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未定
99.初ドロップ
しおりを挟む「光希さん、遅くなりました」
「ん」「遅くなりました」「ごめんね~学校から結構急いだんだけどさ」
やっと美月達と春が到着した。
「そこまで待ってない。それじゃあ、早速ダンジョンに移動しよう」
ーーー
道中に慶に説明したウルフダンジョンについて説明をもう一度しながらダンジョンへ向かった。
勿論、気配感知でダンジョン外モンスターが居ないかを注意しながらな。
そう言えば、凛に聞きたい事がある。折角だからな今聞いてしまうか。
「凛」
「何ですか?」
春以外の3人が、昨日の今日でいきなり俺が凛を呼び捨てで呼んだ事に驚いているが、俺と凛はその反応を無視して話を進めた。
「昨日聞き忘れた事なんだが、凛の初ドロップは何だったんだ?」
「初ドロップと言うと、最初に倒したモンスターのドロップアイテムですか。何か意味のある物何ですか?」
「あれ、凛は知らないか? 他の皆は」
俺が凛以外の皆を見て確認すると。
「俺は知っているぞ」「私も知っています」「ん」
慶達は知っているようだ。
「で、春は?」
そう言って春を見るが、心当たりが無いのか怪訝な表情をしている。
「えーと、なんだったけな~」
春は必死に思い出そうとしているが、知らないものは思い出せないだろ。
「まあ良い。凛と春は知らないという事だな」
「はい」「うん」
「簡単に言うと、初ドロップのアイテムは良い物が出やすい。絶対良い物が出るかは俺も分からないが、大体の人は良い物が出でいるらしい」
「じゃあ、みんなも良いものが出たの?」
春はこれから初ドロップを手に入れるからか、興味津々と言った様子でそう聞いてきた。
皆が答えやすい様に俺から答えるか。
「俺はスクロールだったな」
「俺もスクロールだね」「私もスクロールでしたね」「わたしも」
皆スクロールか。もしかして指輪とかは俺だけだったりするのか?
ん? 凛だけ答えてないな。
「で、結局凛はどうだったんだ? 初ドロップ」
凛は後ろのリュックからスクロールを取り出して皆に見せた。
「このスクロールです」
凛もスクロールだったか。
「全員スクロールかよ。もっと分かり易いお宝だったら良かったのにね」
「でも、兄さん。通常ドロップでも換金率が高い物は出てきましたよ」
「金、銀」
「ドロップアイテムってそんな物も出てくるの? お金が簡単に稼げるね」
春は能天気な事を言っているが、そんな訳ないだろ。
「春、分かっているとは思うがドロップアイテムを換金しようとすれば、ダンジョンに入っている事がバレるから絶対にやめろよ」
「成る程、確かにそう言われればそうだね。高校生が金や銀の換金をしていたらおかしいもんね」
「お前は中学生だけどな」
本当に分かってなかったのか。
春は考え無しだな。これで本当に来年ウチの高校に入学出来るんだろうか?
まあ、少し心配だが山田弟も入学出来たんだから、きっと大丈夫なんだろう。
逆に万が一、受からなかったらウチの妹は山田弟よりも下という事になるのか。
それだけは何故か心が拒絶しているので真面目に勉強させようかな?
こんな所でダンジョンに入っている暇は無いだろ。
「春、勉強しろ」
「え、いきなりどうしたの?」
「ダンジョンに行く事で高校受験が失敗したなんて事にならない様にしろという事だ」
俺の言葉を聞いた春は嫌な事を思い出したとでも言うように溜息は吐く。
「分かってるって、勉強はお母さんがさせているし私も勉強が出来ない訳じゃないんだから、心配しなくても大丈夫だよ」
「勉強をやらないと出来ないと分かっているなら、自主的に頑張れよ」
「それは勉強をやらなくても出来る人の言い分だよ。私みたいな人は強制されいるからこそ勉強も出来る。お母さんにもそう伝えたから大丈夫」
「それは大丈夫なのか?」
自分では制御出来ないから母さんに頼んだのか?
まあ、自主的に頑張るならやる気が必要だからな。それを春は強制される事でやる気が無くとも頑張れるのか。
母さんが納得している事なら、俺がこれ以上言う事でもないな。
「さて、そろそろダンジョンに着くぞ」
「もうかよ、意外に学校から近いんだな」
「そうですね。こんな近くに未発見のダンジョンがあるとは思ってもみなかったです。モンスターが溢れたりしたら危険ですね」
「ん、間引き必須」
「私は近い方が楽で良いです」
「私も近くの方が良かったよ~。ここの高校って私の中学から結構遠いもん」
春だけ少し違ったが、佐久間兄妹はダンジョンが思ったよりも学校に近い事が気になるようだ。
凛は昨日から知っていたので、特に何とも思っていない様だけど。
「まあ、そんな訳で学校からも近い。俺1人では管理出来ないと判断したとから、ダンジョンの会の皆で管理していこうと思う」
「間引きの人数は多いにこした事は無いからね」
「ああ。その為にも、ダンジョン体験ツアーを始める」
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