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知るかってーの!
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「契約の中で、次期辺境伯爵と王弟子息には王家の影をつけ、行動を監視させてもらうことになっておりました。
しかし、王弟子息が次期辺境伯爵へと婚約の破棄を申し出た際、王家へとなかなか報告に行こうとしなかったことから、次期辺境伯爵の兄による尋問を行われました。
王弟子息につけていた影は、王弟に頼まれたからと、何故か次期辺境伯爵を監視していたことが判明いたしました。
今回、王家の影の至らない点が露呈したことに関しては、聴取を進め、後日処分と改善案を示すこととする。」
宰相閣下によるご説明は終わりましたか?
他の貴族家がザワザワしているのに、皆様きちんと聞こえていたのかしら?
「王家の影が、臣籍降下した筈の王弟の命令を聞くのはおかしいって思う貴族家が少ないのね。」
「臣籍降下しても王宮に自由に出入りなさっておられたらしいですし、皆様の呼び方も王弟のままですし、ご子息も大公子息ではなく、王弟子息と呼ばれておりましたもの。」
「立場を明確にしなかった王家の失態ね。」
えぇ、家族といえど、王家と貴族家なのですから、馴れ合いは危険ですわ。
可愛がっている弟を甘やかしたいのなら、婚姻させずに王家に留めればよかったのに...王弟が好きになったご令嬢に、婚姻するだけでいいからと押し付けましたもんね。
無理矢理に初夜を行われたご令嬢が、お子を産んで直ぐに修道院へと逃げたというのは有名ですし。
「辺境伯爵家に支払う慰謝料だけで、我が家は3年は暮らせるな...辺境だとどうなんだろう?」
「辺境は小競り合いも多くて金がかかるからな...妥当なんじゃないか?」
当然でしょう?
我が辺境伯爵領は、唯一隣国に接してますから。
「王弟は王族牢にて幽閉し、王弟子息はユーダリタス国のチューダ伯爵家に婿入りさせる。
1月後、ユーダリタス国の使者が迎えに来るので、歓迎の夜会を執り行う。
以上、王家からの報告を終わります。」
あのお馬鹿の婿入り先のお迎えを歓迎するための夜会ですって?
そんな意味の分からないものに参加するわけないでしょ?
アイツの顔なんて見たくもないし、親族がいるとはいえ辺境を長々と空けられないしね。
そもそも、お迎えが1月後に来るって、遅くない?
ユーダリタス国って、3日もかからないよね?
ん?チューダ伯爵家って、お婿を迎えることの出来る年齢の女性がいたっけ?
いや、流石に2歳の庶子に迎えさせるとか言わないよね?
え、もしかして、あの子息が婿をとるってこと?
自分は女性だと自認しているから、なるべく女性として過ごしているとは聞いてますけど、とうとう婚姻も認めたの?
柔軟な考え方は、我が国も見習うべきだわ。
さて、国王陛下がやっと婚姻を認めてくれたんだから、宿で待ってる彼を拾って、とっとと我が家に帰ろーっと!
*
しかし、王弟子息が次期辺境伯爵へと婚約の破棄を申し出た際、王家へとなかなか報告に行こうとしなかったことから、次期辺境伯爵の兄による尋問を行われました。
王弟子息につけていた影は、王弟に頼まれたからと、何故か次期辺境伯爵を監視していたことが判明いたしました。
今回、王家の影の至らない点が露呈したことに関しては、聴取を進め、後日処分と改善案を示すこととする。」
宰相閣下によるご説明は終わりましたか?
他の貴族家がザワザワしているのに、皆様きちんと聞こえていたのかしら?
「王家の影が、臣籍降下した筈の王弟の命令を聞くのはおかしいって思う貴族家が少ないのね。」
「臣籍降下しても王宮に自由に出入りなさっておられたらしいですし、皆様の呼び方も王弟のままですし、ご子息も大公子息ではなく、王弟子息と呼ばれておりましたもの。」
「立場を明確にしなかった王家の失態ね。」
えぇ、家族といえど、王家と貴族家なのですから、馴れ合いは危険ですわ。
可愛がっている弟を甘やかしたいのなら、婚姻させずに王家に留めればよかったのに...王弟が好きになったご令嬢に、婚姻するだけでいいからと押し付けましたもんね。
無理矢理に初夜を行われたご令嬢が、お子を産んで直ぐに修道院へと逃げたというのは有名ですし。
「辺境伯爵家に支払う慰謝料だけで、我が家は3年は暮らせるな...辺境だとどうなんだろう?」
「辺境は小競り合いも多くて金がかかるからな...妥当なんじゃないか?」
当然でしょう?
我が辺境伯爵領は、唯一隣国に接してますから。
「王弟は王族牢にて幽閉し、王弟子息はユーダリタス国のチューダ伯爵家に婿入りさせる。
1月後、ユーダリタス国の使者が迎えに来るので、歓迎の夜会を執り行う。
以上、王家からの報告を終わります。」
あのお馬鹿の婿入り先のお迎えを歓迎するための夜会ですって?
そんな意味の分からないものに参加するわけないでしょ?
アイツの顔なんて見たくもないし、親族がいるとはいえ辺境を長々と空けられないしね。
そもそも、お迎えが1月後に来るって、遅くない?
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ん?チューダ伯爵家って、お婿を迎えることの出来る年齢の女性がいたっけ?
いや、流石に2歳の庶子に迎えさせるとか言わないよね?
え、もしかして、あの子息が婿をとるってこと?
自分は女性だと自認しているから、なるべく女性として過ごしているとは聞いてますけど、とうとう婚姻も認めたの?
柔軟な考え方は、我が国も見習うべきだわ。
さて、国王陛下がやっと婚姻を認めてくれたんだから、宿で待ってる彼を拾って、とっとと我が家に帰ろーっと!
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