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3章ー邪種編ー
70.ー邪種動乱Ⅶー 不信 ー(前編)
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疑「散れ。英雄。」
そう言うと、疑は鯨の真上に瞬間移動し、水の膜で自身を包んだ。
鯨はまず、邪力を噴射して、雨のように降り注がせてきた。
曖人「この手の対処法は慣れてる。」
俺は金属エネルギーを身に纏い、雨を防いだが、雨は金属を溶かし、俺はダメージを負った。
曖人「ッッ!」
疑「僕を他人と一緒にしない方が良い。想像以上に強いかもよ。」
曖人「安心しろ。逃げはしない。てか、逃さないだろ?」
疑「良く分かってるね。僕は何も信じられない。心底どうでもいい。後に残るのは後悔の念だけさ。だから、脅威は排除するだけだ。愛着が湧く前にな。」
言い終わると疑は、手に邪力を込め、天に解き放った。
疑「邪術:失感情の生命力」
すると空間が破れ始め、中から奇妙な生き物が、次々と現れた。
曖人「生物を創り出す能力ってとこか?」
疑「少しニュアンスが違うね。対して変わらないが。邪術:異邪の潮吹き」
疑は鯨に邪力を送り込み、エネルギーがチャージされると、鯨は邪力の雨を再び降り注がせてきた。
防御しても無駄だと分かったので、俺は飛行して、範囲外に出た。
幸い、攻撃範囲はそう広くは無かった。
疑「この能力、結界は貼れないのが難点なんだよな。僕の邪念が弱いのかな?いや、ポテンシャルの塊じゃないか。」
剣に風を纏い、俺は鯨一直線に、飛び掛かった。
曖人「剣術:叫び狂う風光」
疑「速いな。」
しかし、横から音速でトビウオのような生物の群れが突撃してきて、軌道をずらされてしまった。
おまけに、酷く出血した。
曖人「ぐっ…!止まらない…!」
疑「そいつには、触れた相手を確定で出血させる力がある。耐性無視の効果だ。止血しないと、死ぬのも時間の問題かもね…。」
俺は、服を千切って止血し、剣を再び手に取った。
疑「やる気十分だね。でも、他人のように長時間戦闘は慣れてないから。さっさと君が亡くなるか、僕が亡くなるかだから。」
曖人「こっちもジリ貧なんだ。そう長く引きずるつもりは無い。」
疑「そうか。邪術:血濡れの渦潮」
沢山のトビウオが、邪力を纏って、鯨の周りを輪になって回り始めた。
疑「これで君は近づけない。手を出せない。
邪術:蒼い血飛沫」
トビウオによって守られている疑は、水の邪力素をトビウオを貫通して飛ばし、波紋のように広がった。
俺はそれを躱したが、次々と飛んでくる波紋に、掠った。
すると、出血効果が付与された。
曖人「くっ…。物量が徐々に増している!死ぬのも時間の問題だ…。だが、こうしてる訳にも……!」
俺は意を決して、トビウオの渦潮の中に飛び込んだ。
疑「正気か……?」
曖人「(まともに入ったら、連鎖して一発で粉砕される。何とかして間を作らねば。一瞬で良い。一瞬で…。)」
剣に魔力を纏い、飛び掛かりながら、構えた。
曖人「剣術:乱れ斬ドレーク海風」
俺は怒涛の連撃を“斬撃波”として飛ばし、中距離からトビウオを撃破した。
そして、たった0.5秒の隙間が出来たので、渡りきった。
疑「なんて技量だ。君は底が知れない。やれ、鯨。」
そう言うと、鯨は異邪の潮吹きを放った。
曖人「(これは、時間との戦いだ。恐らく、鯨を倒しても、エネルギー源である疑が居る限り、攻撃は残る。ならば本体を直接叩く!)」
練り上げたエネルギーを剣に纏わせ、疑を狙った。
疑「僕の事狙ってる?ならば……。」
疑は鯨の鼻に瞬間移動した。
疑「ここに来たら、肉体ごと消し飛ばすから。じゃあね。」
俺はすぐに軌道修正し、疑を狙った。
疑「馬鹿なの?死に関心が無いの?まぁ、どっちでも良いけど…。トビウオ。」
輪を形成していたトビウオの何体かが、こちらに突っ込んで来た。
曖人「剣術:龍巻斬」
風のエネルギーを剣に付与し、全方位から迫るトビウオを切り払った。
そして、迂回しながら勢いをつけ直し、疑に仕掛けた。
曖人「剣術:這い上がる濁光」
疑「面倒だな。」
しかし、ギリギリの所で、瞬間移動で回避されてしまった。
雨に関しては、あちらの邪力が枯渇してきたのか、気づいたら上がっていた。
曖人「随分と逃げ回るな。」
疑「僕に近寄るな。鯨!」
すると鯨が潮を吹き、その潮が弓の形となって落ちて、疑がそれを拾った。
疑「来い。」
そう言うと、イルカのような生物が現れて、疑はそいつに騎乗した。
そして、邪力の矢を天に放つと、膨大な邪力が疑を包み込んだ。
疑「擬似的な変異…覚醒とでも呼ぶべきか…。変異者様のように常時発動は無理だが、一応僕みたいな強大な邪念を持つ邪種も使える。」
曖人「対変異者の訓練台になってくれるのか?」
疑「まず、君が勝てる道理が無い。仮に僕に勝っても、変異者様には、まだ上があるからね。無理だよ。」
曖人「まぁ、何でも良い。結局、どちらかが死ぬまでは終戦出来ないからな。」
疑「直接戦闘は好きでないが、仕方が無い。
直々に叩き潰す。」
そう言うと、疑は鯨の真上に瞬間移動し、水の膜で自身を包んだ。
鯨はまず、邪力を噴射して、雨のように降り注がせてきた。
曖人「この手の対処法は慣れてる。」
俺は金属エネルギーを身に纏い、雨を防いだが、雨は金属を溶かし、俺はダメージを負った。
曖人「ッッ!」
疑「僕を他人と一緒にしない方が良い。想像以上に強いかもよ。」
曖人「安心しろ。逃げはしない。てか、逃さないだろ?」
疑「良く分かってるね。僕は何も信じられない。心底どうでもいい。後に残るのは後悔の念だけさ。だから、脅威は排除するだけだ。愛着が湧く前にな。」
言い終わると疑は、手に邪力を込め、天に解き放った。
疑「邪術:失感情の生命力」
すると空間が破れ始め、中から奇妙な生き物が、次々と現れた。
曖人「生物を創り出す能力ってとこか?」
疑「少しニュアンスが違うね。対して変わらないが。邪術:異邪の潮吹き」
疑は鯨に邪力を送り込み、エネルギーがチャージされると、鯨は邪力の雨を再び降り注がせてきた。
防御しても無駄だと分かったので、俺は飛行して、範囲外に出た。
幸い、攻撃範囲はそう広くは無かった。
疑「この能力、結界は貼れないのが難点なんだよな。僕の邪念が弱いのかな?いや、ポテンシャルの塊じゃないか。」
剣に風を纏い、俺は鯨一直線に、飛び掛かった。
曖人「剣術:叫び狂う風光」
疑「速いな。」
しかし、横から音速でトビウオのような生物の群れが突撃してきて、軌道をずらされてしまった。
おまけに、酷く出血した。
曖人「ぐっ…!止まらない…!」
疑「そいつには、触れた相手を確定で出血させる力がある。耐性無視の効果だ。止血しないと、死ぬのも時間の問題かもね…。」
俺は、服を千切って止血し、剣を再び手に取った。
疑「やる気十分だね。でも、他人のように長時間戦闘は慣れてないから。さっさと君が亡くなるか、僕が亡くなるかだから。」
曖人「こっちもジリ貧なんだ。そう長く引きずるつもりは無い。」
疑「そうか。邪術:血濡れの渦潮」
沢山のトビウオが、邪力を纏って、鯨の周りを輪になって回り始めた。
疑「これで君は近づけない。手を出せない。
邪術:蒼い血飛沫」
トビウオによって守られている疑は、水の邪力素をトビウオを貫通して飛ばし、波紋のように広がった。
俺はそれを躱したが、次々と飛んでくる波紋に、掠った。
すると、出血効果が付与された。
曖人「くっ…。物量が徐々に増している!死ぬのも時間の問題だ…。だが、こうしてる訳にも……!」
俺は意を決して、トビウオの渦潮の中に飛び込んだ。
疑「正気か……?」
曖人「(まともに入ったら、連鎖して一発で粉砕される。何とかして間を作らねば。一瞬で良い。一瞬で…。)」
剣に魔力を纏い、飛び掛かりながら、構えた。
曖人「剣術:乱れ斬ドレーク海風」
俺は怒涛の連撃を“斬撃波”として飛ばし、中距離からトビウオを撃破した。
そして、たった0.5秒の隙間が出来たので、渡りきった。
疑「なんて技量だ。君は底が知れない。やれ、鯨。」
そう言うと、鯨は異邪の潮吹きを放った。
曖人「(これは、時間との戦いだ。恐らく、鯨を倒しても、エネルギー源である疑が居る限り、攻撃は残る。ならば本体を直接叩く!)」
練り上げたエネルギーを剣に纏わせ、疑を狙った。
疑「僕の事狙ってる?ならば……。」
疑は鯨の鼻に瞬間移動した。
疑「ここに来たら、肉体ごと消し飛ばすから。じゃあね。」
俺はすぐに軌道修正し、疑を狙った。
疑「馬鹿なの?死に関心が無いの?まぁ、どっちでも良いけど…。トビウオ。」
輪を形成していたトビウオの何体かが、こちらに突っ込んで来た。
曖人「剣術:龍巻斬」
風のエネルギーを剣に付与し、全方位から迫るトビウオを切り払った。
そして、迂回しながら勢いをつけ直し、疑に仕掛けた。
曖人「剣術:這い上がる濁光」
疑「面倒だな。」
しかし、ギリギリの所で、瞬間移動で回避されてしまった。
雨に関しては、あちらの邪力が枯渇してきたのか、気づいたら上がっていた。
曖人「随分と逃げ回るな。」
疑「僕に近寄るな。鯨!」
すると鯨が潮を吹き、その潮が弓の形となって落ちて、疑がそれを拾った。
疑「来い。」
そう言うと、イルカのような生物が現れて、疑はそいつに騎乗した。
そして、邪力の矢を天に放つと、膨大な邪力が疑を包み込んだ。
疑「擬似的な変異…覚醒とでも呼ぶべきか…。変異者様のように常時発動は無理だが、一応僕みたいな強大な邪念を持つ邪種も使える。」
曖人「対変異者の訓練台になってくれるのか?」
疑「まず、君が勝てる道理が無い。仮に僕に勝っても、変異者様には、まだ上があるからね。無理だよ。」
曖人「まぁ、何でも良い。結局、どちらかが死ぬまでは終戦出来ないからな。」
疑「直接戦闘は好きでないが、仕方が無い。
直々に叩き潰す。」
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