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本の虫と賢者様(兄)の、視点は(侍女)2
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「あら、婚姻する前にきちんと神殿や議会の承認を得ている、賢者様とアイリスの味方ですわよ?
まぁまぁ、陛下?
もうすぐ姫達と賢者様が来られますから、話しはそれからにいたしましょう。
そこの、ロイとやら、アイリスの縄を解きなさい。」
「はい!」
「ならぬ!!王命であるぞ!!」
「このクソジジイのことは気にせずに、早くお解きなさい。
賢者様に殺されても知りませんよ?」
オホホホと微笑みながらナチュラルに脅す王妃陛下の眼光は鋭く、とても格好良い...あ、ロイとか呼ばれた兵士さん?国王陛下に王命とか言われても、国王陛下よりも王妃陛下の命に逆らう方が大変ですよー。
「は、はい!」
「何をしている?!解いてはならぬ!!」
一国の王ともあろう者が、醜くも駄々をこねくり回さないで欲しいんですけど?
そのお歳で地団駄とか、真面目にみっともないから幼児期に終えててくださいよ...クソガキかよ。
あ、お口が悪すぎましたね...反省。
「王妃陛下はやはりまともで良かったです。
兵士の方、早くしてくれませんか?
私の可愛い可愛いアイリスに、傷が1つでもあってごらんなさい?
どうなるのか...楽しみですね?フフフ」
賢者様、真後ろから声をかけるのはたしかにプレッシャーにはなりますが、体が強ばって予想外の動きをしてしまうこともあるんですよ?
王妃陛下程度のプレッシャーに留めておいた方が無難です。
「と、解けました!!」
ほら、縄を解いた兵士がヘナヘナと座り込んじゃったじゃないですか。
他の兵士もプルプルしてるし、あの兵士を退かすのは私の役目になるんですかね?
心底面倒くさいし、甲冑を着てるから絶対重いですよね?
うーん、羽交い締めにすれば引き摺れるかな?
「兵士さん、ありがとうございます。
賢者様??物騒なことは言わないでください。
命令されただけの兵士さんに、落ち度はありません。
悪いのは、私利私欲の為に権力を乱用した変態クソジジイですから...さぁ、兵士さんに謝りなさいな?」
あ、邪魔にならないように少しずつ動かすので、この兵士に謝るならお早めにお願いします。
ヨッ!と、オイコラ、ぐったり力抜いてんじゃねぇよ...力抜けた人間って無駄に重いんだけど?
それと、お膝がバンビになってやがったとは言え、まだ動けるんならさ?か弱い侍女に任せずに少しは手伝えや?
あら、お口が悪すぎましたね...反省しなきゃ駄目かな?
「クスッ、こんなにヤキモチを焼かせて...そろそろ部屋に閉じ込めますよ?」
「イシス伯母様、変態の相手は疲れますね。」
アイリス様、賢者様のお相手は貴女にしか出来ないことなので、助けるとかムリムリ。
どうか、粘着質な賢者様のお相手は面倒でしょうけど頑張って!
にしても、この兵士重い...ん?まさか、気絶してる?
「おぬし、賢者様に対して失言であるぞ?!分を弁えよ!!」
「あらやだ!陛下ったら、もうお忘れですの?
あの子は、賢者様の妻ですのよ?
夫と妻の可愛らしい痴話喧嘩ではありませんか!」
そうだそうだー!
アイリス様とお話ししている賢者様の楽しそうなお顔を見なさいよ!
アイリス様不在の賢者様とか、平気で気に食わない人に氷ぶっかけてくるんだからー!
今だってアイリス様がこの場にいなければ氷り漬けにされてる筈だし、アイリス様に感謝しなさいよね!
あぁもう!重い!とっとと起きろよ!!
そんで、誰か手伝えやぁ!!
*
まぁまぁ、陛下?
もうすぐ姫達と賢者様が来られますから、話しはそれからにいたしましょう。
そこの、ロイとやら、アイリスの縄を解きなさい。」
「はい!」
「ならぬ!!王命であるぞ!!」
「このクソジジイのことは気にせずに、早くお解きなさい。
賢者様に殺されても知りませんよ?」
オホホホと微笑みながらナチュラルに脅す王妃陛下の眼光は鋭く、とても格好良い...あ、ロイとか呼ばれた兵士さん?国王陛下に王命とか言われても、国王陛下よりも王妃陛下の命に逆らう方が大変ですよー。
「は、はい!」
「何をしている?!解いてはならぬ!!」
一国の王ともあろう者が、醜くも駄々をこねくり回さないで欲しいんですけど?
そのお歳で地団駄とか、真面目にみっともないから幼児期に終えててくださいよ...クソガキかよ。
あ、お口が悪すぎましたね...反省。
「王妃陛下はやはりまともで良かったです。
兵士の方、早くしてくれませんか?
私の可愛い可愛いアイリスに、傷が1つでもあってごらんなさい?
どうなるのか...楽しみですね?フフフ」
賢者様、真後ろから声をかけるのはたしかにプレッシャーにはなりますが、体が強ばって予想外の動きをしてしまうこともあるんですよ?
王妃陛下程度のプレッシャーに留めておいた方が無難です。
「と、解けました!!」
ほら、縄を解いた兵士がヘナヘナと座り込んじゃったじゃないですか。
他の兵士もプルプルしてるし、あの兵士を退かすのは私の役目になるんですかね?
心底面倒くさいし、甲冑を着てるから絶対重いですよね?
うーん、羽交い締めにすれば引き摺れるかな?
「兵士さん、ありがとうございます。
賢者様??物騒なことは言わないでください。
命令されただけの兵士さんに、落ち度はありません。
悪いのは、私利私欲の為に権力を乱用した変態クソジジイですから...さぁ、兵士さんに謝りなさいな?」
あ、邪魔にならないように少しずつ動かすので、この兵士に謝るならお早めにお願いします。
ヨッ!と、オイコラ、ぐったり力抜いてんじゃねぇよ...力抜けた人間って無駄に重いんだけど?
それと、お膝がバンビになってやがったとは言え、まだ動けるんならさ?か弱い侍女に任せずに少しは手伝えや?
あら、お口が悪すぎましたね...反省しなきゃ駄目かな?
「クスッ、こんなにヤキモチを焼かせて...そろそろ部屋に閉じ込めますよ?」
「イシス伯母様、変態の相手は疲れますね。」
アイリス様、賢者様のお相手は貴女にしか出来ないことなので、助けるとかムリムリ。
どうか、粘着質な賢者様のお相手は面倒でしょうけど頑張って!
にしても、この兵士重い...ん?まさか、気絶してる?
「おぬし、賢者様に対して失言であるぞ?!分を弁えよ!!」
「あらやだ!陛下ったら、もうお忘れですの?
あの子は、賢者様の妻ですのよ?
夫と妻の可愛らしい痴話喧嘩ではありませんか!」
そうだそうだー!
アイリス様とお話ししている賢者様の楽しそうなお顔を見なさいよ!
アイリス様不在の賢者様とか、平気で気に食わない人に氷ぶっかけてくるんだからー!
今だってアイリス様がこの場にいなければ氷り漬けにされてる筈だし、アイリス様に感謝しなさいよね!
あぁもう!重い!とっとと起きろよ!!
そんで、誰か手伝えやぁ!!
*
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