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本編
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「遅くなってごめんなさいね?」
〈ギャルルルルァ?〉
-あの馬鹿、どんだけアホなのさ?-
〈〈ピュルルルゥ!〉〉
「あら、貴方達用に果物を貰ってきたのだけれど、分かるのね!
さ、シリウスはこっちで、貴方達はこっちね!」
〈〈ピュルルルル!キュア!〉〉
〈ギャールゥ!〉
-ウサギ肉!-
本日のシリウスのご飯と子竜達への果物とを持って洞窟へと来てみると、仰向けに転がるシリウスのお腹の上で、こちらも仰向けになって休憩している子竜達がおりましたの。
3頭とも、本当に可愛いわぁ!
果物の匂いに気付いたのか、コロコロと転がりながらシリウスのお腹から降りてきて、ヨチヨチと歩いて寄ってきますの!
まだゆっくりとしか歩めないのが愛らしいわ!
シリウスには、シリウスの大好物であるウサギさんのお肉を用意してもらいましたのよ?
クマさんやシカさんのお肉も食べますけれど、1番好きなのはビッグレッグラヴイッツという種類のウサギさんですものね。
「あの方、本当にお馬鹿さんでしたわ。
あ、子竜達はしばらく私の部屋で過ごせることになったわ。
シリウスと子竜達が過ごせる竜舎が早く建つといいのだけれど、まだ候補地すら決まっていないらしいのよ!
明日の朝までに候補地を知らせてくださるようにお願いしておいたから、明日は候補地巡りをしましょうね。
勿論、明日の候補地巡りには子竜達も一緒に行くのよ?
あ、それと、今日は私もここに泊まっていくわ。
朝になったらあちらに行って、私の部屋付きの侍女やメイドとの顔合わせをするから、貴方達も嫌いな人がいたら教えてね?
お付きを変えてもらうから。」
〈ギャールルルゥ、キュルル?〉
-ふーんへぇーほぉー、食べてるときに言うこと?-
「時間は有限なのよ?
削れるところは削らなければね。」
口の周りを血で真っ赤に汚しつつ、コテンと首を傾げてくるシリウスが可愛く見えるのは、もう末期なのかしら?
果物の汁でベタベタの子竜達とシリウスの口の周りを拭いながら、つい悩んでしまったけれど、3頭が可愛いのだから構わないわよね?
〈〈ピュピィ...!〉〉
「まぁ、ポンポコリンね!」
〈〈ピュア!〉〉
「お腹が膨れたのなら良かったわ。
明日は別な果物を試してみましょうね。」
〈〈ピュフン!〉〉
「ゲップも出来て偉いわ!」
満足だとでも言いたげに、座る私の太ももに頭をスリスリしてくる子竜達の喉元をくすぐり、ゲップを出させますのよ。
まだ孵ったばかりで、消化不良を起こしやすいですものね。
本当は、母竜のお乳が1番なのですけれど、ここにはありませんもの...果物で代用することが出来て一安心ですわ。
〈ギュルルル?〉
-ほら、こっちで寝な?-
離れた土地に嫁に行く私達が清潔に過ごすためにと、竜騎士団の専属魔法使いさん達が大量生産させられておりましたけれど、早速役に立つ日がきましたわね。
目の下に濃いクマを養いつつ生産してくださった専属魔法使いさん達に感謝しつつ、クリーンの魔方陣を用いて寝るための支度をしましょう!
子竜達の水浴びは明日しましょうね。
〈〈ピュー?ピャールゥ!〉〉
「えぇ、おやすみなさい。」
〈キュルル!〉
-明日は大冒険だぞ!-
横に転がるシリウスのお腹にスッポリと埋まり、満足そうに鳴いてから目を閉じる子竜達の可愛いこと!
鼻先を撫でるとフンスッと鼻息で返してくれるので、3頭にしてから愛用の寝袋に包まりますの。
これだと、暖かいシリウスのお腹にピットリくっ付いて暖まりつつ、ちょっぴり見えてる子竜達を隠しながら寝られますのよ!
明日も忙しいわね。
*
〈ギャルルルルァ?〉
-あの馬鹿、どんだけアホなのさ?-
〈〈ピュルルルゥ!〉〉
「あら、貴方達用に果物を貰ってきたのだけれど、分かるのね!
さ、シリウスはこっちで、貴方達はこっちね!」
〈〈ピュルルルル!キュア!〉〉
〈ギャールゥ!〉
-ウサギ肉!-
本日のシリウスのご飯と子竜達への果物とを持って洞窟へと来てみると、仰向けに転がるシリウスのお腹の上で、こちらも仰向けになって休憩している子竜達がおりましたの。
3頭とも、本当に可愛いわぁ!
果物の匂いに気付いたのか、コロコロと転がりながらシリウスのお腹から降りてきて、ヨチヨチと歩いて寄ってきますの!
まだゆっくりとしか歩めないのが愛らしいわ!
シリウスには、シリウスの大好物であるウサギさんのお肉を用意してもらいましたのよ?
クマさんやシカさんのお肉も食べますけれど、1番好きなのはビッグレッグラヴイッツという種類のウサギさんですものね。
「あの方、本当にお馬鹿さんでしたわ。
あ、子竜達はしばらく私の部屋で過ごせることになったわ。
シリウスと子竜達が過ごせる竜舎が早く建つといいのだけれど、まだ候補地すら決まっていないらしいのよ!
明日の朝までに候補地を知らせてくださるようにお願いしておいたから、明日は候補地巡りをしましょうね。
勿論、明日の候補地巡りには子竜達も一緒に行くのよ?
あ、それと、今日は私もここに泊まっていくわ。
朝になったらあちらに行って、私の部屋付きの侍女やメイドとの顔合わせをするから、貴方達も嫌いな人がいたら教えてね?
お付きを変えてもらうから。」
〈ギャールルルゥ、キュルル?〉
-ふーんへぇーほぉー、食べてるときに言うこと?-
「時間は有限なのよ?
削れるところは削らなければね。」
口の周りを血で真っ赤に汚しつつ、コテンと首を傾げてくるシリウスが可愛く見えるのは、もう末期なのかしら?
果物の汁でベタベタの子竜達とシリウスの口の周りを拭いながら、つい悩んでしまったけれど、3頭が可愛いのだから構わないわよね?
〈〈ピュピィ...!〉〉
「まぁ、ポンポコリンね!」
〈〈ピュア!〉〉
「お腹が膨れたのなら良かったわ。
明日は別な果物を試してみましょうね。」
〈〈ピュフン!〉〉
「ゲップも出来て偉いわ!」
満足だとでも言いたげに、座る私の太ももに頭をスリスリしてくる子竜達の喉元をくすぐり、ゲップを出させますのよ。
まだ孵ったばかりで、消化不良を起こしやすいですものね。
本当は、母竜のお乳が1番なのですけれど、ここにはありませんもの...果物で代用することが出来て一安心ですわ。
〈ギュルルル?〉
-ほら、こっちで寝な?-
離れた土地に嫁に行く私達が清潔に過ごすためにと、竜騎士団の専属魔法使いさん達が大量生産させられておりましたけれど、早速役に立つ日がきましたわね。
目の下に濃いクマを養いつつ生産してくださった専属魔法使いさん達に感謝しつつ、クリーンの魔方陣を用いて寝るための支度をしましょう!
子竜達の水浴びは明日しましょうね。
〈〈ピュー?ピャールゥ!〉〉
「えぇ、おやすみなさい。」
〈キュルル!〉
-明日は大冒険だぞ!-
横に転がるシリウスのお腹にスッポリと埋まり、満足そうに鳴いてから目を閉じる子竜達の可愛いこと!
鼻先を撫でるとフンスッと鼻息で返してくれるので、3頭にしてから愛用の寝袋に包まりますの。
これだと、暖かいシリウスのお腹にピットリくっ付いて暖まりつつ、ちょっぴり見えてる子竜達を隠しながら寝られますのよ!
明日も忙しいわね。
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