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第4話 期待の新人冒険者爆誕!?

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 冒険者ギルドの場所は、周りの家が2階建てが多いのに対し3階建てだったため1目見て分かった。少しドキドキしながら中に入る。たのもー!

 「うおっ!?獣人…じゃなくて魔物か?」

 中に入ったら中に冒険者らしき人達が何人かいた。それにしても獣人なんてらいるのか。今後出会うのが楽しみだ。

 「冒険者になりたいです!」

 奥のカウンターにいる受付嬢さんらしき人に言う。

 「あら、冒険者になりたいのね。いくつか情報を記入してもらうのだけど文字の読み書きは出来るかな?」

 周りの人達はゴリッピーのオーラに動揺しているが、受付嬢さんはすぐに立ち直って対応してくれた。

 「出来ます!」

 「そう、じゃあこれに記入してね。」

 渡された紙を見て驚愕する。文字が…読めない!なんだこの記号は!これが文字だとでもいうのか!?

 「あら読めなかったかしら?」

 「はい…読み書き出来ないです。すいません…」

 「良いのよ。読み書きできる人なんて1部の裕福な家庭だけだから。」

 「名前はシオン君ね。出身の村が分からないと。それならこの街、スピルを出身地にするわね。後は、パーティを組む気はあるかしら?組む気があるならスキルを聞いて、こちらで合いそうな人達を紹介させてもらうのだけど。」

 「パーティを組む気はありません。ゴリッピーと一緒に頑張っていきます!」

 「そ。そう、従魔はゴリッピーというのね。冒険者のルールは分かる?」

 「分からないです!」

 「まずはランクね。Fから始まってAまであるわ。Sランクも一応あるけどAランクの枠組みでは収まりきらない規格外の者の称号だわ。世界で3人しかいないから実質Aランクが上限ね。Cランクまでいくと一人前と言われているわ。」

 ふむふむ。Sランクは化け物と。まずは目指せCランク!

 「ランクを上げるためには依頼をこなすか、魔物素材の納品やダンジョンで見つかったアイテムの納品ね。依頼はギルドに張り出されれている常駐依頼、依頼者が信用のおける冒険者に発行する指名依頼、最後にスタンピードや戦争が起こった時の緊急依頼ね。」

 「戦争!?」

 「戦争といっても滅多にあるものでもないし、強制で参加させられる訳でもないから大丈夫よ」

 良かった。自由に楽しく生きたいのに戦争なんて真っ平だ。

 「はい、これがFランクのプレートね。他に何か聞きたいことはあるかしら?」

 「そうだ、これ売りたいんですけど。」

 「あら、立派な魔石ね。これはシオン君が狩ったのかしら?」

 「ゴリッピーが狩りました!」

 「ウホ!」

 「ゴリッピーは強いのね。こんなに大きな魔石なら良い金額になるわ。少し待っててね。」

 ゴリッピーが褒められた!良かったねゴリッピー。

 「お待たせ。金貨20枚になるわ。それとこれ、Eランクのプレートになるわ。あの魔石の大きさだとおそらくBランクの魔物になるから滅多にないことだけど昇給させてもらうわ。」

 なんだかよく分からないけど期待の新人ってこと!?

 「金貨20枚ってどれぐらいの価値になりますか?」

 「うーんと、一般的な家庭は銀貨10枚で1月暮らせるわ。銀貨100枚で金貨1枚になるからかなりの金額な。宿もここら辺なら銅貨5枚になるから覚えておくと良いわ。」

 「ありがとうお姉さん!」

 「いえいえ、頑張るのよ」

 ゴリッピーのお陰で大金を手にしてしまった。このお金でゴリッピーに服でも買ってあげよう。

 いや、ゴリッピーサイズの服なんて売ってないか。

 「ゴリッピー何か欲しいものはある?」

 「ウホ?」

 特にないようだ。まあ手に入ったお金をすぐ使うこともないか。
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