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第15話 心配
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女王様とのお茶会を終えたあの日から、私はずっと部屋にこもりきりだ……という話を時計屋さんから聞いたらしい帽子屋さんが、わざわざ家まで足を運び私をお茶会に誘ってくれた。
「無理強いするつもりはない」
言葉そのものは突き放すように淡白なものだったけれど、彼の瞳には不安の色が滲んでいたように思う。
(心配してくれたのかしら……)
まだ少し落ち込んだままの気分を抱えて参席し、帽子屋さんから無言で差し出されたティーカップにイカレウサギが注いでくれた紅茶を飲みつつ、相変わらず嬉しそうな笑顔を浮かべてこちらを見るウサギさんをぼーっと眺めていた。
不意に、帽子屋さんが低く落ち着いた声で短く言葉を落とす。
「元気がないな、アリス」
「そ……そんなこと、ないわよ」
なんとなく彼の顔を見ることができずに目線を逸らし、まるで小さい子供のように「アリス、アリス」とすり寄ってきたイカレウサギの頭を優しく撫でた。
ふわふわの耳を後ろへ倒し、気持ち良さそうな顔でなすがままになっているイカレウサギを見て、(いつもこうなら可愛いのに)と小さく笑う。
「……時計屋が、」
ぼそりと呟かれた言葉をうまく聞き取ることができず、片手でイカレウサギの耳を撫でながら顔を上げ、帽子屋さんをまっすぐ見据えて「なあに?」と問い返した。
「あー……だから……時計屋が、だな……いや、俺もなんだが……」
いつもはポーカーフェイスで落ち着いていることの多い帽子屋さんが、珍しく挙動不審な様子で目線を泳がせ「だから、」「つまり、」と、口を開いてはすぐに話を途切れさせるという行動を繰り返している。
無用な口出しを控え、彼の中で言葉がまとまるまで待つつもりでその様子を眺めていたのだが、帽子屋さんは顔をうつむかせると、ゴホンッ!と大きな咳払いを一つ吐いてから口を開いた。
「し……しん、ぱい、を……」
「え?」
「……っ、だから! 元気が無いと聞いて、心配していたんだ! クソッ!」
帽子のせいで目元は見えないが、彼の頬と耳は真っ赤に染まっている。
思わず笑ってしまいそうになり必死に堪えていると、帽子屋さんはかすかに震える手で荒々しくティーカップを掴み、わざとらしく派手な音を立てて紅茶をすすった。
「ふふっ……心配してくれて嬉しいわ。たしかに、さっきまで少し落ち込んでいたんだけど……今の話を聞いて、なんだか元気が出てきたわ。帽子屋さん、ありがとう」
つばを持ち上げ、ちらりとこちらを見た帽子屋さんの顔はやはり真っ赤になっていて、耐えきれず小さな声を出して笑うと彼はコバルトブルーの瞳で私を睨みつける。
(ふふ、照れ隠し……)
改めてお礼を伝えると、帽子屋さんはふいと目を逸らしてから「ああ」と小さく頷いた。
***
「……ねえ、こっちの道の先にも何かあるの?」
腰に抱きつき「帰らないでずっとここにいて」とごねるイカレウサギをなんとか宥め、お茶会を切り上げていざ帰ろうとした際に見つけてしまった脇道。
時計屋さんが住む街の方角でも、城のある方角でもない……今まで全く気が付かなかった謎の一本の道。
その入り口?に立って背伸びをしながら前方を観察すると、今まで通ったことのある他の場所より光が差しており明るいような気がした。
「ああ……クローバーの街がある」
「クローバーの街?」
「そうだ。あー……時計屋のいる街は、いわゆるダイヤの街で……説明するのが面倒になった。まあ、行けばわかる……『あいつ』がアリスを殺すことは、余程の理由が無ければ絶対に起こり得ない……どころか、何かあればすすんでナイト役を請け負う馬鹿だ。一人で行っても問題ない」
(あいつ……?)
俺は絶対に行きたくない、付き添いも子守もごめんだ。
眉間に深くしわを刻みそうぼやきながら帽子屋さんは頬杖をつく。
彼がマフィンを手に取り口へ運ぶ様子を少しのあいだ眺めた後、「行ってみるわ。またね、みんな」と手を振って『クローバーの街』とやらに続くらしい道へ足を踏み入れた。
「アリスちゃんお一人様ぁ……お喋り花の咲く花壇、クローバーの街へごあんにぁーい」
クスクスと笑うチェシャ猫の声が聞こえたのは、気のせいだろうか。
***
しばらく道を行きたどり着いた――『クローバーの街』と言うらしい場所は、多くの人が溢れかえりとても賑わっていた。
ぐるりと見渡しただけでも、八百屋に肉屋、果物屋……服屋、お菓子屋、玩具屋……とにかく、お店のオンパレード。
道行く人はみんな楽しそうに会話をしていて、建物への出入りも頻繁に行われている。
ただ、やはり普通と違うのは……みんな同性同士で同じ顔をしており、首にはバツ印のついたクローバーのマークが刻まれていることだ。
(こんなにたくさん人がいるの、初めて見た気がするわ……)
適当に街の中を散策していると、ある一軒のお店に目が止まる。
色も形も様々な花が店頭に並び、ときおり淡く甘い香りが風にのって鼻を掠めるその場所は、何のお仕事をしているのかなんて見ればわかる。
(お花屋さんだ!)
こんな国にも『花屋』なんて平和なお店が存在するのね、などと考えていた時……突然、背後から声をかけられた。
「アリス……?」
チェロの音のような声が聞こえた方向へ目線を移動させると、そこに居たのは両手で花束を抱える一人の男性。
その容姿に、思わず心臓が大きく跳ねる。
(だ、誰……? こんなかっこいい人、私の知り合いには……)
長身で白く透き通った肌に、宝石の輝きも霞むほど綺麗なエメラルドグリーンの瞳。やや長めで肩にかかる黒髪は癖一つ付いておらず、艶やかで毛の先までさらさらなのだろうということが見るだけでもわかる。
まるで『かっこいい』という言葉を人型で具現化させたような容貌だ。
(頭のてっぺんからつま先までかっこいいわね……)
しかし、鎖骨の下までボタンを外した白いカッターシャツと紺色のジーンズ……まではとても似合っているのだが、ショッキングピンクのエプロンという主張の激しいアイテムが組み合わさっている。
顔が良くなければ、いまごろ私は声を出して笑っていたことだろう。
「アリスだよな……? ああ、そうだ。俺がアリスを見間違うわけがない……アリス! 帰って来たんだな! 約束したもんな! 俺は信じていたさ勿論な!」
そのかっこいい男性は瞳を輝かせ息継ぎもせずにつらつらと言い終えるなり、抱えていた花束を足元のバケツに入れてこちらに駆け寄って来た。
あまりの顔の良さにたじろぎうっかり逃げそびれてしまい、気付けば目の前に立っていた彼に両腕で抱き締められてしまう。
(いい匂いがする……!)
突然の抱擁はこれで何人目と何度目になるだろうか……溜め息を吐いて男性の胸を両手で押し返し、顔を見ないようにしながら後ずさり距離をとった。
「……? どうした? アリス」
「あの……悪いけれど、初対面の男性とベタベタする趣味はないの」
「うん? 初対面? 変なことを言うな……」
かっこいい男性は一度首を傾げたあと、大袈裟に片手で前髪をかきあげながらからからと明るく笑う。
「前にも会ったじゃないか!」
「会っていないわ!」
全く折れる様子もなく「さあ、おいで!」と両手を広げるかっこいい男性からじりじりと離れつつ「貴方とは初対面だし、約束なんてした覚えもないわ!」と反論した。
すると、その瞬間。
男性はつい先ほどまでお日様のようなあたたかく柔らかい表情を浮かべていたというのに、
「……なんだって?」
たった一言、まばたき一回分の時間で太陽は沈み、海底のような冷たい雰囲気へ変化する。
「……まさかアリスは、忘れたのか? 忘れないって言ってくれたのは嘘だったのか? 約束も、全部。俺は……ずっと、アリスを信じて待っていたのに……そうか、アリスは……俺を、裏切ったのか」
突き刺すような眼差しと、お腹の底を這うような声。冷や汗が背筋を伝い、脳は「すぐに逃げろ」と危険信号を送り続ける。
だが、もう何もかも手遅れだった。
「無理強いするつもりはない」
言葉そのものは突き放すように淡白なものだったけれど、彼の瞳には不安の色が滲んでいたように思う。
(心配してくれたのかしら……)
まだ少し落ち込んだままの気分を抱えて参席し、帽子屋さんから無言で差し出されたティーカップにイカレウサギが注いでくれた紅茶を飲みつつ、相変わらず嬉しそうな笑顔を浮かべてこちらを見るウサギさんをぼーっと眺めていた。
不意に、帽子屋さんが低く落ち着いた声で短く言葉を落とす。
「元気がないな、アリス」
「そ……そんなこと、ないわよ」
なんとなく彼の顔を見ることができずに目線を逸らし、まるで小さい子供のように「アリス、アリス」とすり寄ってきたイカレウサギの頭を優しく撫でた。
ふわふわの耳を後ろへ倒し、気持ち良さそうな顔でなすがままになっているイカレウサギを見て、(いつもこうなら可愛いのに)と小さく笑う。
「……時計屋が、」
ぼそりと呟かれた言葉をうまく聞き取ることができず、片手でイカレウサギの耳を撫でながら顔を上げ、帽子屋さんをまっすぐ見据えて「なあに?」と問い返した。
「あー……だから……時計屋が、だな……いや、俺もなんだが……」
いつもはポーカーフェイスで落ち着いていることの多い帽子屋さんが、珍しく挙動不審な様子で目線を泳がせ「だから、」「つまり、」と、口を開いてはすぐに話を途切れさせるという行動を繰り返している。
無用な口出しを控え、彼の中で言葉がまとまるまで待つつもりでその様子を眺めていたのだが、帽子屋さんは顔をうつむかせると、ゴホンッ!と大きな咳払いを一つ吐いてから口を開いた。
「し……しん、ぱい、を……」
「え?」
「……っ、だから! 元気が無いと聞いて、心配していたんだ! クソッ!」
帽子のせいで目元は見えないが、彼の頬と耳は真っ赤に染まっている。
思わず笑ってしまいそうになり必死に堪えていると、帽子屋さんはかすかに震える手で荒々しくティーカップを掴み、わざとらしく派手な音を立てて紅茶をすすった。
「ふふっ……心配してくれて嬉しいわ。たしかに、さっきまで少し落ち込んでいたんだけど……今の話を聞いて、なんだか元気が出てきたわ。帽子屋さん、ありがとう」
つばを持ち上げ、ちらりとこちらを見た帽子屋さんの顔はやはり真っ赤になっていて、耐えきれず小さな声を出して笑うと彼はコバルトブルーの瞳で私を睨みつける。
(ふふ、照れ隠し……)
改めてお礼を伝えると、帽子屋さんはふいと目を逸らしてから「ああ」と小さく頷いた。
***
「……ねえ、こっちの道の先にも何かあるの?」
腰に抱きつき「帰らないでずっとここにいて」とごねるイカレウサギをなんとか宥め、お茶会を切り上げていざ帰ろうとした際に見つけてしまった脇道。
時計屋さんが住む街の方角でも、城のある方角でもない……今まで全く気が付かなかった謎の一本の道。
その入り口?に立って背伸びをしながら前方を観察すると、今まで通ったことのある他の場所より光が差しており明るいような気がした。
「ああ……クローバーの街がある」
「クローバーの街?」
「そうだ。あー……時計屋のいる街は、いわゆるダイヤの街で……説明するのが面倒になった。まあ、行けばわかる……『あいつ』がアリスを殺すことは、余程の理由が無ければ絶対に起こり得ない……どころか、何かあればすすんでナイト役を請け負う馬鹿だ。一人で行っても問題ない」
(あいつ……?)
俺は絶対に行きたくない、付き添いも子守もごめんだ。
眉間に深くしわを刻みそうぼやきながら帽子屋さんは頬杖をつく。
彼がマフィンを手に取り口へ運ぶ様子を少しのあいだ眺めた後、「行ってみるわ。またね、みんな」と手を振って『クローバーの街』とやらに続くらしい道へ足を踏み入れた。
「アリスちゃんお一人様ぁ……お喋り花の咲く花壇、クローバーの街へごあんにぁーい」
クスクスと笑うチェシャ猫の声が聞こえたのは、気のせいだろうか。
***
しばらく道を行きたどり着いた――『クローバーの街』と言うらしい場所は、多くの人が溢れかえりとても賑わっていた。
ぐるりと見渡しただけでも、八百屋に肉屋、果物屋……服屋、お菓子屋、玩具屋……とにかく、お店のオンパレード。
道行く人はみんな楽しそうに会話をしていて、建物への出入りも頻繁に行われている。
ただ、やはり普通と違うのは……みんな同性同士で同じ顔をしており、首にはバツ印のついたクローバーのマークが刻まれていることだ。
(こんなにたくさん人がいるの、初めて見た気がするわ……)
適当に街の中を散策していると、ある一軒のお店に目が止まる。
色も形も様々な花が店頭に並び、ときおり淡く甘い香りが風にのって鼻を掠めるその場所は、何のお仕事をしているのかなんて見ればわかる。
(お花屋さんだ!)
こんな国にも『花屋』なんて平和なお店が存在するのね、などと考えていた時……突然、背後から声をかけられた。
「アリス……?」
チェロの音のような声が聞こえた方向へ目線を移動させると、そこに居たのは両手で花束を抱える一人の男性。
その容姿に、思わず心臓が大きく跳ねる。
(だ、誰……? こんなかっこいい人、私の知り合いには……)
長身で白く透き通った肌に、宝石の輝きも霞むほど綺麗なエメラルドグリーンの瞳。やや長めで肩にかかる黒髪は癖一つ付いておらず、艶やかで毛の先までさらさらなのだろうということが見るだけでもわかる。
まるで『かっこいい』という言葉を人型で具現化させたような容貌だ。
(頭のてっぺんからつま先までかっこいいわね……)
しかし、鎖骨の下までボタンを外した白いカッターシャツと紺色のジーンズ……まではとても似合っているのだが、ショッキングピンクのエプロンという主張の激しいアイテムが組み合わさっている。
顔が良くなければ、いまごろ私は声を出して笑っていたことだろう。
「アリスだよな……? ああ、そうだ。俺がアリスを見間違うわけがない……アリス! 帰って来たんだな! 約束したもんな! 俺は信じていたさ勿論な!」
そのかっこいい男性は瞳を輝かせ息継ぎもせずにつらつらと言い終えるなり、抱えていた花束を足元のバケツに入れてこちらに駆け寄って来た。
あまりの顔の良さにたじろぎうっかり逃げそびれてしまい、気付けば目の前に立っていた彼に両腕で抱き締められてしまう。
(いい匂いがする……!)
突然の抱擁はこれで何人目と何度目になるだろうか……溜め息を吐いて男性の胸を両手で押し返し、顔を見ないようにしながら後ずさり距離をとった。
「……? どうした? アリス」
「あの……悪いけれど、初対面の男性とベタベタする趣味はないの」
「うん? 初対面? 変なことを言うな……」
かっこいい男性は一度首を傾げたあと、大袈裟に片手で前髪をかきあげながらからからと明るく笑う。
「前にも会ったじゃないか!」
「会っていないわ!」
全く折れる様子もなく「さあ、おいで!」と両手を広げるかっこいい男性からじりじりと離れつつ「貴方とは初対面だし、約束なんてした覚えもないわ!」と反論した。
すると、その瞬間。
男性はつい先ほどまでお日様のようなあたたかく柔らかい表情を浮かべていたというのに、
「……なんだって?」
たった一言、まばたき一回分の時間で太陽は沈み、海底のような冷たい雰囲気へ変化する。
「……まさかアリスは、忘れたのか? 忘れないって言ってくれたのは嘘だったのか? 約束も、全部。俺は……ずっと、アリスを信じて待っていたのに……そうか、アリスは……俺を、裏切ったのか」
突き刺すような眼差しと、お腹の底を這うような声。冷や汗が背筋を伝い、脳は「すぐに逃げろ」と危険信号を送り続ける。
だが、もう何もかも手遅れだった。
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