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知るかってーの!
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ハァ、圧をかけまくってかけまくって、やっと行ったか...行動が遅過ぎて呆れるわー。
気配も消しきれてないみたいだし、あれで王家の影と名乗っているとか信じられない。
王家の影ともあろう人が、筋肉をつけ過ぎると困るからと戦闘訓練をあまりさせてもらえていない私に見付かるとか、大丈夫なの?
あらあら、兄が影の後をコッソリ着いていったみたいね...悪質な悪戯をされないように、道中の発言には気を付けて欲しいなぁ。
兄、かなり怒っているみたいだから。
「アナタは、真実の愛を知らないのは可哀想と仰られますけど、どの口がお言いになってるのでしょう?
私の愛する婚約者を、雇った傭兵に襲わせて大怪我を負わせて、彼の一族に私との婚約を破棄するようにと脅し付けたのは、アナタの父親なんですけど?」
まぁ、父親の独断専行でしょうからこの馬鹿本人は知らないのだろうけど、息子としての最低限の責任として事実くらいは受け入れて欲しいよね。
それすらできないとか、顔面をメッキョメキョにして無駄に麗しいお顔を壊して差し上げたくなるわ!
捕まりたくないから実際にはしないけどね。
「そんな筈はない!」
あらあら、よくもまぁそのようにハッキリと言い切れますこと...証拠ならこちらに沢山あるのにねぇ?
そもそも、証拠がないのにこんなことを言いませんって。
「あら、アナタの父親から、私の方にも脅迫状が届いておりますのよ?
見ます?あ、見たくないって言われても見せなきゃ証拠にならないか...さ、どうぞ?」
拒否したとしても私のメイドが無理矢理にでも見せますから、どうぞ諦めて見てくださいな?
体を捻って逃げても、目を閉じたとしても、誰しも体力には限界がありますわ。
その子、それらを察するのがとても絶妙なんですよ。
さ、きっちりとお父上の悪行をご確認くださいね?
「ナッ?!こんなの......きっと、捏造だ!!」
冷や汗もダラダラと出ておりますし、お顔のお色はかなり青褪めてるけど...大丈夫?
現実を受け入れて、潔く謝罪なさればいいのに...あぁ!父親に似て、変なプライドの塊だもんねぇ。
無理なことを申しました。
反省も後悔もいたしておりませんが、一応謝っておくわー。
「捏造?いいえ、こちらの封蝋は貴方の家の当主のみに使用権限があるという物ですし、文面に関しましては既に筆跡鑑定済みですの。
結果に関しましては、国王陛下もご存知ですのよ?
諸々と手配してくださったのは、国王陛下ですもの。」
国王陛下も、王命の出し所を間違えられましたよねぇ?
本来であれば、王命を出す前にこちらへと内々に打診しなければなりません。
ですが、今回の場合、こちらへの内々の打診など全くなし。
そして、既に結ばれている婚約についてこちらから説明する機会も持たれず、婚約の有無に関してこちらへの一応の確認すらもありませんでした。
婚約者がいない令嬢だという弟の勝手な言い分のみを信じて王命を出すなんて、国王陛下も随分と耄碌なされたのかもしれませんね。
そのような人間、百害あって一利なし。
婚姻式の前に片付くのならありがたいけど、どんな要求を出させてもらおうかなぁ!
「さて、報告は上がっていると思われますけれど...まだ来ませんねぇ?」
あらあら、ちょいと動きが遅すぎませんか?
こんなことなら、慰謝料はがっぽりと王家からも頂かないと...この鬱憤は晴らせないなぁ。
あぁ、お兄様に悪戯されたとかは遅すぎる理由にはなりませんので、悪しからず。
「お嬢様、ブリスヴェーノ侯爵様がお越しですわ。
ブリスヴェーノ侯爵様、お嬢様はこちらです。
どうぞ?」
「もう直ぐ式が始まるというのに、君達が遅すぎたので来てしまった。
さてさて、失礼するよ。」
「まぁ、ブリスヴェーノのおじ様、お手数をおかけしてしまって申し訳ありませんわ。
無理矢理出された王命にての押しかけで花婿となる方が、どうやらお花畑にお住みになられておられるご様子でして...困っておりますの。」
「花婿が花畑に住んでいるのか?
それは大変だな。
ワシも話を聞かせてもらおうかな?」
「花畑になぞ住んでおらん!」
「あらあら、婚姻式の直前になって婚姻したくないなどと世迷い言を宣われるのですもの...お花畑にお住みになられてるのは分かっておりますわ。
プリスヴェーノのおじ様への説明は私がいたしますので、黙っていてくださいませ。」
「ほう...理不尽な王命を出させてまで我が愛しの姪との婚姻を懇願してきた癖に、か?
ハワーズの怪我の件もまだ調査が終わっていないというのに、婚約期間を早めてまで婚姻式を執り行うようにとの王命も出してきた癖に、なぁ?
で、何故まだ王家の輩供はここにいないのかな?」
「な、な、なぁ?!」
「私とは婚姻をしたくないと、このお花畑にお住みになられている花婿さんが発言し出してから、随分と経っても全然動いてくださらなかったの。
彼らが重たーいお腰を上げて動くのを待ちきれなくって、軽い殺気を飛ばしましたらやっと動き始めましたのよ。
お兄様も着いていったご様子ですし、きちんとした報告がなされないなんてことは無いと思いますわ。」
「そうか...では、もう暫く待ってみようか。」
ニコニコと微笑みつつのおじ様の嫌味に、怒りからか顔を真っ赤にして[な]としか発言出来ない様子で、口をパクパクと動かすのが精一杯みたい。
アハハ、本当に遅いなぁ...着いていったお兄様、大丈夫かな?
面倒なことになるから、怒りに任せて殺したりしたら駄目だよ?
分かってるよね?お兄様?
*
気配も消しきれてないみたいだし、あれで王家の影と名乗っているとか信じられない。
王家の影ともあろう人が、筋肉をつけ過ぎると困るからと戦闘訓練をあまりさせてもらえていない私に見付かるとか、大丈夫なの?
あらあら、兄が影の後をコッソリ着いていったみたいね...悪質な悪戯をされないように、道中の発言には気を付けて欲しいなぁ。
兄、かなり怒っているみたいだから。
「アナタは、真実の愛を知らないのは可哀想と仰られますけど、どの口がお言いになってるのでしょう?
私の愛する婚約者を、雇った傭兵に襲わせて大怪我を負わせて、彼の一族に私との婚約を破棄するようにと脅し付けたのは、アナタの父親なんですけど?」
まぁ、父親の独断専行でしょうからこの馬鹿本人は知らないのだろうけど、息子としての最低限の責任として事実くらいは受け入れて欲しいよね。
それすらできないとか、顔面をメッキョメキョにして無駄に麗しいお顔を壊して差し上げたくなるわ!
捕まりたくないから実際にはしないけどね。
「そんな筈はない!」
あらあら、よくもまぁそのようにハッキリと言い切れますこと...証拠ならこちらに沢山あるのにねぇ?
そもそも、証拠がないのにこんなことを言いませんって。
「あら、アナタの父親から、私の方にも脅迫状が届いておりますのよ?
見ます?あ、見たくないって言われても見せなきゃ証拠にならないか...さ、どうぞ?」
拒否したとしても私のメイドが無理矢理にでも見せますから、どうぞ諦めて見てくださいな?
体を捻って逃げても、目を閉じたとしても、誰しも体力には限界がありますわ。
その子、それらを察するのがとても絶妙なんですよ。
さ、きっちりとお父上の悪行をご確認くださいね?
「ナッ?!こんなの......きっと、捏造だ!!」
冷や汗もダラダラと出ておりますし、お顔のお色はかなり青褪めてるけど...大丈夫?
現実を受け入れて、潔く謝罪なさればいいのに...あぁ!父親に似て、変なプライドの塊だもんねぇ。
無理なことを申しました。
反省も後悔もいたしておりませんが、一応謝っておくわー。
「捏造?いいえ、こちらの封蝋は貴方の家の当主のみに使用権限があるという物ですし、文面に関しましては既に筆跡鑑定済みですの。
結果に関しましては、国王陛下もご存知ですのよ?
諸々と手配してくださったのは、国王陛下ですもの。」
国王陛下も、王命の出し所を間違えられましたよねぇ?
本来であれば、王命を出す前にこちらへと内々に打診しなければなりません。
ですが、今回の場合、こちらへの内々の打診など全くなし。
そして、既に結ばれている婚約についてこちらから説明する機会も持たれず、婚約の有無に関してこちらへの一応の確認すらもありませんでした。
婚約者がいない令嬢だという弟の勝手な言い分のみを信じて王命を出すなんて、国王陛下も随分と耄碌なされたのかもしれませんね。
そのような人間、百害あって一利なし。
婚姻式の前に片付くのならありがたいけど、どんな要求を出させてもらおうかなぁ!
「さて、報告は上がっていると思われますけれど...まだ来ませんねぇ?」
あらあら、ちょいと動きが遅すぎませんか?
こんなことなら、慰謝料はがっぽりと王家からも頂かないと...この鬱憤は晴らせないなぁ。
あぁ、お兄様に悪戯されたとかは遅すぎる理由にはなりませんので、悪しからず。
「お嬢様、ブリスヴェーノ侯爵様がお越しですわ。
ブリスヴェーノ侯爵様、お嬢様はこちらです。
どうぞ?」
「もう直ぐ式が始まるというのに、君達が遅すぎたので来てしまった。
さてさて、失礼するよ。」
「まぁ、ブリスヴェーノのおじ様、お手数をおかけしてしまって申し訳ありませんわ。
無理矢理出された王命にての押しかけで花婿となる方が、どうやらお花畑にお住みになられておられるご様子でして...困っておりますの。」
「花婿が花畑に住んでいるのか?
それは大変だな。
ワシも話を聞かせてもらおうかな?」
「花畑になぞ住んでおらん!」
「あらあら、婚姻式の直前になって婚姻したくないなどと世迷い言を宣われるのですもの...お花畑にお住みになられてるのは分かっておりますわ。
プリスヴェーノのおじ様への説明は私がいたしますので、黙っていてくださいませ。」
「ほう...理不尽な王命を出させてまで我が愛しの姪との婚姻を懇願してきた癖に、か?
ハワーズの怪我の件もまだ調査が終わっていないというのに、婚約期間を早めてまで婚姻式を執り行うようにとの王命も出してきた癖に、なぁ?
で、何故まだ王家の輩供はここにいないのかな?」
「な、な、なぁ?!」
「私とは婚姻をしたくないと、このお花畑にお住みになられている花婿さんが発言し出してから、随分と経っても全然動いてくださらなかったの。
彼らが重たーいお腰を上げて動くのを待ちきれなくって、軽い殺気を飛ばしましたらやっと動き始めましたのよ。
お兄様も着いていったご様子ですし、きちんとした報告がなされないなんてことは無いと思いますわ。」
「そうか...では、もう暫く待ってみようか。」
ニコニコと微笑みつつのおじ様の嫌味に、怒りからか顔を真っ赤にして[な]としか発言出来ない様子で、口をパクパクと動かすのが精一杯みたい。
アハハ、本当に遅いなぁ...着いていったお兄様、大丈夫かな?
面倒なことになるから、怒りに任せて殺したりしたら駄目だよ?
分かってるよね?お兄様?
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