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5.番の魔術講師
15.国王と王子 後
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セントレ王国が主となって自国と結んだ条約には、魔術協定と領土内不可侵も含まれていたが、期限までもう十日を切っている。ルークが月に一度、セントレ王国への報告をする約束も守らせていなかったのを、オルディスも知っている。約束を反故にしたのは自国が先で、抗議するのもおかしな話だ。
国王は、魔術師界隈の常識すら知らない。王家として政治をするなど、無理な話だった。エスト王国は小規模の国家でしかないが、国をひとつ掌握できる血が流れているのだから、自分には何でもできると思い込んでいるのが、オルディスの父親だ。
暴走した魔術師がひとりも回復していない時点で、自国の負けは確定している。そんなこと、条約の前から分かりきっていた。だから、こんな条約を締結するのは止めておけと、あれほど言ったのに。
「…オッドアイに限らず、魔術師の回復には心が必要です。何度も話したはずですが」
「そんな面倒なことやってられるか。前にも言っただろう」
「オレは金で女の心を買って、増強しています」
「な…! 王族が、不特定多数と関係を持っていると言いたいのか!」
魔術師同士なら、金を積んで許可を取れば交われないことはない。一応は心を許し合い、中和も起こる。金のやり取りや家柄の維持などの契約はさておき、恋愛があってもなくても、番がいるのが当たり前の魔術師の国エスト王国で、オルディスは特定の相手を作らずに過ごしてきた。
「やはり、知らなかったのですね。人工といってもオッドアイで、王子の身分まで持ってるんです。番として一生を捧げてくれる人なんて、見つからないんですよ。身分も魔力量も桁違いなんで」
「だから魔術があるのだろう? その強力さを活かせばいい」
「オッドアイと交わるには、相手にもそれなりの魔力量が必要です。最悪の場合は死に至りますから。オレは一夜に他人の命をかけられるほど、増強に飢えてはいないので。父上は母上から愛されていますし、お気付きではないかもしれませんが」
母親も当然魔術師で、端から見れば父親を愛しているように見える。実際は、たまたま見目がよく魔力量も釣り合い、国王に選ばれて形だけの番になれただけだ。
国王という国の最高権力を欲していただけで、父親自身を見ているわけではない。この条約が締結されたころから、姿を見ていない。この国の未来を悟って、逃げて行ったのだろう。
(いなくなったことに、気付いてないんだろうな。あの人は、まだ賢かった…。幼いころのオレが勉強するのも止めなかったし)
「…心を通わせる、それが金であれ権力であれ、魔術だったとしても、互いの同意は必要なんです。魔力の増強と回復のためには、そこを避けて通れないんですよ。オレは魔術で他人を支配することにずっと反対してきましたし、それは今も変わりません。手っ取り早く強力な魔術師を手に入れようなんて、無理があるんです」
魔術講師としてセントレ王国からやってきた、ふたりのオッドアイ魔術師の関係を嫌でも見せつけられたあとだと、余計にそう思う。魔力の釣り合う夫婦で、おそらく番だと分かった魔術師的なきっかけがあったのだろう。
どういう経緯でふたりが夫婦になったのかは新聞で読んだが、それが本当の話だとは思えなかった。そもそもルークは騎士で、オッドアイであることを長年隠していた。何か政治的な裏があるのは明らかだ。それでも、しっかりと心を通わせているのが外に伝わってくるほど、想い合っている。
ルークはオルディスの攻撃魔術を受けて、確実に暴走を起こしたはずなのに、この国に来る前に回復していた。交わって魔力中和で乗り越えた、それしか方法はない。その証拠に、ルークの身体に流し込んだぶんのオルディスの魔力が、ごっそり消えてなくなった。オルディスの魔力総量が、激減したのだ。
オッドアイについては、文献がたくさん残っているわけではないが、父親の臣下が熱心に集めていた内容によれば、オッドアイの交わりの相手はオッドアイにしか務められない。魔力量が多すぎて、ただの魔術師では受け止めきれず、人数で補うにしてもすぐに尽きてしまう。だから、オッドアイは番を持てないとも聞いていた。
セントレ王国の東の森で、ルークをおびき出せたことはかなり有用だった。ルークが回復したことで、オルディスの魔力総量は減ったが、セントレ王国にルークを回復させられる魔術師、つまりもうひとりオッドアイがいることが分かった。
魔術協定を結べば、オッドアイ魔術師をふたりもエスト王国内に留めておける。いざとなれば、オルディスの味方にできるかもしれないと思っていたのは甘かった。予想よりも、魔術講師に対する父親の警戒が強かった。ここまで酷い目に遭わせておいて、あのふたりには、今更何も求められない。
「……お前、息子のくせに、誰に何を言っている?」
「きっと、何を言っても通じないですね。前から、分かっていたことですが」
一気に間合いを詰め、槍に見立てた指を心臓に突き付け、指先から攻撃魔術を展開した。
「がはっ…」
「捕らえろ、反逆者だ!」
オルディスは、エスト王国唯一の人工オッドアイ魔術師だ。周囲にいた魔術師からは簡単に逃げられる。そもそも、落ち着いた魔力を持ち合わせていない。不測の事態に耐えられるやつらではない。
問題は、この先だ。王宮の周囲には結界が張られていて、どうやっても逃げられない。オルディスの魔力で突破できる魔力ではない。複数のオッドアイ魔術師が関わっていないと張ることのできない、強力な魔力の層を感じる。国際会議に出席する面々が集まっているのは間違いない。
左右、若干違う色の赤目を持っている人工オッドアイで、まともに生活できているのはオルディスだけだ。ここで死ぬほうが、世界平和にとってはいいかもしれない。指先を、首に当てる。
「…っ、待て、早まるな」
がっと力強く肩を掴まれ、その人影の方へ首を捻った。思い当たる魔術は、ひとつ。オルディスにはできないものだ。
「空間転移…」
「お、転移魔術を知っているのか、人工オッドアイ。それに、もうカタはついているじゃないか」
魔術師の正装である仮面とマントを被った男が、合図を天に打つと、結界が解けていく。大小様々な魔力が王宮に近づいてくる。
強力な魔力の気配がいくつも漂っている。オルディスに手を掛けている男も、目の前の廊下を進んできている集団も、この広間に立ち入ってくるのは皆、オッドアイ魔術師だ。
抵抗する気もなく、おとなしく後ろ手に枷をつけられる。あのふたりにもつけている、魔力制限の掛かった手枷だ。集団の先頭にいる魔術師が、オルディスに話しかけてくる。
「ルークとミアはどこにいる? 生きているだろう?」
ここから近いのは、ふたりが日常生活を送っているあの部屋だ。急ぎ足で案内する途中、人工オッドアイを作っていた手術室の横も当然通った。今はもう、ベッドに縛り付けられた魔術師はいない。
全員が、一度はあのふたりのどちらかと交わり、経過観察のための部屋に移され、中和できていないために再度暴走の兆しを見せ、あのふたりのところへ戻された。繰り返し暴走した者は、自身の魔力を飲まれてしまう。今回の国王の政策は、ただ自国の魔術師を減らしただけの愚策だった。
オルディスもこの部屋で人工的にオッドアイとなり、初めての成功例として相当な魔力を手に入れたものの、結果はこれだ。王子の立場だって、こうして捕虜になれば無意味なものだ。エスト王国は、今日をもって滅びる。
生かされたところで、どうなるのかは分からない。最後こそ、自国と父親に歯向かったが、それまでは反抗しつつも結局は国王を立てるように動いてきた。魔術講師としてやってきたルークとミアに行ったことも消えないし、消すつもりもない。処刑になるのが妥当で、それを受け入れるだけだ。異端はいないほうが、世界は回りやすい。
ルークとミアの部屋の前で、魔術師たちが仮面を取った。オルディスももう魔術は使えない。仮面で隠す意味が、もうなくなったのだろう。
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暴走した魔術師がひとりも回復していない時点で、自国の負けは確定している。そんなこと、条約の前から分かりきっていた。だから、こんな条約を締結するのは止めておけと、あれほど言ったのに。
「…オッドアイに限らず、魔術師の回復には心が必要です。何度も話したはずですが」
「そんな面倒なことやってられるか。前にも言っただろう」
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「オッドアイと交わるには、相手にもそれなりの魔力量が必要です。最悪の場合は死に至りますから。オレは一夜に他人の命をかけられるほど、増強に飢えてはいないので。父上は母上から愛されていますし、お気付きではないかもしれませんが」
母親も当然魔術師で、端から見れば父親を愛しているように見える。実際は、たまたま見目がよく魔力量も釣り合い、国王に選ばれて形だけの番になれただけだ。
国王という国の最高権力を欲していただけで、父親自身を見ているわけではない。この条約が締結されたころから、姿を見ていない。この国の未来を悟って、逃げて行ったのだろう。
(いなくなったことに、気付いてないんだろうな。あの人は、まだ賢かった…。幼いころのオレが勉強するのも止めなかったし)
「…心を通わせる、それが金であれ権力であれ、魔術だったとしても、互いの同意は必要なんです。魔力の増強と回復のためには、そこを避けて通れないんですよ。オレは魔術で他人を支配することにずっと反対してきましたし、それは今も変わりません。手っ取り早く強力な魔術師を手に入れようなんて、無理があるんです」
魔術講師としてセントレ王国からやってきた、ふたりのオッドアイ魔術師の関係を嫌でも見せつけられたあとだと、余計にそう思う。魔力の釣り合う夫婦で、おそらく番だと分かった魔術師的なきっかけがあったのだろう。
どういう経緯でふたりが夫婦になったのかは新聞で読んだが、それが本当の話だとは思えなかった。そもそもルークは騎士で、オッドアイであることを長年隠していた。何か政治的な裏があるのは明らかだ。それでも、しっかりと心を通わせているのが外に伝わってくるほど、想い合っている。
ルークはオルディスの攻撃魔術を受けて、確実に暴走を起こしたはずなのに、この国に来る前に回復していた。交わって魔力中和で乗り越えた、それしか方法はない。その証拠に、ルークの身体に流し込んだぶんのオルディスの魔力が、ごっそり消えてなくなった。オルディスの魔力総量が、激減したのだ。
オッドアイについては、文献がたくさん残っているわけではないが、父親の臣下が熱心に集めていた内容によれば、オッドアイの交わりの相手はオッドアイにしか務められない。魔力量が多すぎて、ただの魔術師では受け止めきれず、人数で補うにしてもすぐに尽きてしまう。だから、オッドアイは番を持てないとも聞いていた。
セントレ王国の東の森で、ルークをおびき出せたことはかなり有用だった。ルークが回復したことで、オルディスの魔力総量は減ったが、セントレ王国にルークを回復させられる魔術師、つまりもうひとりオッドアイがいることが分かった。
魔術協定を結べば、オッドアイ魔術師をふたりもエスト王国内に留めておける。いざとなれば、オルディスの味方にできるかもしれないと思っていたのは甘かった。予想よりも、魔術講師に対する父親の警戒が強かった。ここまで酷い目に遭わせておいて、あのふたりには、今更何も求められない。
「……お前、息子のくせに、誰に何を言っている?」
「きっと、何を言っても通じないですね。前から、分かっていたことですが」
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「がはっ…」
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問題は、この先だ。王宮の周囲には結界が張られていて、どうやっても逃げられない。オルディスの魔力で突破できる魔力ではない。複数のオッドアイ魔術師が関わっていないと張ることのできない、強力な魔力の層を感じる。国際会議に出席する面々が集まっているのは間違いない。
左右、若干違う色の赤目を持っている人工オッドアイで、まともに生活できているのはオルディスだけだ。ここで死ぬほうが、世界平和にとってはいいかもしれない。指先を、首に当てる。
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「お、転移魔術を知っているのか、人工オッドアイ。それに、もうカタはついているじゃないか」
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強力な魔力の気配がいくつも漂っている。オルディスに手を掛けている男も、目の前の廊下を進んできている集団も、この広間に立ち入ってくるのは皆、オッドアイ魔術師だ。
抵抗する気もなく、おとなしく後ろ手に枷をつけられる。あのふたりにもつけている、魔力制限の掛かった手枷だ。集団の先頭にいる魔術師が、オルディスに話しかけてくる。
「ルークとミアはどこにいる? 生きているだろう?」
ここから近いのは、ふたりが日常生活を送っているあの部屋だ。急ぎ足で案内する途中、人工オッドアイを作っていた手術室の横も当然通った。今はもう、ベッドに縛り付けられた魔術師はいない。
全員が、一度はあのふたりのどちらかと交わり、経過観察のための部屋に移され、中和できていないために再度暴走の兆しを見せ、あのふたりのところへ戻された。繰り返し暴走した者は、自身の魔力を飲まれてしまう。今回の国王の政策は、ただ自国の魔術師を減らしただけの愚策だった。
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