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1歳!行動範囲が拡がります!
領主館へとぶちこみますの!5
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「我が家のレイは、いつになったら帰って来られるのかしら?
そちらの貴方は、たしか...3日と仰いましたわよね?
もう1週間が経ちますわよ?
きちんと、お約束いたしましたわよねぇ?
まさか、契約事には殊更五月蠅いお貴族様ですのに、私共と結んだお約束をお忘れなのかしら?
平民との約束を守る必要など...ないとでも仰られますの??
あらあら、ご領主様も同じお考えなのかしら??」
「あ、ぁあ......あのっ、その...なんと言いますか...えっと、ご子息に関しましては、もう少し滞在していただけますと幸いでございまして!」
「まだ、領主館へ滞在させろと仰られますの?
それも、私共への相談や報告も無く勝手に学校を休ませておられますわよねぇ?
領主館へと滞在している間も、学校には通わせるとのお約束だった筈ですわ!
そして、お約束の期日から、今日で4日も経っておりますわよねぇ?!
それなのに、今更報告してきて、期日を伸ばせですってぇ??!
良いわ!たとえ領主館であろうと、私の愛しい息子を拉致されたと見なしますわ!
お覚悟をなさいませ!!」
うわぁ...我が儘が過ぎるよねぇ。
3日って約束だったのに1週間も帰さず、しかも学校にも行かせてなかったんだもんねぇ?約束破りすぎだよ。
あーあ、皆、殺る気に満ちてるよー。
そりゃそうだ!大事な家族が帰ってこないんだもん!これは立派な拉致・監禁です。
お貴族様とて罪になるのですよー。
で、報告に来たのがこの前と同じ人なんだけど...この人しかいないの?
家に着いた時からガクブル震えてたよ?
こんな人が領主館の使用人って、諸々大丈夫なの?
情報とか駄々もれな気がするー。
「お...行くか??」
「えぇ、参りましょう。」
「おぉ!ワシも参ろうかのぉ?
なぁに、この老いぼれは、まだまだ足手纏いにはならんよ。
フォフォフォフォフォッ!」
「ルドルフや、これを持ってお行き?」
「おぉ!マッチャ!リーノ!ありがたく持って参ろうかのぉ?」
リーノお婆さん?穏やかに微笑みながら、麻痺毒とか神経毒とか痺れ薬とか...軽い毒物をルド爺に渡してるのは良いとして、その...妙に透き通った青い液体は、致死性の毒って聞いたんだけど?
ルド爺?それだけは置いていってね?
一応、領主様のご家族なんだから、万一殺しちゃったらマズイでしょ?
ほら、置いていくの!
3人をジトーッと見つめて眼力を込めに込めまくっていたら、渋々マッチャが受け取りました。
どんだけ使いたかったの?!
昨日採れたばかりの新鮮な女王蜂さんの毒から作られた、その毒薬を使ってみたかったんだよね?
気持ちは分かるけど、殺しは駄目ですよ?
せめて、それぞれ半分くらいは生きててもらわないと...犯罪者になっちゃダメだからね。
「ねぇねぇ、新作魔法の試し打ちってしても良いかなぁ?
領主館へのぶちこみの為に、広範囲に作用する爆発系の魔法を新しく考えたんだぁ!」
「あら、それなら今回はマグレインが先行する?
多少の怪我くらいなら構わないわよ?
そういうお約束ですもの。」
「やったぁ!新しく考えた魔法はね?
無機物だけに作用する魔法だから、生きている人には作用しないんだぁ!
それでね、無機物を粉砕する魔法なの!
だから、人にはあまり害とか無い筈だよ??
爆発によって飛散するものも粉砕される筈だから!」
マグ兄様は天才か!!あ、そうでした。
魔法に関しては天才なんでした。
だから平民なのに貴族が通う学園に呼ばれたんでしたね...。
あ、今回の領主館へのぶちこみで、学園への入学とか無くならないかなぁ?
ほら、貴族に楯突いたとか、館にぶちこみ仕掛けたとかでさ?けしからん!みたいな...ね?なるといいのに...。
*
そちらの貴方は、たしか...3日と仰いましたわよね?
もう1週間が経ちますわよ?
きちんと、お約束いたしましたわよねぇ?
まさか、契約事には殊更五月蠅いお貴族様ですのに、私共と結んだお約束をお忘れなのかしら?
平民との約束を守る必要など...ないとでも仰られますの??
あらあら、ご領主様も同じお考えなのかしら??」
「あ、ぁあ......あのっ、その...なんと言いますか...えっと、ご子息に関しましては、もう少し滞在していただけますと幸いでございまして!」
「まだ、領主館へ滞在させろと仰られますの?
それも、私共への相談や報告も無く勝手に学校を休ませておられますわよねぇ?
領主館へと滞在している間も、学校には通わせるとのお約束だった筈ですわ!
そして、お約束の期日から、今日で4日も経っておりますわよねぇ?!
それなのに、今更報告してきて、期日を伸ばせですってぇ??!
良いわ!たとえ領主館であろうと、私の愛しい息子を拉致されたと見なしますわ!
お覚悟をなさいませ!!」
うわぁ...我が儘が過ぎるよねぇ。
3日って約束だったのに1週間も帰さず、しかも学校にも行かせてなかったんだもんねぇ?約束破りすぎだよ。
あーあ、皆、殺る気に満ちてるよー。
そりゃそうだ!大事な家族が帰ってこないんだもん!これは立派な拉致・監禁です。
お貴族様とて罪になるのですよー。
で、報告に来たのがこの前と同じ人なんだけど...この人しかいないの?
家に着いた時からガクブル震えてたよ?
こんな人が領主館の使用人って、諸々大丈夫なの?
情報とか駄々もれな気がするー。
「お...行くか??」
「えぇ、参りましょう。」
「おぉ!ワシも参ろうかのぉ?
なぁに、この老いぼれは、まだまだ足手纏いにはならんよ。
フォフォフォフォフォッ!」
「ルドルフや、これを持ってお行き?」
「おぉ!マッチャ!リーノ!ありがたく持って参ろうかのぉ?」
リーノお婆さん?穏やかに微笑みながら、麻痺毒とか神経毒とか痺れ薬とか...軽い毒物をルド爺に渡してるのは良いとして、その...妙に透き通った青い液体は、致死性の毒って聞いたんだけど?
ルド爺?それだけは置いていってね?
一応、領主様のご家族なんだから、万一殺しちゃったらマズイでしょ?
ほら、置いていくの!
3人をジトーッと見つめて眼力を込めに込めまくっていたら、渋々マッチャが受け取りました。
どんだけ使いたかったの?!
昨日採れたばかりの新鮮な女王蜂さんの毒から作られた、その毒薬を使ってみたかったんだよね?
気持ちは分かるけど、殺しは駄目ですよ?
せめて、それぞれ半分くらいは生きててもらわないと...犯罪者になっちゃダメだからね。
「ねぇねぇ、新作魔法の試し打ちってしても良いかなぁ?
領主館へのぶちこみの為に、広範囲に作用する爆発系の魔法を新しく考えたんだぁ!」
「あら、それなら今回はマグレインが先行する?
多少の怪我くらいなら構わないわよ?
そういうお約束ですもの。」
「やったぁ!新しく考えた魔法はね?
無機物だけに作用する魔法だから、生きている人には作用しないんだぁ!
それでね、無機物を粉砕する魔法なの!
だから、人にはあまり害とか無い筈だよ??
爆発によって飛散するものも粉砕される筈だから!」
マグ兄様は天才か!!あ、そうでした。
魔法に関しては天才なんでした。
だから平民なのに貴族が通う学園に呼ばれたんでしたね...。
あ、今回の領主館へのぶちこみで、学園への入学とか無くならないかなぁ?
ほら、貴族に楯突いたとか、館にぶちこみ仕掛けたとかでさ?けしからん!みたいな...ね?なるといいのに...。
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