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第1章『レイアレスの二人』
第1章・タクヤ(1)
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「はえーっ、ここがレイアレスかぁ! お城が大きいね!」
レアリィが目を見開いて高い声をあげる。
時間効率だけを重視した気の滅入る『レアリィ特攻作戦』を終えた僕たち四人は、旅路の末にレイアレス王国の城下町に足を踏み入れていた。
レイアレス王国は、僕たちが今いるフルネラット大陸では最大規模の都市国家で、多くの人と物が集まる場所である。
軍事力も高く、王国騎士団と魔導士軍団の精強さは、海を渡った他の大陸にも知れ渡っているほどだ。
ゲームシナリオの観点で言えば、第二章の後半から終盤の舞台となる場所だ。
「城下町が賑わっていますね! 良い装備が手に入れば良いのですが……」
セロフィアは額の汗を拭きながら、あちらこちらに視線を移す。
「俺は新しい大剣が欲しいな! レイアレスには商人が集まるバザーがあるって話だから、きっと掘り出し物が見つかるぞ!」
腕を組んで大声でグレリオが言う。
確かに、今後控えているエンシェント・ウルフ戦に備えて、グレリオには現時点で最強の攻撃力を誇るハードクラッシャーを装備させておきたいところだ。
「ぼ、僕は盾を新調したいかな~……なんて……!」
「はぁぁ? 防御くんに回す分のお金なんて、あるワケないじゃん!」
恐る恐るといった風で口を開いた僕に対して、レアリィがキツイ口調で言葉を返す。
彼女の言う『防御くん』とは、僕のことを指している。
「いけませんよ、レアリィ。防御さんも私たちの大切な仲間なのですから、戦闘に必要な装備はちゃんと買い揃えて差し上げないと」
本当に大切な仲間だと思っているなら、そんな呼び方はしないはずなんだ、セロフィア。
「何か必要なものがあったら、遠慮せずに言ってくれ! 防御!」
お前だ、グレリオ。
お前が一番最初に僕のことを『防御』呼ばわりし始めたせいで、皆が真似を始めたんだ。
仲間の名前ぐらいちゃんと覚えてくれ。
僕はとうとう、パーティの仲間から正しい名前で呼んで貰えないような扱いになっていた。
近頃の小学校では、渾名の使用が禁止されている――。
そんな内容のニュース記事を前世で読んだ時は正直「何をバカバカしい」と思っていたものだが、今はその教育方針に賛同の意を示したい。
僕はもう限界に達していた。
一刻も早く、エンシェント・ウルフと戦って、僕の価値を皆に理解させたい……。
そのためにも、シナリオの展開をさっさと先に進めたい……。
「あっ! こんなトコロに、王国からの御触書が書かれているぞ! 皆、集まってくれ! 早速、読んでみないと!」
ここからシナリオを先に進めるためには、レイアレス王国のトルネッタ姫が発した御触書の内容を読む必要があることを、僕は既に知っている。
僕は城下町に入ってすぐの立て看板に張られた御触書を、あたかも偶然に見つけたかのように装って、皆に注目させることにした。
「何々……? えーっと、エンシェント・ウルフを討伐して魔獣の爪を王国に献上した者には、褒美として王国海軍の軍船を一隻与える……って書いてあるよ」
僕は御触書の内容をかいつまんで読み上げた。
「船一隻を貰えるんだって!? 大盤振る舞いだね! スゴイじゃん!」
レアリィが僕の横から御触書を覗き込む。
「私が神から受けたお告げによれば、残りの四聖獣のオーブは世界中に散らばっているとのことでした。もし船があれば、フルネラット大陸の外に出て、この世界を隈なく探索することができますね」
セロフィアがグレリオに視線を送る。
四聖獣のオーブとは、魔王グランゼパンの持つ強大な法力を抑え込むために必要となる重要アイテムだ。
勇者パーティが旅をする理由は、この四聖獣のオーブを全て集めるためなのだ。
ちなみに、四聖獣のオーブのうち、玄武のオーブについては、シナリオ第一章のクリア時点で既に入手済みだ。
今は残り三つのオーブを探している最中だ。
「そうか! 船があれば、どこへでも自由に行けるもんな!」
グレリオは乗り気になっているようだ。
いいぞいいぞ、ここはシナリオ通りの展開だ。
「おや? 注意書きもあるぞ……。えーっと、エンシェント・ウルフの討伐に向かう者には、王国から支度金を支給するから、まずは城に来られたし……?」
はて、このタイミングでお金をプラスしてくれるようなイベント内容だったっけ?
僕は自分の記憶にない展開に対して、少し違和感を持った。
「お金までくれるんだ、いいじゃん! コレに挑戦しようよ、グレリオ!」
「私もレアリィに賛成します、グレリオ様。早速、お城に向かいましょう」
レアリィとセロフィアが御触書の内容に対して積極的な意欲を見せる。
「エンシェント・ウルフの討伐……。きっと厳しい戦いになるだろう。だけど、新たに習得した僕の獣王裂斬があれば、負けはしない! やろう、皆! 僕たちならできる!」
グレリオが力強く宣言する。
そうだ、僕たち四人が正しく力を合わせれば、勝てる相手なのだ!
「僕も精一杯に頑張るよ! グレリオ」
「はいはい、防御くんは一人で頑張って、盾を構えていてくださーい」
僕の発言に対してレアリィが茶々を入れてくる。
そういう態度でいられるのも今の内だ、レアリィ……。
お前は必ず、次の戦いで僕のことを見直すことになるだろう!
「それじゃあ、まずはお城に行って、支度金とやらを貰ってくるとしよう! それから城下町で、討伐に向けた準備だ!」
グレリオが皆に指示を出すと、レアリィとセロフィアが頷いた。
僕も二人と同じように深く頷いてみせた。
レアリィが目を見開いて高い声をあげる。
時間効率だけを重視した気の滅入る『レアリィ特攻作戦』を終えた僕たち四人は、旅路の末にレイアレス王国の城下町に足を踏み入れていた。
レイアレス王国は、僕たちが今いるフルネラット大陸では最大規模の都市国家で、多くの人と物が集まる場所である。
軍事力も高く、王国騎士団と魔導士軍団の精強さは、海を渡った他の大陸にも知れ渡っているほどだ。
ゲームシナリオの観点で言えば、第二章の後半から終盤の舞台となる場所だ。
「城下町が賑わっていますね! 良い装備が手に入れば良いのですが……」
セロフィアは額の汗を拭きながら、あちらこちらに視線を移す。
「俺は新しい大剣が欲しいな! レイアレスには商人が集まるバザーがあるって話だから、きっと掘り出し物が見つかるぞ!」
腕を組んで大声でグレリオが言う。
確かに、今後控えているエンシェント・ウルフ戦に備えて、グレリオには現時点で最強の攻撃力を誇るハードクラッシャーを装備させておきたいところだ。
「ぼ、僕は盾を新調したいかな~……なんて……!」
「はぁぁ? 防御くんに回す分のお金なんて、あるワケないじゃん!」
恐る恐るといった風で口を開いた僕に対して、レアリィがキツイ口調で言葉を返す。
彼女の言う『防御くん』とは、僕のことを指している。
「いけませんよ、レアリィ。防御さんも私たちの大切な仲間なのですから、戦闘に必要な装備はちゃんと買い揃えて差し上げないと」
本当に大切な仲間だと思っているなら、そんな呼び方はしないはずなんだ、セロフィア。
「何か必要なものがあったら、遠慮せずに言ってくれ! 防御!」
お前だ、グレリオ。
お前が一番最初に僕のことを『防御』呼ばわりし始めたせいで、皆が真似を始めたんだ。
仲間の名前ぐらいちゃんと覚えてくれ。
僕はとうとう、パーティの仲間から正しい名前で呼んで貰えないような扱いになっていた。
近頃の小学校では、渾名の使用が禁止されている――。
そんな内容のニュース記事を前世で読んだ時は正直「何をバカバカしい」と思っていたものだが、今はその教育方針に賛同の意を示したい。
僕はもう限界に達していた。
一刻も早く、エンシェント・ウルフと戦って、僕の価値を皆に理解させたい……。
そのためにも、シナリオの展開をさっさと先に進めたい……。
「あっ! こんなトコロに、王国からの御触書が書かれているぞ! 皆、集まってくれ! 早速、読んでみないと!」
ここからシナリオを先に進めるためには、レイアレス王国のトルネッタ姫が発した御触書の内容を読む必要があることを、僕は既に知っている。
僕は城下町に入ってすぐの立て看板に張られた御触書を、あたかも偶然に見つけたかのように装って、皆に注目させることにした。
「何々……? えーっと、エンシェント・ウルフを討伐して魔獣の爪を王国に献上した者には、褒美として王国海軍の軍船を一隻与える……って書いてあるよ」
僕は御触書の内容をかいつまんで読み上げた。
「船一隻を貰えるんだって!? 大盤振る舞いだね! スゴイじゃん!」
レアリィが僕の横から御触書を覗き込む。
「私が神から受けたお告げによれば、残りの四聖獣のオーブは世界中に散らばっているとのことでした。もし船があれば、フルネラット大陸の外に出て、この世界を隈なく探索することができますね」
セロフィアがグレリオに視線を送る。
四聖獣のオーブとは、魔王グランゼパンの持つ強大な法力を抑え込むために必要となる重要アイテムだ。
勇者パーティが旅をする理由は、この四聖獣のオーブを全て集めるためなのだ。
ちなみに、四聖獣のオーブのうち、玄武のオーブについては、シナリオ第一章のクリア時点で既に入手済みだ。
今は残り三つのオーブを探している最中だ。
「そうか! 船があれば、どこへでも自由に行けるもんな!」
グレリオは乗り気になっているようだ。
いいぞいいぞ、ここはシナリオ通りの展開だ。
「おや? 注意書きもあるぞ……。えーっと、エンシェント・ウルフの討伐に向かう者には、王国から支度金を支給するから、まずは城に来られたし……?」
はて、このタイミングでお金をプラスしてくれるようなイベント内容だったっけ?
僕は自分の記憶にない展開に対して、少し違和感を持った。
「お金までくれるんだ、いいじゃん! コレに挑戦しようよ、グレリオ!」
「私もレアリィに賛成します、グレリオ様。早速、お城に向かいましょう」
レアリィとセロフィアが御触書の内容に対して積極的な意欲を見せる。
「エンシェント・ウルフの討伐……。きっと厳しい戦いになるだろう。だけど、新たに習得した僕の獣王裂斬があれば、負けはしない! やろう、皆! 僕たちならできる!」
グレリオが力強く宣言する。
そうだ、僕たち四人が正しく力を合わせれば、勝てる相手なのだ!
「僕も精一杯に頑張るよ! グレリオ」
「はいはい、防御くんは一人で頑張って、盾を構えていてくださーい」
僕の発言に対してレアリィが茶々を入れてくる。
そういう態度でいられるのも今の内だ、レアリィ……。
お前は必ず、次の戦いで僕のことを見直すことになるだろう!
「それじゃあ、まずはお城に行って、支度金とやらを貰ってくるとしよう! それから城下町で、討伐に向けた準備だ!」
グレリオが皆に指示を出すと、レアリィとセロフィアが頷いた。
僕も二人と同じように深く頷いてみせた。
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