この子を守るためならなんだって~命の光が見える僕は生命を創造してしまいました この子と共に未知の森を生き抜きます~

 侯爵家の3男として生をうけたウカノ。彼は常人には見ることの出来ない命の光が見えていた。

 彼が見ていたものが命の光だと気づいたのは最愛の母の死がきっかけだった。幼い頃から命の光が見えていたテンは言動が普通の子とはおかしく、家族の間でも孤立していった。それでも母だけは否定することなく受け入れてくれた。

 魔法とはなんでもできる可能性を秘めている。「それならば母の最期に見た命の光を再現してもう一度会いたい」。そう願ってテンは魔法を発動する。しかし魔力を込め、魔法が発動する瞬間に意識を失ってしまう。

 目を覚ました時に目の前にいたのは、もふもふな可愛らしい生き物だった。どうしてこの子を創造してしまったのかは分からないが、この子を生み出してしまった事だけは分かる。ウカノはその子にテンという名前を授ける。

 最愛の母を失った事によって憔悴していたウカノだったが、テンと共に生きていくことを決意し、共に家を出て未知の森での生活を始める。そこでウカノとテンは思いもよらぬ成長をしたり、様々な出会いを見つけていく。
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