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14.姉と再会します
しおりを挟むでも、もし俺の家族に手を出すような事があったら、絶対に支配者気取りの奴らを探し出して消す。
その場合、家族はイデアの俺の屋敷で暮らしてもらう事になるかもね。
と、何故か物凄い話が脱線をしてしまったな。
母さんが俺を溺愛している事をイデアに行ってよく分かったって話だったな。
そう、だから10年間行方不明の俺がいきなり現れたらどうなってしまうのだろうか、って話だよ。
しかも、10年前の姿で。
勿論、俺は会うつもりは無かった。遠くから一目見るだけでね。
でも今更だが、俺はどこに隠れれば良いんだ?
俺の魔法には姿を消したりする魔法は無いので精々息を殺して気配を消す事ぐらいしか出来ないが、姿を見られればアウト。そんな状況でどうやって出会う事もなく一目見る事が出来るだろうか?
と絶賛悩み中で、家の前で突っ立っているのが今の状況だ。
一先ずは見られない様に、普通の人では視認出来ない上空で待機しておくか。
そう思い、上空に転移しようと空を見上げそうと思ったら
「こんな所で何突っ立っているの? 鈴」
何、俺が気付かなかっただと?
後ろを振り向くと、そこには10年前と変わらない姿の天月琴音、俺の実の姉がいた。
成る程、一瞬驚いたがさっきの小学校での違和感もこれで納得した。
小学校以外の建物も10年前と変わっていなかったんだ。特に気にしてなかったから気づかなかったよ。
俺が地球に入って7歳児に戻ったのは、最初は地球では7年しか過ごしてないのでその影響かと思ったが違ったんだ。
そう、俺はイデアで10年経っているので勝手に地球も10年経っていると思い込んでいたが、さっきの琴音姉さんの態度から察するに、今は俺が転移する前か、転移して直ぐだと思う。
つまりは、世界イデアは10年前の地球と繋がってしまったって事になる。
「鈴、家に入るよ。今外は危ないからね」
琴音姉さんはそう言って俺の手を掴んで、家に入ろうとする。
ヤバイ、何がヤバイって、もう一人の自分と会ってしまうと死ぬって聞いた事があるよ。
確か、ドッペル何とかって言っていたな。
しかし、最近は人と触れ合うのがイデアの方で家族ばかりだったから、力加減が分からないので下手に振り払う事が出来ない。
琴音姉さんを殺す訳にはいかないからな。
実際に飛行機の扉を剥がした時も、思ったよりも簡単に剥がれたなと思ったぐらいだからね。
俺の領域にある屋敷の物は、壊れにくい様に丈夫だから余計に加減が分からなくなっている。
俺は抵抗出来ないまま、久し振りに天月家に入ってしまった。
「今日はお母さんも早く帰ってくるみたいだから、あと、裸足で外に出ていたならお風呂場でちゃんと洗いなさいよ」
「うん」
そう言えば、裸足だったな。しかもノーパン。
琴音姉さんはそう言うと俺の手を離してリビングに入っていった。
俺は姉さんに言われた通り、風呂場に行く前に。
【安楽領域】
【安楽領域】を発動させ、今家に居る人を全員眠らせる。
さて、折角家に入れてもらえた事だし、情報収集といきますか。
先ずは2階の自分の部屋に入って見ると、部屋の中は竜巻でも起こったかの様にめちゃくちゃになっていた。
「どうしてこんな事に、ってある程度予想は付くけど」
机やベット、本棚までが倒れたりひっくり返ったりしているところを見ると、人為的ではなさそうだな。
そして、近くに落ちているデジタル時計を拾って、今日の日付を確認すると、4月7日になっていた。
4月7日は俺の誕生日で、ついでに俺が異世界転移でイデアに行った日でもある。
念の為、部屋を出てリビングのカレンダーを確認すると、4月10日に鈴ちゃんと琴音ちゃんの入学式と書いてあるので、やはり俺は今年の今日、何の理由かは分からないが琴音姉さんが出掛けている間に10年前のイデアに異世界転移してしまったんだろうな。
まあ、もう既に異世界転移してしまっているのは当たり前か。俺の記憶には10年前に地球が異世界と繋がってしまったなんて記憶は無かったからな。
しかし、同じ日に異世界転移をしてしまったのなら何か関係がありそうだが、世界が繋がってから今に至るまでかなりの時間が経っている上に、この日は母さんが仕事に行く前に誕生日会をした記憶がある。
そして、俺が異世界転移したのは、う~ん、思い出せない。
記憶を読み取っているのに思い出せないって事は眠っている時にでも異世界転移にあったのか?
そう言えば、イデアでの最初は目覚めだったな。
起きたら、そこは草原でしたってやつだ。
まあ、関係があるかは分からないが、今はそんな事はどうでも良いか。もう起こってしまった事だしね。
それよりも、今するべき事は異世界転移の影響で散らかってしまった部屋の片付けだ。
と言う事で、リビングを出て部屋に戻る。
先ずは机やベット、本棚を定位置に戻す。
体は7歳児に縮んでいるが、これでも魔人なので簡単に重い物を運ぶ事が出来る。
あとは、出来るだけ記憶通りに散らかっている物を戻していく。
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