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私は、なぜ彼女と結婚したのだろう
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こんな話を聞いた「私は、なぜ彼女と結婚したのだろう」
彼女は、美人だった。
仕事もできる、スポーツも万能、性格もいい。老若男女、誰にでも好かれる。そう言うタイプだ。
才色兼備、まさに彼女のための言葉にふさわしい。
誰もが認める才女。
そんな彼女が、私に声をかけてくれたのは同期の忘年会の時だった…
「山下さんて、優しいのね」
泥酔した同僚を介抱していた時だった。
うれしかった。
同期のホープで憧れの的。
もう、天にも舞い上がる気持ちだった。
何故か、メールを交換してくれた。友達からの交際だった。
会社では言えない愚痴や小言、
彼女は、私にだけ素直に話してくれた。
普通の女性、
私の前では、可愛い女の子だった。
会社でのキリッとした態度では見当もつかない。
優越感、
誰もが憧れる女性が彼女。
遠くから、働く彼女を見るのが、うれしかった。
メールが来るのが楽しみだった。
月1回のデート、みんなにバレないように変装、
楽しかった
ドキドキした、
笑った…
数年後、断られることを承知でプロポーズした。
「結婚して下さい」
「はい、」
私は、一生分の幸運を全部使った。
そして、結婚。
みんなが悔しがった。
会社中がひっくり返った。
みんなが言う。
「何で山下と、」
「何であんな冴えない男と、」
「釣り合わない、」
「すぐ離婚する」
ひどい言葉が、会社中を駆け巡った。
つらかった、
しかし、結婚してから彼女の笑顔がもっと明るくなった。
うれしかった。
それだけで十分だった。
でも…そのせいか、私は出世コースから外れた。
窓際の部署に転属。
そして出向、外部子会社の事務、
どんどん出世していく彼女に比べて、私はどんどん落ちぶれていった。
邪魔にならない様に家庭を支える。
子育ても最大限、協力。
子供は、彼女に似て優秀だった。
私に似なくてよかった。
ただ…
野球がしたかった。
子供が出来たら一緒に野球をするのが夢だった。
出来ればプロ野球選手に…なんて夢もあった。(笑い)
もう過ぎたことだ。
……
ある日、心が折れた。
妻の浮気がわかったからだ。
次長からの浮気メール。
腹が立った。
こんなにも尽くしているのに…
…私も浮気した。
風俗に行った。
ちっとも気持ち良くなかった。
罪悪感…
違っていた。
勘違いだった。
ただの冗談メールだった。
私の早とちりだった。
後悔…
毎日が、妻に対する懺悔で埋まる。
毎日、毎日、妻に尽くした。
でも、尽くせば尽くすほど、妻への罪悪感は大きくなる。
もうだめだ。
妻に謝罪して許してもらおう。
何度も考えた、
出来なかった。
怖かった。
妻との関係が壊れる事を、
妻が悲しい顔をするのを…
このまま、消えよう。
妻に気づかれる前に、
消えよう。
どこかに…
私が彼女と結婚したのは、彼女の笑顔が見たかったから、
ただ、それだけ…
だから、消えよう。
彼女は、美人だった。
仕事もできる、スポーツも万能、性格もいい。老若男女、誰にでも好かれる。そう言うタイプだ。
才色兼備、まさに彼女のための言葉にふさわしい。
誰もが認める才女。
そんな彼女が、私に声をかけてくれたのは同期の忘年会の時だった…
「山下さんて、優しいのね」
泥酔した同僚を介抱していた時だった。
うれしかった。
同期のホープで憧れの的。
もう、天にも舞い上がる気持ちだった。
何故か、メールを交換してくれた。友達からの交際だった。
会社では言えない愚痴や小言、
彼女は、私にだけ素直に話してくれた。
普通の女性、
私の前では、可愛い女の子だった。
会社でのキリッとした態度では見当もつかない。
優越感、
誰もが憧れる女性が彼女。
遠くから、働く彼女を見るのが、うれしかった。
メールが来るのが楽しみだった。
月1回のデート、みんなにバレないように変装、
楽しかった
ドキドキした、
笑った…
数年後、断られることを承知でプロポーズした。
「結婚して下さい」
「はい、」
私は、一生分の幸運を全部使った。
そして、結婚。
みんなが悔しがった。
会社中がひっくり返った。
みんなが言う。
「何で山下と、」
「何であんな冴えない男と、」
「釣り合わない、」
「すぐ離婚する」
ひどい言葉が、会社中を駆け巡った。
つらかった、
しかし、結婚してから彼女の笑顔がもっと明るくなった。
うれしかった。
それだけで十分だった。
でも…そのせいか、私は出世コースから外れた。
窓際の部署に転属。
そして出向、外部子会社の事務、
どんどん出世していく彼女に比べて、私はどんどん落ちぶれていった。
邪魔にならない様に家庭を支える。
子育ても最大限、協力。
子供は、彼女に似て優秀だった。
私に似なくてよかった。
ただ…
野球がしたかった。
子供が出来たら一緒に野球をするのが夢だった。
出来ればプロ野球選手に…なんて夢もあった。(笑い)
もう過ぎたことだ。
……
ある日、心が折れた。
妻の浮気がわかったからだ。
次長からの浮気メール。
腹が立った。
こんなにも尽くしているのに…
…私も浮気した。
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ちっとも気持ち良くなかった。
罪悪感…
違っていた。
勘違いだった。
ただの冗談メールだった。
私の早とちりだった。
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毎日、毎日、妻に尽くした。
でも、尽くせば尽くすほど、妻への罪悪感は大きくなる。
もうだめだ。
妻に謝罪して許してもらおう。
何度も考えた、
出来なかった。
怖かった。
妻との関係が壊れる事を、
妻が悲しい顔をするのを…
このまま、消えよう。
妻に気づかれる前に、
消えよう。
どこかに…
私が彼女と結婚したのは、彼女の笑顔が見たかったから、
ただ、それだけ…
だから、消えよう。
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