これがホントの第2の人生。

神谷 絵馬

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1歳!行動範囲が拡がります!

白いもふぁもふぁ。5

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「後は様子見だな。
シラタマ?苦しくなったり、痛くなったりしたらいつでも良いから教えるんだぞ?」

「キュキュ!
[はーい!]」

大人の手の平サイズでちょっと深めのお皿に、前足をかけて顔を突っ込んで飲んでいたからか、顔というか頭というか首まで?が、ヤギのミルクと同じアイボリー色になっちゃったシーちゃんは、恍惚とした顔で顔を洗ってます。
あれ?それ、猫の仕種じゃない?え、ウサギもするの?
あ、シーちゃんの種族はファビッツか...ウサギっぽいけど、一応違うんだよね?多分。
シーちゃんの手ではまだ拙くて遅いので、お父さんが温かくて濡れた布で丁寧に拭いてあげて、シーちゃんの体調を心配してるお父さんに元気よく返事を返してたけど、ちゃんと聞いてたのかな?

「さて、マグ?首輪の準備は出来たか?」

「うん。もう出来てるよ!ほら、ここに!
ファビッツのもっふり感を出すのが難しくて...分かりやすいウサギにしちゃったんだけどね。」

あ、ウサギっているんだ。
一瞬だけだったけど、ウサギって名前にしようかな?って過ったんだよねー。
しなくて良かった。

「おぉ、可愛いな。」

「でしょ?ちゃーんと守護の魔方陣も刻んであるから安心してよ!
はーい、シーちゃん?持ち上げますよー。
シーちゃんがこの街の中にいる為には、ご主人様がいるよーっていう証しとなるものを着けないといけないの。
だから、これを着けててね?
あ、成長したら勝手に伸びてくれるから苦しくなったりはしないんだよ!
安心してね。
うん、可愛い!」

「キュゥ?キュキュッキュゥ!
[なにするの?えっと、これきれい!]」

「えへへ、気に入ってくれたのかな?」

マグ兄様に抱かれて首輪を着けてもらったシーちゃんは、突然の首への違和感に驚いてから首をキョロキョロと動かして、目に映った首輪が綺麗だと、万歳して喜んでるみたい!可愛いなぁ。

「おしょろい!
[皆ともお揃いなんだよ!]」

「キュァー!
[ほんとだー!]」

両手を万歳したままでお尻をフリフリして興奮するシーちゃんも可愛いんだけど、自分達の首輪や足輪をどや顔で見せる皆も可愛いよぉー!!
特に、フェンちゃんが一番のどや顔だよ!

「...ん。」

「レイ?どうしたの?」

「...面倒が起きそう、かも?」

「あー、ファビッツは人気だからねぇ...ま、名付けも終えてるし大丈夫だよ。」

「そう言えば、ギルドに捕獲依頼が出されてたよな?
レイは、それが心配なのか?」

「...ん。見た人がいるかも。」

「もしかして、普通に抱っこしてたの?」

「...袋、嫌がったから。」

「あー、それは面倒が起きるかもね。
名付けを終えてるのを知らない人達からは色々言われるだろうし...。」

「...ごめんなさい。」

「レイは悪くないよ。
ファビッツを欲する人達の、心の問題なんだからね?
だから、大丈夫。」

「...ん。」

へぇー、ファビッツって人気なんだー。
まぁ、このもふぁもふぁの毛とか、めっちゃ気持ち良いもんね!
あ、マグ兄様!1つ訂正しておきたいんだけど、レイ兄様は抱っこしてなかったよ?
まるで毛皮でも持つかのように、片手に乗せてたの。





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