独自ダンジョン攻略

sasina

文字の大きさ
59 / 125
未定

59.ペットは飼う前に準備

しおりを挟む


 問題無さそうなので、レッドウルフはこの試練の扉前で飼うことに決めた。

 暫くすると、レッドウルフは諦めたのか逃げようとするのをやめて、伏せの姿勢になって目を瞑りジッとしている。

「諦めたか」

 俺がレッドウルフに近付くと、レッドウルフは瞬時に起き上がり俺に襲い掛かってきた。

 俺はカウンターの蹴りを入れてレッドウルフの身体を弾き飛ばした。

「あ」

 ユニークスキルでダメージが入らないと思い、少々強めに蹴ってしまった。
 吹き飛んだレッドウルフは途中で鎖の長さに達して、その勢いで首が締まる。

 キャヒュッ!キャヒュッ!

「ごめんごめん。大丈夫か?」

 ユニークスキルがあると言っても、考えて攻撃しないと危ないな。

 変な咳き込み方をしているレッドウルフに近づくと、首根っこを捕まえて念の為回復ポーションを口を開けさせ無理矢理飲ませておく。

「多分これで大丈夫だろう」

 しかしコイツはもう俺の事忘れたのか?

 それとも外敵を襲うのはダンジョンモンスターとしての本能なのかもしれない。
 ダンジョンモンスターを手懐けるのは無理なのかもな。
 まあ、それは飼うだけなら問題無い事か。

 今はまず動物を飼う上で、必要な物を考えないとな。

 レッドウルフを飼う上で必要な物は、キャリーケース、犬小屋、ベッド、餌、水、食器、トイレ、おもちゃ、シャンプー、首輪、リード、ブラシ、犬用爪切りくらいだ。

「結構あるな」

 キャリーケースはダンジョン外に出す事は無いと思う。そもそもレッドウルフが入るキャリーケースは売っていないから要らない。

 犬小屋とベッド。犬小屋は手作り出来るけど面倒だからやらないとして、ベッドは使ってない毛布でも家から持って来よう。

 餌はドッグフードでも良いのかな? それとも肉じゃないと駄目だろうか?

 水は大丈夫だ。食器も最悪バケツを持って来れば良い。

 トイレはダンジョンだから、その辺でやってもらおう。

 おもちゃは無くても良いか。気が向いたら何か持ってこよう。

 シャンプーは汚れてから考えるとして、首輪とリードは既に魔鉄の鎖を付けているから良い。

 ブラシはどうするかな? 

 餌と違って懐いてない相手をブラッシングするのは、逆にストレスが溜まりそうだ。
 毛繕いは自分でやってもらおう。

 まあ、ブラシは一応買っておく。

 犬用の爪切りはどうする? 犬の爪切りではレッドウルフの爪に歯が立たないと思う。

 魔鉄製の爪切りでもあれば違うかもしれないがな。

 切らなくても大丈夫か。レッドウルフのダンジョンモンスターとしての武器を失くすのは可哀想だ。

 もう使う事も無いかもしれないけどな。

 要る物は水と餌、その容器、家で使ってない毛布、ブラシだ。

 水は水道水で良いと思うが、問題は餌だな。

 ドッグフードって狼でも大丈夫かな? 

 一旦ダンジョンの外に出て、スマホで狼 ドッグフードで調べる。

 狼は肉以外にも果物や野菜を食べれるのか。だけど穀物やドッグフードは駄目みたいだな。

 そうだ。一つ思い付いた。

 生き物が餓死する時ってHP減るんだろうか?

 もしその減ったHPを回復ポーションで回復させ続けたら、餌要らないかもしれない。

 餓死しそうになったら回復ポーションを飲ませる。ついでに体力ポーションも一緒に飲ませよう。

 こうすれば、ダンジョンで定期的にポーションをドロップさせ続ければ良いだけになる。

 間引きも一緒に出来て一石二鳥だ。

「あ、忘れていた。そういえばポーションにも限界があったな」

 効果が小の回復ポーションでは、俺の神経を途中までしか治せなかった様に、餓死を食い止める事でも回復ポーションが効かなくなり、結局は餓死してしまう可能性が高い。

 この回復ポーションの効果が大だったなら、それも変わるかもしれないがな。

 俺が使った時は、瀕死って言うかHPだけ生きていただけで、身体は死んでるのと殆ど変わらない状態だった。
 そこから効果大の回復ポーションを飲んだら全回復したからな。血液すらも全部だ。

 だから効果大の回復ポーションなら、そんな事な食生活も可能かもしれない。

 だが、その為には定期的に効果大の回復ポーションを手に入れる必要がある。

 今現在、効果大の回復ポーションが手に入る場所を俺は1つしか知らない。

 試練の扉。

 効果大のポーションは、今の所終末の使徒レプリカを倒した時に出てきた宝箱に入っていた物しかない。

 他の場所では、効果が小ばかりで中すらも見た事が無かった。
 効果大の回復ポーションを手に入れたかったら、またあの終末の使徒レプリカに挑むしかない。

 無理ゲーだ。

 そんな事をするくらいなら、今すぐレッドウルフを血祭りに上げてドロップアイテムに変えてしまう。

 こんなに面倒な事をしたのに、今更ドロップアイテムに変えるのは嫌だ。素直に餌を手に入れよう。

 そうだな。何ならこの森で野生動物を捕まえてきて食べさせるのも良いかもな。

 これならお金も掛からないから俺の財布にも優しい方法だ。

「一狩りしてくるか」
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン] 何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?… たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。 ※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける 縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は…… ゆっくりしていってね!!! ※ 現在書き直し慣行中!!!

ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった

仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。 そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

転移特典としてゲットしたチートな箱庭で現代技術アリのスローライフをしていたら訳アリの女性たちが迷い込んできました。

山椒
ファンタジー
そのコンビニにいた人たち全員が異世界転移された。 異世界転移する前に神に世界を救うために呼んだと言われ特典のようなものを決めるように言われた。 その中の一人であるフリーターの優斗は異世界に行くのは納得しても世界を救う気などなくまったりと過ごすつもりだった。 攻撃、防御、速度、魔法、特殊の五項目に割り振るためのポイントは一億ポイントあったが、特殊に八割割り振り、魔法に二割割り振ったことでチートな箱庭をゲットする。 そのチートな箱庭は優斗が思った通りにできるチートな箱庭だった。 前の世界でやっている番組が見れるテレビが出せたり、両親に電話できるスマホを出せたりなど異世界にいることを嘲笑っているようであった。 そんなチートな箱庭でまったりと過ごしていれば迷い込んでくる女性たちがいた。 偽物の聖女が現れたせいで追放された本物の聖女やら国を乗っ取られて追放されたサキュバスの王女など。 チートな箱庭で作った現代技術たちを前に、女性たちは現代技術にどっぷりとはまっていく。

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。 4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

魔法使いが無双する異世界に転移した魔法の使えない俺ですが、陰陽術とか武術とか魔法以外のことは大抵できるのでなんとか死なずにやっていけそうです

忠行
ファンタジー
魔法使いが無双するファンタジー世界に転移した魔法の使えない俺ですが、陰陽術とか武術とか忍術とか魔法以外のことは大抵できるのでなんとか死なずにやっていけそうです。むしろ前の世界よりもイケてる感じ?

処理中です...