独自ダンジョン攻略

sasina

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呪いのスキル

20.師匠、稽古を

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 二つ目の課題は、さっき調べた現在の身体能力で、全力が出せるように無駄を無くす訓練だ。

 自分で思い切り動いてみて見えた無駄な所を、その都度天眼さんで修正するしかないので、それなりに時間が掛かる。

 天眼さんのEP不足が解消されてからも、日常的に無駄のない動きを心掛けてきたので、見る人が見れば急激に俺が隙のない動きをし始めた様に見える筈だ。

 なので、今出来る事は全力で動いてみる事だけだ。

 森でもないと全力で動いた所を他人に見られてしまうからな。
 そうなったら確実にダンジョンでlvを上げた事がバレてしまう。

 だから今、森にいる間に出来るだけ体を動かしておきたい。今日一日は体を動かす事に専念しよう。

 でも、ただ体を動かすのも詰まらないので、ドロップアイテムの中にある武器を使って、同時に武器の扱いも練習してみようかな。

 まずは短剣から。今が5時過ぎだから昼まで短剣を使って練習をする。

 聞いた話では、剣は9つの斬り方が基本となるらしい。

 米の文字の軌道をなぞる様な9つの斬り方をマスターすれば、ある程度剣が使える様になったと言えるだろう。

 最初は突き。正面斬りの上下。右袈裟斬りから左逆袈裟斬り。左袈裟斬りから右逆袈裟斬り。そして左右の横胴斬りの計9つの斬り方を順番に練習していく。

 一つの斬り型を40分。

 スマホでタイマーを設定しておき、突きの練習から始める。

 lvの上がっているお陰か疲れもせず、休憩無しのぶっ通しで稽古を続ける。

 普通なら途中で飽きてしまうが、天眼さんのお陰で自分の駄目な所が分かってしまうので、突きを行うごとに自分の駄目な所が気になり、永遠に続けてしまいそうになる。

 見える事はいい事だが見え過ぎるのも考えものだった。

 アラームが鳴り我に帰ると、次の斬り型に進む。

ーーー

 稽古を続け、9つ全部の練習が終わった時には、もう6時間が経っていた。

 稽古に熱中し過ぎて、時間感覚が狂ってしまったみたいだ。

 もう昼になるので、ご飯を食べる為に休憩をしよう。

 コンビニで買ったカップ麺を作って食べる。

 食べ終わったら、また稽古を再開するしよう。

 短剣を一旦やめて、次は長剣で短剣の時と同じ様に9つの斬り方を40分ずつ練習していく。
 また突きから始めていき、時間を忘れる程に集中して無駄を削ぎ落としていく。

ーーー

 また6時間ぶっ通しで剣の稽古を続けられた。

 当たり前だが、今はまだ最初の素人丸出しの時よりはマシになったという程度にしか扱えていない。

 それでも天眼さんのお陰で確実に前へと進んでいる事は分かっていた。
 指導者が居なくても、天眼さんさえあれば、予想通り剣も扱えるようになる。

 まだ17時半ぐらいだが、次の槍も稽古したいので、少し早いが夕食のカップ麺 と作ってから食べる。

 食後のコーヒーを飲み終わり、槍の稽古を始めようと思ったが、俺は槍の使い方なんて知らなかった。剣と同じで良いのかな?

 今日の処は分からないので、剣の時と同じ方法で稽古を始める。

 持ち方は槍にあった持ち方で、突きの練習時間を延ばして、突き中心の稽古をしていく。

 使ってみると槍は突きだけでも大きく分けても3つある事が分かった。

 柄の部分が長いので、色々な持ち方で突きを行う事が出来る。

 短く持ってリーチを犠牲にしたスピード重視の突き。 
 片手を添え、もう1つの手で突きを出すバランスの取れた安定した突き。
 槍を片手で持って放つ、リーチを活かした突き。

 この3つを突きをそれぞれ時間を取り練習していく。

ーーー

 辺りが暗くなる頃にふと思い付く。

 短剣や槍は、投げる練習もしておいた方が良いかもしれない。

 モンスターの経験値は倒した時に近くに居ないと経験値がその討伐者に入らないと思われる。

 でも、例え経験値が入らなくとも、遠距離から倒せた方が良い時もあるし、先制攻撃や相手の機動力を削ぐ手段として、かなり役立つと思うので、稽古に武器の投擲練習も取り入れたい。

 時間を確認すると21時になっていたので、槍の訓練を終わり、投擲の稽古を始める。

 辺りは既に真っ暗だが、俺には天眼さんがあるので、半径15mは光が無くても、認識することが出来るので問題ない。

 的になる木から15mの位置で投擲するか。

 的から外れるかもしれないので、的の木の側にLEDランタンを置いて投擲稽古を始める。

 槍の方は結構簡単に的に当たるのだが、短剣の方がまだどんな投げ方をすれば良いのかすら分かっていない。

 この投擲稽古も回数を熟して、天眼さんで覚えていくしかない。
 
 継続する事は力になるので、暇な時はどんどん稽古を続けていきたいと思う。

ーーー

 もう0時を過ぎた頃には、槍でなら正面15m以内の狙った所に当てる事が出来るようになった。

 短剣の方はやっと真っ直ぐ飛んで的に刺さる様になったので、あとは時間の問題だった。

 成功した投げ方は天眼さんで記憶しているので、またその通りに投げればいいだけだからな。
 そうやって完璧なフォームに近付けていく。

 明日はダンジョン探索があるからな、今日はこのぐらいにして寝るか。
 
 寝る前にお湯で濡らしたタオルで体を拭き、ドライシャンプーで頭を洗ってから、テントに入り眠りについた。



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