「やり直しなんていらねえ!」と追放されたけど、セーブ&ロードなしで大丈夫?~崩壊してももう遅い。俺を拾ってくれた美少女パーティと宿屋にいく~

風白春音

文字の大きさ
98 / 108

98話 カジノで一攫千金を狙いました

しおりを挟む
観光大国レンガルを無事に救った俺達は折角なので観光することにした。



 「この泉綺麗ね」

 「そうだな。流石観光大国」

 「他にも景観が素晴らしいわね」

 「ああ」



 観光大国レンガルの市街を歩く。


 大きな泉や一風変わった建物、大きな教会などが存在する。


 一通り見て回ると、一つの大きな建物に俺達は目がいった。



 「あれはカジノ!!」



 つい俺は大声で興奮気味に口に出す。


 まさかカジノが存在するとは。



 「カジノってあのカジノ?」

 「ああトランプゲームなどで金を掛けあうんだ。謂わば賭博だな」

 「面白そうじゃない」

 「だろ」



 俺達はカジノへと足を踏み入れた。


 そして人々が集う場所カジノで賭け事をする。


 ドラゴンが居なくなったことで運営は再開されたようだ。



 「ポーカーで勝負しますか?」

 「ああ」

 「では早速」

 「ちょっと待ってくれ」

 「分かりました。心の準備が出来次第お声がけをお願いします」

 「ああ」



 先ずはセーブと。


 負けたらやり直せるからな。


 まあスリルは無くなるけど。



 「セーブ」



 =========================


 スロット1 観光大国レンガルカジノ


 スロット2 豪華馬車の中


 スロット3 ファイシード国宿屋


 スロット4 フレッディーノ国宿屋


 =========================



 俺はスロット1に上書きセーブをした。


 さあポーカー開始だ。



 「ではフルドローポーカーで」

 「ああ」



 俺はディーラーと勝負する。



 「何ビッドしますか? 最大は金貨50枚です」

 「金貨20枚だ」

 「2、20枚!? 正気ですか!?」

 「ああ正気だ」

 「わ、分かりました。では私も同じだけ」

 「ラッキー」

 「まるで勝ちが見えてるようですね」

 「別に」

 「まあいいでしょう」



 俺に五枚のカードが配られる。


 俺はその五枚を見て二枚捨てる。



 俺の五枚の内訳は


 ハートのA、ダイヤのA、クローバーの3、クローバーの6、スペードのキング。


 俺はクローバーの3とクローバーの6を捨てた。


 そして二枚ドローする。


 結果クローバーの3はダイヤのキングにクローバーの6はスペードのAに変わった。


 ラッキー。これで役はフルハウスだ。


 ロードしなくても勝てるか?


 どうだろうか。



 「コール、レイズ、フォルドどれをお選びに」

 「レイズだ」

 「畏まりました。何枚をレイズしますか?」

 「金貨30枚を」

 「凄い度胸ですね」

 「では私はコールで」



 場には金貨70枚が出ている。


 勝てば総取り、負ければ全額失う。


 楽しいな。



 「ではオープン」

 「ああ」



 俺はカードを五枚オープンする。


 ディーラーは俺の手札を見て驚く。



 「残念フルハウスだ」

 「ははっ、私はフラッシュです」

 「運がいいようだ」

 「もう一勝負しませんか?」

 「いいだろう」



 俺は再びセーブをした。



 「セーブ」



 =========================


 スロット1 観光大国レンガルカジノ


 スロット2 豪華馬車の中


 スロット3 ファイシード国宿屋


 スロット4 フレッディーノ国宿屋


 =========================



 俺はスロット1に上書きセーブをした。


 そしてその後も何戦かする。


 そう運は続かなく負けることもある。


 だが俺は負けるたびにロードしてシャッフルする人を変えて貰った。


 その結果今回のポーカーだけで金貨180枚を獲得した。



 ディーラーは頭を抱えている。



 「そんな馬鹿な!?」

 「俺達は豪運だったようだな」

 「いかさましていないですよね?」

 「してないが。調べてくれても構わない」

 「では調べさせて貰います」



 カジノ運営側はいかさまについて調べるが当然証拠は出てこない。


 まあ当然だがな。


 やり直してるんだから。


 やり直す度カードは毎回変えて貰ってるから、結果は変わる。


 結局勝ち続けるまでやれば負けないので、負けようが無いのだ。



 「もう今日の所はお引き取りを」

 「分かった」

 「くっ」



 俺達はこの日カジノで金貨180枚を手に入れた。


 稼ごうと思えば無限に稼げる俺の能力である。


 まあそんな面白くない事はしないが。



 「いかさまですね」

 「まあな」

 「ラークがいれば負けなしですね」

 「ポーカーはな。強敵との戦闘ではアリス達がいないと勝てないよ」

 「いえラークのお陰ですよ」

 「いやあくまで俺はサポートだし」

 「嬉しいです。でもやっぱりラークのお陰です」



 アリスは俺に満面の笑みで笑って見せた。


 俺は凄く心臓が高鳴った。


 そう言えばキスしたんだっけ。


 やばい思い出したら心臓が破裂しそうだ。



 「セーブ」



 =========================


 スロット1 観光大国レンガル市街


 スロット2 豪華馬車の中


 スロット3 ファイシード国宿屋


 スロット4 フレッディーノ国宿屋


 =========================



 俺はスロット1に上書きセーブをした。


 さて帰るとするかフレッディーノに。


 俺達は無事に飛竜討伐クエストを達成した。


 更に冒険者ギルド側から報酬で金貨150枚貰えるな。


 そろそろ銀行に預けよう。

しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました

かにくくり
ファンタジー
 魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。  しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。  しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。  勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。  そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。  相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。 ※小説家になろうにも掲載しています。

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。

ヒツキノドカ
ファンタジー
 誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。  そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。  しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。  身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。  そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。  姿は美しい白髪の少女に。  伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。  最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。 ーーーーーー ーーー 閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります! ※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~

空月そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」 「何てことなの……」 「全く期待はずれだ」 私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。 このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。 そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。 だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。 そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。 そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど? 私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。 私は最高の仲間と最強を目指すから。

世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~

aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」 勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......? お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?

【鑑定不能】と捨てられた俺、実は《概念創造》スキルで万物創成!辺境で最強領主に成り上がる。

夏見ナイ
ファンタジー
伯爵家の三男リアムは【鑑定不能】スキル故に「無能」と追放され、辺境に捨てられた。だが、彼が覚醒させたのは神すら解析不能なユニークスキル《概念創造》! 認識した「概念」を現実に創造できる規格外の力で、リアムは快適な拠点、豊かな食料、忠実なゴーレムを生み出す。傷ついたエルフの少女ルナを救い、彼女と共に未開の地を開拓。やがて獣人ミリア、元貴族令嬢セレスなど訳ありの仲間が集い、小さな村は驚異的に発展していく。一方、リアムを捨てた王国や実家は衰退し、彼の力を奪おうと画策するが…? 無能と蔑まれた少年が最強スキルで理想郷を築き、自分を陥れた者たちに鉄槌を下す、爽快成り上がりファンタジー!

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。

幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』 電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。 龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。 そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。 盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。 当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。 今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。 ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。 ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ 「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」 全員の目と口が弧を描いたのが見えた。 一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。 作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌() 15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26

《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。 無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。 やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

処理中です...