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傍観者はぶれません。
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「まぁ、
『そろそろミシェールに素晴らしい婚約を!』
とでも、王妃にせっつかれたのでしょう?
あの人はもう色々と狂っておりますから、宥めるのが面倒臭かったというのは分かりますが...ねぇ?
ミシェールの釣書を他国に送る前に、リヴェラの婚約を国内ででも決めればよろしかったのに...失敗しましたねぇ。
ま、第1王女の釣書を他国に1枚も送らないなんて、それはそれで困りますけどね?
宰相にも確認いたしましたが、リヴェラの釣書は1枚も送ってませんよね?」
あら、私には、
『お前の釣書を周辺諸国へと送ったが、何の返信も無かった。』
と申しておりましたわよね?
それなのに、送ってすらおりませんでしたの?
それはそれは、他国の方々がこの城へと来られても、私の顔を知らない筈ですわね。
ま、国の行事などには1度も正式に参加させていただけたことがありませんから、それも要因の1つなのでしょうけれど...ウフフ、こっそり参加してましたのよ。
「それは、リヴェラのことは誰も知らないから、送る必要がないんだ。」
あら、王の不貞により産まれた第1王女の存在は、他国の方々も知っておりますわよ?
お祖父様がご存命の間は、毎年大々的に私の生誕祭をしていたのですから、他国へと知られていて当然でしょう?
それに、母の生まれは平民でしたけれど私の誕生を機に側妃となりましたから、母が亡くなったときにはそれなりの葬儀が行われましたわよね?
貴方も参加なさった筈でしょう?
ボロボロと泣いておられたではありませんか...私が生まれてから、一度も母と私に会いに来たことが無い筈ですのに、
『一応側妃のことは愛しておられたのね?』
って噂が立ってましたもの。
「おや?リヴェラは正式な貴方の娘であって、周辺諸国にも知られているこの国の第1王女ですよ?
その第1王女の釣書を送る必要が無いだなんてこと、ある訳無いでしょう?
他国からは、こちらが向こうを軽んじたのかと、沢山の抗議が来ておりますよ?
父上は国王なのに、知らないのですか?」
あら、それは大変だわ!
同盟国からは、こちらから反故にしたと言われてしまうかもしれませんわね。
そうなると、とっても面倒臭いですわよ?
「こ、抗議だと?」
あら、まぁ!
想像出来たでしょうに、今さら狼狽えてるわ。
ウフフ、こういう状態って、とても滑稽ね。
「一応の確認ですが...リヴェラの存在について、周辺諸国は存じておりますからね?」
アホ父様?
貴方のことを、可哀相なモノを見る目で愛しのヒューリーが見つめておりますわよ?
お兄様の目は、先程よりも一層、蔑んでおりますわね。
私の為に怒っているのかと思うと、とても面映ゆいものですわ。
「何だと?!」
あらまぁ、本当に忘れていたの?
いつも、同盟国の方々から聞かれていたのでしょう?
『第1王女様はどうされたのですか?』
と...聞かれる度に、適当にはぐらかしていたではありませんか。
「...お祖父様が、大々的に公表なさっておりましたよ?
『初めての女の子の孫なのだから、盛大に祝わなくては!』
と、毎年お祖父様が主催してリヴェラの生誕祭を行っていたではありませんか。
よくもまぁ忘れられましたね。」
そうそう...王太子であるお兄様に匹敵するほどに盛大に行われておりましたわ。
まだ幼かった私の記憶にも残っておりますわよ?
「そ、そんな...。」
全身から悲愴感が漂っておりますけれど、私の生誕祭では、貴方も嬉しそうに祝っていたと記憶しておりますわよ?
「姉上のこと、隣国の王子からも聞かれたけどなぁ...。」
え?あの、その王子のお国はどちらの隣国かしら?
まさか!あの屑の方ではありませんわよね?
あの、断ってもベタベタと触れてくる、付き纏いまくりの変態は絶対に嫌よ?
*
『そろそろミシェールに素晴らしい婚約を!』
とでも、王妃にせっつかれたのでしょう?
あの人はもう色々と狂っておりますから、宥めるのが面倒臭かったというのは分かりますが...ねぇ?
ミシェールの釣書を他国に送る前に、リヴェラの婚約を国内ででも決めればよろしかったのに...失敗しましたねぇ。
ま、第1王女の釣書を他国に1枚も送らないなんて、それはそれで困りますけどね?
宰相にも確認いたしましたが、リヴェラの釣書は1枚も送ってませんよね?」
あら、私には、
『お前の釣書を周辺諸国へと送ったが、何の返信も無かった。』
と申しておりましたわよね?
それなのに、送ってすらおりませんでしたの?
それはそれは、他国の方々がこの城へと来られても、私の顔を知らない筈ですわね。
ま、国の行事などには1度も正式に参加させていただけたことがありませんから、それも要因の1つなのでしょうけれど...ウフフ、こっそり参加してましたのよ。
「それは、リヴェラのことは誰も知らないから、送る必要がないんだ。」
あら、王の不貞により産まれた第1王女の存在は、他国の方々も知っておりますわよ?
お祖父様がご存命の間は、毎年大々的に私の生誕祭をしていたのですから、他国へと知られていて当然でしょう?
それに、母の生まれは平民でしたけれど私の誕生を機に側妃となりましたから、母が亡くなったときにはそれなりの葬儀が行われましたわよね?
貴方も参加なさった筈でしょう?
ボロボロと泣いておられたではありませんか...私が生まれてから、一度も母と私に会いに来たことが無い筈ですのに、
『一応側妃のことは愛しておられたのね?』
って噂が立ってましたもの。
「おや?リヴェラは正式な貴方の娘であって、周辺諸国にも知られているこの国の第1王女ですよ?
その第1王女の釣書を送る必要が無いだなんてこと、ある訳無いでしょう?
他国からは、こちらが向こうを軽んじたのかと、沢山の抗議が来ておりますよ?
父上は国王なのに、知らないのですか?」
あら、それは大変だわ!
同盟国からは、こちらから反故にしたと言われてしまうかもしれませんわね。
そうなると、とっても面倒臭いですわよ?
「こ、抗議だと?」
あら、まぁ!
想像出来たでしょうに、今さら狼狽えてるわ。
ウフフ、こういう状態って、とても滑稽ね。
「一応の確認ですが...リヴェラの存在について、周辺諸国は存じておりますからね?」
アホ父様?
貴方のことを、可哀相なモノを見る目で愛しのヒューリーが見つめておりますわよ?
お兄様の目は、先程よりも一層、蔑んでおりますわね。
私の為に怒っているのかと思うと、とても面映ゆいものですわ。
「何だと?!」
あらまぁ、本当に忘れていたの?
いつも、同盟国の方々から聞かれていたのでしょう?
『第1王女様はどうされたのですか?』
と...聞かれる度に、適当にはぐらかしていたではありませんか。
「...お祖父様が、大々的に公表なさっておりましたよ?
『初めての女の子の孫なのだから、盛大に祝わなくては!』
と、毎年お祖父様が主催してリヴェラの生誕祭を行っていたではありませんか。
よくもまぁ忘れられましたね。」
そうそう...王太子であるお兄様に匹敵するほどに盛大に行われておりましたわ。
まだ幼かった私の記憶にも残っておりますわよ?
「そ、そんな...。」
全身から悲愴感が漂っておりますけれど、私の生誕祭では、貴方も嬉しそうに祝っていたと記憶しておりますわよ?
「姉上のこと、隣国の王子からも聞かれたけどなぁ...。」
え?あの、その王子のお国はどちらの隣国かしら?
まさか!あの屑の方ではありませんわよね?
あの、断ってもベタベタと触れてくる、付き纏いまくりの変態は絶対に嫌よ?
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