンビニを出て敷地内にある喫煙場所まで向かい煙草に火をつける。深く吸い込み煙を吐きながら袋から買ったばかりのチューハイを1本取り出し一気に喉に流し込む。きついアルコール感と人工甘味料が混ざった味が口の中に広がる。暑さのせいか一口で半分程飲んでしまった
体中から一気に汗が噴き出す。。
いつもより早く酒が回りそうな予感を感じ
そこでチューハイと一緒に買ったカッターナイフの存在を思い出す。
酒が入るとどうでも良くなる。
自分が先程まで自殺しようと考えていた事も含めて。
(また自宅に未使用のカッターナイフとチューハイの空き缶が増えていくな)
などと考えつつ、もう一度コンビニの窓に映った自分を見る。
すべて失ってから2ヵ月。たった2ヵ月でここまで変わるもんだなと思いながら襲ってくる酔いに意識が一気に5ヵ月ほど流される。
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