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3話 ホワイトアリスと言うパーティーに所属しました

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 リアに連れられ俺は小さな宿屋の二階の部屋に案内される。

 一体どんなパーティーなのだろうか。

 俺と水が合えばいいのだが。


 「おかえり。無事に戻ったよ」
 「なんじゃ。男連れかお主」
 「うん助けて貰った。ラークっていうの」
 「恩人じゃな」
 「ええ」


 椅子に座ってリアと会話している銀髪の美少女。

 喋り方がかなり特殊だが気にしないでおこう。

 ベッドで寝ている危うい恰好の姿の赤髪の美少女が視界に入ったがこちらもスルーだ。


 「あれ? アリスは?」
 「買い物じゃ。ところでそのラークというお主何用じゃ?」
 「ああラークはね。私が恩返しするからって連れてきたの」
 「ふむそうであったか。しかし恩を返せるほどの資金は無いぞ」
 「そうだよね。何かできればいいんだけど」


 いや別に何も恩返しはしなくていいんだが。

 気を使われるのは困るな。


 「別にいいよ。恩返しされるほどの事はしてないし」
 「駄目だよ。私の命の恩人だもの」
 「じゃあパーティーメンバーを紹介してよ。気になるから」
 「分かった」


 リアはそう言って椅子に座っている銀髪の美少女から順に紹介していく。


 「妾はヴィクトリカ。このパーティーでアタッカーをしているぞ」


 ヴィクトリカと呼ばれる美少女はロリ体型だが巨乳である。

 そしてかなりの整った顔立ち。正直かなりの美少女だ。

 だが安物の武器と防具を身に着けている。


 「この寝ている少女はラフレア。バッファーかな」
 

 危うい恰好だな。

 はだけた服に、短いズボン。

 かなり気まずい。

 視界がどうしてもそちらに集中してしまうんだが。


 「後一人いるんだ。アリスって言って私達のパーティーのリーダーなの」
 「へえー。パーティー名は何て言うんだ?」
 「ホワイトアリスって言うの。可愛いでしょ」
 「可愛いな」


 【ホワイトアリス】というパーティーはアリスがリーダーのパーティーである。

 名前の由来は白い恰好をしたアリスを見てヴィクトリカが命名したらしい。

 結成したのは二年前だそうだ。

 現在Cランクパーティーである。

 つまり最低ランクである。

 この世界のパーティーのランクはC~Sまであり俺が追放されたパーティー【デビルメイデン】はSランク。

 この【ホワイトアリス】とは雲泥の差だ。
 
 道理で貧弱な装備の筈だ。

 資金が無いのだろう。


 しかしかなりの美少女揃いだな。

 ここまで美少女パーティーは見たことない。

 このまま放置するのは危険だな。

 奴隷商が雇った傭兵にでも狙われたら最悪だ。

 それ以外にも性欲が強い人間なんてごまんといるからな。


 「お帰りー。あれお取込み中でした!?」
 「え!? いや違います」


 一度ドアを閉められた。

 勘違いしないで欲しいんだが。

 俺は弁解の為急いでドアを開ける。


 「リアの紹介でここに」
 「あ、そうなんですね。すみません、早とちりしてしまって」
 「いや誤解が解けたならいいんだが」
 「それでパーティー加入希望ですか?」
 「い――」


 俺が違うと言おうとしたその時、ニヤッと笑ったヴィクトリカが言葉を口にした。


 「パーティー加入希望者じゃ。かなりの強者じゃ」
 「そうなんですか!?」
 「しかもリアの恩人じゃ」
 「それは嬉しいです。私達ももっとパーティーのランクを上げたいので」


 え!? 何これ!?

 何か断れる雰囲気じゃ無くなってるんだが。

 だがいいのか? 男の俺が加入しても?


 「ラークは嫌?」
 「嫌ではないが。いいのか男だが?」
 「ああ大丈夫。ラーク凄くいい奴そうだし」
 

 寝ているラフレア以外が目を輝かせて俺に【ホワイトアリス】に加入してほしそうに訴えかける。

 俺は別に断る理由もなく、素直に承諾した。


 「そっちがいいのなら加入させて貰おうかな」
 「やった」
 「宜しくじゃ」
 「宜しくお願いします」
 「ああ、うん」


 俺はこの日美少女パーティー【ホワイトアリス】に加入した。

 まあいいか追放されてフリーだし。

 それにソロ冒険者では俺は生活していくのが厳しい。

 このパーティーを最大限サポートしよう。

 
 「これから一緒に頑張りましょうね」
 「ああ」


 アリスは俺の両手を握って嬉しそうに飛び跳ねた。

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