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Chapter Ⅰ:Time limit
No3.Hhazards found
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政府陣の車が到着し、俺は現在東京タワーに向かっている。我々の素性に関しては、政府が前面的に隠蔽している為、怪しまれる事無く学業を蹴れている。四、五歳で専門学以外は頭に叩き込まれている為、致命的では無いのだ。
約十分程度移動し、目的地に到着した。テープが張られ、サイレンスに関与する爆弾処理部隊や護衛の暗殺者が、既に慌ただしく作業を開始していた。
「お、歪。任務入って無かったよな?」
待機場所に足を運んでいると、待機していた旋梨が声を掛けてきた。
「今回の件はまだ怪しまれてないが、正直騒動になる気がしてな。時限爆弾か……。先日渋谷駅前で起こったテロと同一な気がしない。」
「それに関しては同感。爆弾をばら撒いたテロリストは確認出来たが、ここまで散ったにしては、間隔が丁寧すぎだよなぁ。」
配置は起爆した時にタワーが一番綺麗に倒れるようなになっているらしい。ばら撒いた物にしては計算されすぎている。
解除方法と位置、個数は分かっているが、実は実物を発見出来ていない。
専用の探知機を使って発見したが、その位置に行っても置いてなかったという。恐らく物陰にでもあるのだろう。
あまりにも人の手作業で置かれた感満載だ。
「……聞こえるか。」
無線機が鳴り、誰かの声が聞こえた。
「はい。こちら聖薇。」
「こちら紫藤。」
俺達は応答した。
「よし。こちら正岡。今回の作戦の指揮を取らせてもらう。君達は臨戦態勢で待機しろ。今回の作戦、途中で敵襲が来る可能性が非常に高い。備えたまえ。」
「爆弾は発見されたのですか?」
「ああ。丁度今、実物が発見された。これより処理を開始する。起用したのは全員プロフェッショナルだ。安心して敵襲の有無に集中したまえ。」
そう言われると、無線機が切れた。
数分後、現在の爆弾処理数は八個のようだ。
残り十八個。タイムリミットは七時間。アクシデントが起こらなければ、問題無いペースだ。
だが、そんなに上手くいった事は、あまり無い。
「聖薇。紫藤。応答せよ!」
すると、再び無線機が鳴った。
「こちら聖薇。」
「こちら紫藤。」
俺達が応答すると、スマートフォンにタワー内部のカメラとタワー周辺のカメラの映像が送られてきた。
「敵は推定四百人。全員ライフルを所持。リーダーと思わしき人物は、火薬を持ち歩いている。東部は紫藤。西部は聖薇が迎撃しろ。今、そちらに常駐する暗殺者の一部と、付近の暗殺者を向かわせている。」
そう言われ、無線機が切れた。
「……死ぬなよ。」
「そっちこそな。」
俺達はそう言葉を交わし、それぞれの配属された交戦場所へと、歩いていった。
俺は拳銃を取り出しながら、覚悟を決めて歩いた。
「………例え最強であろうとも、この緊張感だけはいつまでたっても慣れないな。」
次は犠牲者を出させない。そう言い続けて早二年。叶えられる気なんて、一切感じなかった。ただ、それでも何処かで期待している。
「ボス。サイレンスがこちらに向かってきています。単独です。」
「ほぉ?舐められたものだな。まぁいい。迎撃する。渋谷組が作ったこの絶好の機会を無駄にはしないさ。」
火薬を持った男とその取り巻きは、臨戦態勢に入り、進行を続行した。
約十分程度移動し、目的地に到着した。テープが張られ、サイレンスに関与する爆弾処理部隊や護衛の暗殺者が、既に慌ただしく作業を開始していた。
「お、歪。任務入って無かったよな?」
待機場所に足を運んでいると、待機していた旋梨が声を掛けてきた。
「今回の件はまだ怪しまれてないが、正直騒動になる気がしてな。時限爆弾か……。先日渋谷駅前で起こったテロと同一な気がしない。」
「それに関しては同感。爆弾をばら撒いたテロリストは確認出来たが、ここまで散ったにしては、間隔が丁寧すぎだよなぁ。」
配置は起爆した時にタワーが一番綺麗に倒れるようなになっているらしい。ばら撒いた物にしては計算されすぎている。
解除方法と位置、個数は分かっているが、実は実物を発見出来ていない。
専用の探知機を使って発見したが、その位置に行っても置いてなかったという。恐らく物陰にでもあるのだろう。
あまりにも人の手作業で置かれた感満載だ。
「……聞こえるか。」
無線機が鳴り、誰かの声が聞こえた。
「はい。こちら聖薇。」
「こちら紫藤。」
俺達は応答した。
「よし。こちら正岡。今回の作戦の指揮を取らせてもらう。君達は臨戦態勢で待機しろ。今回の作戦、途中で敵襲が来る可能性が非常に高い。備えたまえ。」
「爆弾は発見されたのですか?」
「ああ。丁度今、実物が発見された。これより処理を開始する。起用したのは全員プロフェッショナルだ。安心して敵襲の有無に集中したまえ。」
そう言われると、無線機が切れた。
数分後、現在の爆弾処理数は八個のようだ。
残り十八個。タイムリミットは七時間。アクシデントが起こらなければ、問題無いペースだ。
だが、そんなに上手くいった事は、あまり無い。
「聖薇。紫藤。応答せよ!」
すると、再び無線機が鳴った。
「こちら聖薇。」
「こちら紫藤。」
俺達が応答すると、スマートフォンにタワー内部のカメラとタワー周辺のカメラの映像が送られてきた。
「敵は推定四百人。全員ライフルを所持。リーダーと思わしき人物は、火薬を持ち歩いている。東部は紫藤。西部は聖薇が迎撃しろ。今、そちらに常駐する暗殺者の一部と、付近の暗殺者を向かわせている。」
そう言われ、無線機が切れた。
「……死ぬなよ。」
「そっちこそな。」
俺達はそう言葉を交わし、それぞれの配属された交戦場所へと、歩いていった。
俺は拳銃を取り出しながら、覚悟を決めて歩いた。
「………例え最強であろうとも、この緊張感だけはいつまでたっても慣れないな。」
次は犠牲者を出させない。そう言い続けて早二年。叶えられる気なんて、一切感じなかった。ただ、それでも何処かで期待している。
「ボス。サイレンスがこちらに向かってきています。単独です。」
「ほぉ?舐められたものだな。まぁいい。迎撃する。渋谷組が作ったこの絶好の機会を無駄にはしないさ。」
火薬を持った男とその取り巻きは、臨戦態勢に入り、進行を続行した。
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