地球防衛チームテレストリアルガードの都合!? 10章

のどか

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第10章 侵略者を撃つな!

侵略者を撃つな! 34

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 日向愛の妄言が続きます。
「私もいつかは自分の首を小脇に抱えて街を歩きたいなあ・・・」
 隊長は呆れたという顔をして、
「ま、首と胴体を完全につなぐ手術はしないでおくが、人前で首をはずしたり、持ち歩いたりする行為は絶体禁止だぞ!」
 日向愛は残念という顔をして、
「はい、わかりました・・・」
 実は日向愛の脳裏には、今よからぬ計画が浮かんでました。それを実行するにはどうしても首をはずさないといけないのです。そのときは今の隊長の指令は無視する気でいます。

 隊長と日向が乗るセダンの行く先にテレストリアルガードの基地が見えてきました。日向はここでテレストリアルガードの隊員日向愛として、新しい人生をスタートさせるつもりでした。前途洋々。けど、現実はそんなに甘くはないようです。

 テレストリアルガード基地サブオペレーションルーム。今引き分けの自動ドアが開きました。いつもの場所に座ってた上溝隊員が振り返り、
「お帰りなさい」
 入室してきた隊長が応えます。
「ただいま」
 隊長の横に小さな人影があります。日向愛・・・ いや、ここからは日向隊員としましょう。首にはすでに紺色の太いチョーカーがあります。上溝隊員はその日向隊員を見て、
「隊長、そのは?」
「日向愛。新しい隊員だ」
 日向・・・ 上溝隊員はこのが金目ひなただとその名で瞬時に気づきました。そして頭の中が複雑になりました。
 金目ひなたはなんら落ち度のないクラスメイトをイジメて自殺に追い込みました。その天罰か、ひなたが乗ってた飛行機が墜落。乗員乗客321人中320人が死亡(公式発表では全員死亡)。生き残った乗客は金目ひなただけだったのです。
 金目ひなたもその事故で瀕死の重傷を負いましたが、首を切断し、テレストリアルガードの隊員で脳死してしまった海老名隊員の胴体につないだのです。
 上溝隊員と海老名隊員は同じ女性。そのせいかとても仲のいい同士でした。そんな仲のよかった海老名隊員の胴体に、こともあろうに極悪人金目ひなたの首をつないだのです。
 隊長はこのをテレストリアルガードに招き入れようとしてます。上溝隊員が複雑な思いになるのも当然です。
 隊長は日向隊員とともにサブオペレーションルームの中央に来て、上溝隊員に質問しました。
「ん、上溝、おまえだけか? 橋本は有給休暇中だっけ? 倉見は?」
「スポーツジムです」
「寒川は?」
「さっきギターを持って、どこかに行きました」
「ん~ 1人でストリトートライヴか? 女神は?」
「本部に書類を取りに行きました」
「本部? メールじゃダメなのか?・・・」
「本部が直接取りに来いと」
「そっか・・・」
 隊長は日向隊員を見て、
「上溝、紹介するよ。テレストリアルガードの新しい隊員だ」
 隊長は日向隊員を見て、
「ほら、あいさつして!」
「はい!」
 日向隊員は上溝隊員の方を見て、
「初めまして! 私、新しくテレストリアルガードの隊員になった日向愛です!」
 と、元気にあいさつ。けど、上溝隊員は反応してません。いや、頭の中では、
「愛? なんでえびちゃんと同じ名前なの? やめてよ、それ!」
 とつぶやいてました。
 隊長が上溝隊員に、
「上溝、このに合う隊員服ユニホームをみつけてやってくれないか?」
 上溝隊員は頭の中では嫌な顔を見せましたが、それはおくびにも出さず、隊長にはふつーの顔で応えました。
「わかりました」
 上溝隊員は日向隊員の側に来て、
「来て」
 日向隊員は笑顔で応えました。
「はい!」

 地下廊下。上溝隊員が前。その数歩後ろを日向隊員が歩いてます。日向隊員からは見えませんが、上溝隊員はいつもは絶体見せない怖い顔をしてます。
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