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29.クラスメイトと接触します
しおりを挟む開いた扉から入って来たのは、金髪の美少女だった。
先生じゃないのか。寝よう。
「おはよう」
しかし、ウチのクラス金髪の子なんているのか。昨日は見かけていないから今日が初めてって事だな。
金髪のまま学校に来ているって事は地毛だよな。
「おはよう」
イデアでは珍しくもない髪色だが日本では地毛の金髪なんて初めて見たよ。あとイデアではどっちかと言うと真っ黒な髪の方が珍しかったな。
「おはようございます」
瞳は黒だったから日本人とのハーフだったりするのかね?
「ねー起きてるんでしょ」
さっきから俺の右隣から誰かに向けての挨拶があったが、その声に主が俺の体を揺すってきた。
「ん」
揺すられたので顔を上げて声の主を見ると、さっき教室に入ってきた金髪の美少女だった。
周りには誰も居ない事から考えるとさっきから挨拶をしていた相手も俺だったのか?
「何?」
それで俺に何の用ですか?
「初めまして清水 アリサです。お隣同士よろしくお願いしまひ、ふぇ~」
可哀想に小学一年生とは思えない綺麗な礼と挨拶をしていたのに最後の最後で噛んでしまった。
そして、舌を噛んだ痛みかそれとも羞恥心からか、涙目になりあと少し何か衝撃を与えれば決壊しそうだ。
やはりまだまだ子供だな。
「天月 鈴、宜しく」
挨拶を返して手を差し出すと、亜里沙は直ぐに握手だと分かったのか鼻をすすってから満面の笑みを浮かべて手を握り返してきた。
「よろしく、鈴君」
「ん」
隣同士って事は、と思い隣の席を見ると机にはカタカナで名札にアリサと書いてあるランドセルが置いてあった。
このアリサと言う少女が俺のお隣さんって事か。
もしこのアリサがボッチだったならボッチはボッチ同士仲良くしよう。
でももし君に友達が居るんだったら俺とは関わらない方がいい。きっと君にもボッチが移ってしまうからね。
しかし、さっきの挨拶からして、このアリサと言う少女は良い所のお嬢様か親の教育が厳しいのかもしれないな。
そして、挨拶の後は特に何も無かった。
アリサはさっきの事もあったからか顔を赤くしているだけで特に反応も無かったから、俺は睡眠に戻る。
ーーー
「鈴君、先生が来ましたよ」
「ん、ありがとう」
教室の机で寝ていたら先生が来た様でアリサが起こしてくれた。
「皆さん、おはようございます」
「「「「おはようございます」」」」
先生が挨拶をすると生徒が挨拶を返す。
保育園でもお決まりのアレが小学校でもあるのか。
「みんな席について下さい」
そして、挨拶が終わると出席確認がされた。昨日よりは人数が多かったがそれでも20人を超えないぐらいしか生徒が学校に来ていない。
それでもチャイムが鳴り授業時間は始まった。
「それでは授業を始めます。授業と言っても最初はお勉強では無く自己紹介をしてもらいます。先ずは出席番号一番の天月君から」
俺からなのか。しょうがない頑張ってみるか。
「名前、歳、好きな物、好きな事を順番で話してね」
「天月 鈴、ろ」
と間違えた。俺って6歳じゃなかったな。だってつい数日前に誕生日があったからな。俺にとっては10年前だけど。
って事は今の俺は7歳だ。危ない危ない間違える所だった。
そう、俺は4月生まれだから他のクラスメイトよりも歳が上の7歳だった。
「7歳、小説、昼寝」
「へえ~もう字が読めるんだ凄いね~皆んな拍手」
コメントし難くてごめんね。
俺は謎の拍手が送られた後で席に座る。
それから、自己紹介が進んでいきお隣のアリサの番になった。
「はい次、清水さん」
「はい、清水 アリサ、6歳です。好きな物は雌犬で好きな事は調教です」
え?
「え?え~そうですか。清水さんはワンちゃんが好きなのね」
「違います。雌犬です。雄は激しいので好きではありません」
「えーと、清水さん」
「はい」
「雌犬とかは誰に教えてもらったの?」
「お姉ちゃんが教えてくれました」
アリサの姉の仕業か。妹になんて言葉を教えているんだ。
妹の人生もとい学校生活を終わらせる気か?幸い相手は小学生、意味が分かっているのは俺と担任の先生ぐらいだった。
雌犬はそのまま女の子の犬、調教はお世話、激しいは気性が荒いって処かな?多分。
アリサの家は犬を飼っているのかもな。雌と雄の両方共。
それにしても、アリサの第一印象が物凄い勢いで崩れていく。最初は育ちの良さそうだがおっちょこちょいな所もある子だと思っていたんだがな。
アリサ姉の所為で印象が変わりまくりなんだけど。
「そうですか。分かりました。では次の」
これで親の呼び出し確定っと。
先生は頭を抑えながらクラスの自己紹介を進める。
小学校初日で親の呼び出しとか凄くね。
有り得ない早さなんだけど。過去最速記録だったんじゃない?授業すら始まっていない自己紹介で親の呼び出しが決定した事には。流石に俺もびっくりしたわ。
まあ、そんな訳で地球に帰ってきてから一番の衝撃な事件もあったけど、クラスの自己紹介はそのまま順調に進んでいった。
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