独自ダンジョン攻略

sasina

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未定

53.古川よ永遠に!

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 ダンジョンの事が互いにバレた。

 まあ、小鬼のダンジョンの話が簡単に済んだので、それはそれで良かったのかもしれない。

 お互いの秘密は両方が黙っていれば別に問題無い。
 どうせ国に黙って未発見ダンジョンに一緒に入ろうとしていたんだ。バラす可能性も低いだろう。

 話し合わないといけない事は解決したので、後はゆっくりと世話話しでもしようか?

 勿論、ダンジョンについての情報交換でも良いと思うけど。

「なあ、慶はどう思った? 古川先生が事故に遭って学校に来られないって話」

「あ~あれか。少し気になるよな。事故に遭って病院に入院したじゃなくて事故に遭い来れないだからな。もしかしたら古川先生死んだのかも?」

「まあ、死んだ死んでないは分からないけど、どんな事故にあったかは予想出来るな。普通、先生が事故に遭ったらどんな事故にあったかぐらい生徒に伝えると思う。仮にも担任になる筈だった先生だ。それが伝えられなかった事と今の時期から考えると、古川先生が遭った事故はダンジョンに関係している事だろうな」

「そうだな。ダンジョン関連の話なら生徒に伏せられてもおかしくは無いしな。でも死んでないのなら病院に入院していると伝えると思うんだが、高野先生が代わりの先生が来るまでは臨時で担任をするって言っていた。これってもう古川先生が帰って来ないって言っている様なものだよな」

「それでも死んだとは限らないだろ。例えばダンジョンで死にかけてトラウマになり、外に出る事が出来なくなったとか。それなら入院の事を高野先生が言わないのも納得出来る。実際に入院していないんだから」

「なるほど。でもダンジョンに入ってトラウマになるような出来事があったのによく生きて帰って来られたな」

「まあ、そこは未発見ダンジョンに入って死にかけ、その後に警察がその未発見ダンジョンを発見して入り、間一髪救出されたみたいな感じじゃないのか?」

「それは無い」

「俺もそう思う」

 かなりの偶然が重ならないと、こうはならないだろうな。

 あるとすれば、未発見ダンジョンに入った所を近所の人に見られて警察に通報。警察がダンジョン内に入った古川先生を捜索して偶然間一髪のところを救出。ならありえるかもしれない。

 まあ、無いか。

 段々と俺も古川先生はもう死んでしまったと思い始めてきた。

 慶の言う通り、入院してない事や代わりの担任を探している処から、確かに古川はもうこの学校に帰って来ないように感じる。

 高野先生が学校に来れないと言っていた時に暫くはなんて言っていなかったしな。

 もしかしたら、ただ教師をクビになっただけかもしれない。

 前に動画で見たウサギのダンジョンなら、1階層は殺傷能力が低いので、自力で脱出してきた可能性もありそうだった。

 教師が国に黙って未発見ダンジョンに入ったなんて不祥事から、そのまま普通に解雇されたとしてもおかしくは無い。

「どの道、もう古川先生は帰って来ないか。俺達の中ではお亡くなりになったという事にしておこう」

「そうだな、お悔やみ申し上げます。この話はこれで終わり」

 そして、古川先生失踪事件は未解決のまま幕を閉じた。面倒なので。

 他に慶と話しといた方が良い事はあったかな?

 情報交換するならダンジョンの事だよな。

 そうだ。昨日小鬼を見つけた事で未発見ダンジョンを見つけた気になっていたけど、実際には見つけていない。

 だから忘れていたが、俺はまだ自分が管理しているダンジョンだけしか入った事がない。

 俺が管理しているダンジョン以外は、またにネットに上げられる動画ぐらいでしか知らない。
 実際に別のダンジョンに入っている人から話を聞くのは良い情報交換になる。

「慶」

「ん?」

「慶の方のダンジョンはどんな感じだ?」

「どんな感じって言われてもな。俺も普通のダンジョンがどういう物が分からないから、どうとも言えないな。逆に光希の方はどんなダンジョンなんだ?」

「ん~、確かに言葉では説明が難しいな」

 カバンに入っているマジックポーチから俺のダンジョンの地図を取り出した。

「これを見てくれ、俺のダンジョンの1階層の地図だ」

 慶にダンジョンの地図を渡す。

「へえ~、やっぱ光希はちゃんと地図を描いているんだな」

「当たり前だろ。広さから言って下手をしたら迷子になって出られなくなる」

「そうだよな。俺も一応描いてはいるんだけど、こんなに上手くは描けない。いつも途中からぐちゃぐちゃになるんだよ」

「それは慶がきちんと距離を測っていない所為だ。だから途中からおかしくなる。歩測を測ってから描けば簡単に出来るだろ」
 
「歩測って歩いた歩数で距離を測る方法だろ? そんな歩いた数なんて一々覚えてないよ。途中でモンスターと戦ったら大体忘れているしな」

「まあ、慶がそれで良いならいい。迷子になって死なない様にな」

「それより光希。この地図に書いてあるこの部屋はなんだ? こんな部屋、俺の方には無かったけど」

「無かった?」

 俺は慶が指差した場所を見る。

「ああ、それは多分違う。この部屋は隠し部屋だ。ダンジョン内で偶に壁が脆い場所があってな。蹴りを入れれば簡単に崩れる」

「じゃあ、俺の方にも部屋はあるって事だよな!」

「多分」

「光希はどうやって見つけたんだ?」

「見つけたと言うか、地図を描いていたら不自然に空間が空いている場所がある事が分かったから調べて見ただけだ。それで隠し部屋を見つけた。
 だから慶も見つけたかったら、ちゃんと距離を測って地図を正確に作ったら見つけられると思う」

「分かった。頑張ってみる!」

 さっきまで、地図制作の事を全くやる気無さそうだったのに、急にやる気になったな。

 慶の方の地図が完成したら、俺もその地図を見せてもらおう。



 
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