70 / 125
未定
70.肉ゲット!
しおりを挟むでは、お金節約の為の実験を行なっていこうと思う。
まず俺が考えた事は、返り血についてだ。
消えたり消えなかったりする原理についてはどうでもいい。
問題は返り血が消えなかったという事だ。
返り血が消えないという事は、今現在、俺の体から滴り落ちているモンスターの血液を採取する事が出来てしまう。
返り血は体から離れて地面に落ちても、消えたりする様子は無い。
まあ、血液を採取しても俺には使い道が無いんだけど。
国の研究機関とかなら、幾らでもこういったサンプルは欲しいだろうな。
俺はバレたくはないからそんな事には関わらないけどな。
今はそんな事よりもモンスターの血が採取出来るという事が重要な話になる。
ーーー
まずはウルフを見つけて、面倒だが丁寧に倒す。
今回はドロップアイテムに変わるのを待つのではなく、倒して直ぐにウルフの解体を始めた。
動物の解体はネットで見たものの見様見真似で再現しているだけだから、プロから見たらお粗末に見えるかもしてない。
これでも自分では結構上手く解体出来たと思ったが、作業が終わると、殺人の隠蔽工作に死体をバラバラにした様な惨状が広がっていた。
「これは解体とは呼べない」
まあ、実際の解体現場を神眼で見れていたら、もう少し上手くやれていたかもな。
皮や骨、内臓はグチャグチャになっても構わないと考えて、肉だけは上手く切り出してブロック状に切り分けた。
「何とか上手くった」
時間はとっくに30秒経過している。
普通なら消えるかドロップアイテムに変わるモンスターは、今は死体が全部残っていた。
「予定とは違ったが、実験は成功だ」
元々はモンスターが消えるまでの30秒間に、本体から肉を切り取れば消えずに残ると思い実験をしてみた。
普通に全部消えなかったみたいだけどな。
モンスターを倒した後も触れていたから消えなかったのか?
今はもう触れていないが消える様子は無い。もう少し検証を続けてみよう。
ウルフのブロック肉をマジックポーチに仕舞ってから、新たな犠牲者を探す。
ーーー
それから暫く検証を行なった。
最初は倒したウルフが触れていると消えないのかの実験。
結果は30秒経過してウルフはドロップアイテムに変わった。
触っていた手に多少の毛が残っていたが、これは返り血と同じ様な扱いなのかな?
次は倒したウルフを頭、胴、手足に切断してみた。
軽く吐きそうになった。解体と思っていた時とは違い、死体を只々バラバラにするのは気持ち悪かった。
我慢して30秒待つと、ウルフが消える。
「違ったか」
細かく切り分けたから最初のウルフは残ったのだと思ったのにな。
そう言えば、力任せに倒したウルフもミンチになって細かくバラバラなのに、綺麗に消えてドロップアイテムに変わっていたな。
じゃあ、最初に解体した時と今切り分けた時の違いは何だ?
思い付かないか。
しょうがない。試しにもう一度最初に解体した時と同じ様にやってみる。
ウルフを倒してから死体を解体をしていくと、30秒経過しても死体が消えず解体し終えた。
「う~ん、何が違うんだ」
頭を抱えそうになった時、腕時計が目に入った。
「あ、もう7時半」
もうちょっと調べたかったが、流石にに時間切れだ。
ダンジョンから出て着替える時間を考えたら、もうダンジョンを出ないとな。
間引きもしながら、ダンジョンの出口の向かう。
ーーー
ダンジョンから戻り、時間も無いので、血塗れの服を脱いでマジックポーチに入れてから、取り出したペットボトルの水を頭から被る。
返り血を落としてからタオルで体を拭いていき、もう一度水を被り新しいタオルで体を拭く。
赤くなったタオル二枚をマジックポーチに仕舞い、服を着て靴を履き制服を着る。
マジックポーチから、高校のカバンを取り出して中にポーチを仕舞って、準備完了。
マジックポーチが全体的に赤くなっている事と赤い色を見過ぎて目がおかしくなっている事以外は、問題無さそうなのでさっさと学校へ向かおう。
ーーー
俺は裏山を走り抜け、遅刻せずに高校に到着した。
校庭から自分の教室に向かう。
教室に行くまでに何故か色々な人が此方を見てきた。
学校では、人に見られている事も多いが、今日はいつも以上に視線が多い気がする。
何か服装でおかしい所があるのか?
俺は慶ではないので、流石にその視線がどう言った視線なのか感情は読めない。
敵意では無い事は周りの雰囲気で分かってはいる。
教室に着いて扉を開けると、相変わらずよく見られている。
自分の席に着きカバンを机に置いて、始めて気が付いた。
カバンをよく見ると、飛沫血痕があった。
パッと見は分かり難いが、見れば飛沫血痕だ分かる。多分血が付いたのは最初にウルフを潰した時だろう。
あの時はまだ返り血が残るなんて知らなかったからな気にしていなかった。
あの時は鞄よりも、ズボンと靴に付いた返り血の方に気を取られていてすっかり忘れていた。
まあ、それでも汚れても良い服に着替える時には、鞄もきちんとマジックポーチの中にしまったけどな。
朝からいつも以上に視線を感じていたのは、この鞄の飛沫血痕の所為か。
そうだよな。普通の生徒で通っている俺がある日いきなり血の付いた学校指定の鞄を持って来ていたら、何が有ったんだと驚かれるのも必然だ。
くそっ このままでは俺の学校での真面目なイメージが崩れてしまう。
誰かに聞かれた時のために何か言い訳を考えないと。
11
あなたにおすすめの小説
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった
仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。
そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました
空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが日常に溶け込んだ世界――。
平凡な会社員の風間は、身に覚えのない情報流出の責任を押しつけられ、会社をクビにされてしまう。さらに、親友だと思っていた男に婚約者を奪われ、婚約も破棄。すべてが嫌になった風間は自暴自棄のまま山へ向かい、そこで人々に見捨てられた“放置ダンジョン”を見つける。
どこか自分と重なるものを感じた風間は、そのダンジョンに住み着くことを決意。ところが奥には、愛らしいモンスターたちがひっそり暮らしていた――。思いがけず彼らに懐かれた風間は、さまざまなモンスターと共にダンジョンでのスローライフを満喫していくことになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる