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未定
122.教育って難しいですよね
しおりを挟む「成る程、確かにそれなら周回も期待出来そうだな」
俺が推測を話すと、慶は納得したのか頷いた。
「まあ、あくまで可能性の話だ。美月達の事もあるから、今はさっさとお宝は仕舞ってダンジョンを出よう。という事で、頼む」
俺は腰のマジックポーチを外して慶に渡す。
「ああ、そうだな。気絶しているだけとは言え、何処か安全な場所で寝かせてやりたい」
慶は気絶して背負われている美月達を見ながらそう言ってから、俺から受け取ったマジックポーチに宝箱の中身を詰め始めた。
「手伝うよ」
美月達を背負っている俺達とは違い、手持ち無沙汰な春が慶の手伝いを買って出た。
宝箱のお宝を全てマジックポーチに仕舞い終わると、特に何も言うでもなくダンジョンから出る事になった。
道中で遭遇したウルフは、春が経験値がほしいと言い、全て春が相手をしてドロップアイテムに変えると、何故が自分の腰に装備している俺のマジックポーチに仕舞う。
それは俺のアイテムポーチなんだけどな。後で返ってくるんだろうな。借りパクとかされないよな?
まあ、例え春がそんな事を考えていたとしても、その時にはこのlv62の身体能力が火を吹く事になるがな。
ーーー
ダンジョンを出ると、気絶している2人を適当に敷いたブルーシートの上に寝かせる。
「これでやっと落ち着けた」
2人を寝かせている間に、血塗れだった慶は水で体を洗い流して着替えた。
「そうだな。それで、どうしてこんな事になったか説明してくれないか?」
「は、はい。実は」
俺が凛を見てそう聞くと、凛はバツの悪そうな表情をしながらもゆっくりと何があったのかを話し始める。
ーーー
事情聴取の結果をまとめると。
朝からずっと気になっていた隠し部屋への気持ちが抑えられなかった。
放課後になると、すぐに3人揃ってダンジョンに来た。
最初はダンジョンの前で俺達と春が来るのを待っていたらしい。
春は中学校からこっちに向かう為、どうせ暫く待つ事になるだろうと思っていた様だ。
その時、俺と慶は喋りながらゆっくりとダンジョンに向かっていた。
その所為でお預けを食らった3人には待っている時間が相当長く感じたらしく、折角地図もあるから下見も兼ねてダンジョンに入る事にしたそうだ。
そう言えば、昼に写真で撮った地図を全員に送信したな。
3人は地図通り進み、一番近い隠し部屋まで行った。
そこで引き返したりはせず、興味本位から隠し部屋の入り口を探した様だ。そして、簡単に見つけた。
隠し部屋の中に入り、中にあった宝箱を無警戒にも開けた。
幸いにもその宝箱に罠は無く、スクロールを手に入れてしまい、それで調子に乗った3人は待ち合わせの約束もすっかり忘れてしまっていた。
次の隠し部屋に向かうと、そこで試練の扉を見つける。
俺から聞いた話で直ぐに同じ物だと気付いて、ギミックに付いて調べる事になったそうだ。
どうせなら、自分達が相当馬鹿な事をしているのにも気付いてほしかった。
そこでヒント用の魔石を見つけ、推測し、今朝ダンジョンで手に入れた魔石を、一旦ダンジョンを出て取ってきた。
全て杯に入れ、そうしたら試練の扉が開く。
いつもなら、ここで試練の扉が開いたからと言って中に入らず、凛と咲良を止めていた美月も今回は違った様だ。
簡単に見つけてしまった隠し部屋で、スクロールを手に入れ、試練の扉のギミックに気付き、手持ちの魔石だけで試練の扉を簡単に開けてしまった。
そんな風にトントン拍子に事が進んでいってしまい、感覚が麻痺してしまった。
2階層以降も行った事がある経験も、1階層程度なら特に問題無いと思ってしまい油断した原因なのかもしれない。
美月も揃って3人は無警戒にも試練の扉の中に入ってしまう。
一度ダンジョンを出た時に冷静になってほしかったが、ダンジョンを出て魔石を取ってきたのが、よりにもよって凛だったそうだ。
裏ボスかもしれないと言っていたのに、やはりミスリルの指輪を凛に渡したのは失敗だったかもな。
俺も一時的に天眼を失った事で、一旦冷静になった。
安易にあんな物を渡すべきではなかったな。
凛には一度、王獣化(猫)の能力をちゃんと失ってもらった方がいいな。
どうせ、天眼と同じでスキルの経験値の表示は無く?使えなかったとしても特に問題はないだろう。
まあ、そんな訳で、試練の扉に勝手に挑戦してしまったと言うのが、今回の事と次第らしい。
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