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自由への第一歩
11話『微かな友情』
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ヴィントは一面塵と化した森を見て絶句していた。
「いや、ぼーっとしてる場合じゃねぇ早くフリードを助けないと」
―――――――――――――
少し遡り、フリードに助けられたザッシュとドゴンは急いで町まで戻り冒険者ギルドに駆け込んだ。
「だ、誰か助けてくれフリードが!!」
「早くしないとフリードが殺されちゃう…」
その言葉を聞いて周りが困惑と唖然に包まれていたその時、奥から一際通る声が聞こえた。
「おい、それはどう言うことだ?」
その声の主はヴィントだった、加えてその隣にはギルド長までいた。
「「ヴィントさんッ」」
「頼む、フリードを助けてくれッ」
「フリードは俺達を庇って…」
「わかった、わかったから落ち着いて話してくれ」
そうして、ザッシュらはことのあらましを話した。
「……聞いたかギルド長」
「ああ」
「俺は今すぐフリードの元へ向かう、後のことは任せた」
「了解した。ザッシュとドゴンはこっちへ来い、ことの詳細を細かく確認する。」
そうして、ヴィントは急いで森へと向かった。
―――――――――冒頭に戻る
「ん、なんだあれ」
「ッッ!!」
ヴィントは愛槍を油断なく構えるが、直ぐ様構えを解く。
ヴィントの視線の先にあったのは、首から上のないボロボロになった魔物の姿だった。
「死んでるのか?……」
(なんだ、この魔物は…この付近にこんな魔物が出現するなんて)
「あ、あれはッ」
続いて、魔物の少し先に横たわるフリードの姿を見つけた。
その姿は悲惨そのままで、装備の至るところがどろどろに溶け、焼け焦げている。その隙間から焼けただれボロボロになった体が見える。
「大丈夫かっ!!フリード」
「良かった、死んではいないみたいだ」
(あの魔物を倒したのはフリードみたいだな…これは、まぁ今考えることじゃない)
―――――――――――
フリードは見知らぬ場所で目を覚ました。
「ぐぅ、ここは?」
「ようやく目を覚ましたか、ここは治療院だ」
「あっヴィントさん、俺はどうして…」
「ボロボロになったお前を森で見つけて、俺がここまで連れてきたんだ。どうだ傷は直ってるか?」
「そうだったんですか、ありがとうございます。少し痛みますがすっかり直ってます」
「例は俺じゃなくて、ザッシュとドゴンに言えあいつらがお前が大変だとギルドまで伝えに来てくれたんだぞ」
「そうだったのか、あいつらが…あとで礼を言っておきます」
「お前の両親もとても心配してた、早く家に帰って無事な見せてやれ」
「はい。ヴィントさんもありがとうございました」
「おう、またな」
そういって、ヴィントは部屋を出ていった。
続いて入ってきたのは、ザッシュとドゴンだった。
「目が覚めたんだってなフリード!!」
「心配したんだぞ」
「ああ…」
その場に沈黙が訪れる。
沈黙を破ったのはフリードだった。
「そうだ、ザッシュ達がギルドに知らせてくれたんだってな助かったありがとう」
「いや、俺達はなんもしてねぇ」
「こちらこそ、あのとき助けてくれてありがとう。そして、その…あの…」
「「今まで悪かったッ!!」」
そういってザッシュらは深く頭を下げた。その様子にフリードは酷く驚いた。
「ど、どうしたんだよお前ら」
「俺達は、今までずっとフリードのことを無能と呼んで馬鹿にしてきた、なのにそんな俺達をフリードは助けてくれて酷くその事について後悔したんだ…許してくれとは言わない、ただ謝らせてくれ」
「「本当に今まで悪かった、そしてありがとう」」
「…」
「…ザッシュ達の気持ちはよくわかった、だからと言って今までのことがなくなる訳じゃないし簡単に許すつもりもない、だけどその謝罪は受けとる」
「あ、ありがとう本当にありがとう」
その様子を見て助けて良かったなと感じた。
そして、フリードはザッシュらが部屋を後にするその時、呟くように語り欠けた。
「そうだ、いつかお前らを許せるようになったとき一緒に冒険にいこう」
「ッッ!!お、おう!それまでにお前に負けないぐらい強くなってるからな」
「俺も負けないからな、フリードに守られるんじゃなくて隣で一緒に戦える強さを身につけておくからッ!!」
そう言ってザッシュらは部屋を後にした。
……
許さない、許せないと言ったけれど、もはや既にフリードはザッシュ達を許していたのかもしれない。
過去のことを綺麗さっぱり水に流すつもりはさらさらないが、なんだかんだ言ってフリードは優しく真っ直ぐな人間である。だからこそザッシュ達の真っ直ぐな姿に心を打たれたのかもしれない。
(もしかしたら、ザッシュ達と仲良く出来たのかもな…
いや、これからだ…今すぐにとは言わないけど…いつか、いつかあいつらと背中を預けあって戦うときが来るのかもな)
そお、あり得るかもしれない未来を想像して笑みを溢すフリードの姿がそこにはあった。
「いや、ぼーっとしてる場合じゃねぇ早くフリードを助けないと」
―――――――――――――
少し遡り、フリードに助けられたザッシュとドゴンは急いで町まで戻り冒険者ギルドに駆け込んだ。
「だ、誰か助けてくれフリードが!!」
「早くしないとフリードが殺されちゃう…」
その言葉を聞いて周りが困惑と唖然に包まれていたその時、奥から一際通る声が聞こえた。
「おい、それはどう言うことだ?」
その声の主はヴィントだった、加えてその隣にはギルド長までいた。
「「ヴィントさんッ」」
「頼む、フリードを助けてくれッ」
「フリードは俺達を庇って…」
「わかった、わかったから落ち着いて話してくれ」
そうして、ザッシュらはことのあらましを話した。
「……聞いたかギルド長」
「ああ」
「俺は今すぐフリードの元へ向かう、後のことは任せた」
「了解した。ザッシュとドゴンはこっちへ来い、ことの詳細を細かく確認する。」
そうして、ヴィントは急いで森へと向かった。
―――――――――冒頭に戻る
「ん、なんだあれ」
「ッッ!!」
ヴィントは愛槍を油断なく構えるが、直ぐ様構えを解く。
ヴィントの視線の先にあったのは、首から上のないボロボロになった魔物の姿だった。
「死んでるのか?……」
(なんだ、この魔物は…この付近にこんな魔物が出現するなんて)
「あ、あれはッ」
続いて、魔物の少し先に横たわるフリードの姿を見つけた。
その姿は悲惨そのままで、装備の至るところがどろどろに溶け、焼け焦げている。その隙間から焼けただれボロボロになった体が見える。
「大丈夫かっ!!フリード」
「良かった、死んではいないみたいだ」
(あの魔物を倒したのはフリードみたいだな…これは、まぁ今考えることじゃない)
―――――――――――
フリードは見知らぬ場所で目を覚ました。
「ぐぅ、ここは?」
「ようやく目を覚ましたか、ここは治療院だ」
「あっヴィントさん、俺はどうして…」
「ボロボロになったお前を森で見つけて、俺がここまで連れてきたんだ。どうだ傷は直ってるか?」
「そうだったんですか、ありがとうございます。少し痛みますがすっかり直ってます」
「例は俺じゃなくて、ザッシュとドゴンに言えあいつらがお前が大変だとギルドまで伝えに来てくれたんだぞ」
「そうだったのか、あいつらが…あとで礼を言っておきます」
「お前の両親もとても心配してた、早く家に帰って無事な見せてやれ」
「はい。ヴィントさんもありがとうございました」
「おう、またな」
そういって、ヴィントは部屋を出ていった。
続いて入ってきたのは、ザッシュとドゴンだった。
「目が覚めたんだってなフリード!!」
「心配したんだぞ」
「ああ…」
その場に沈黙が訪れる。
沈黙を破ったのはフリードだった。
「そうだ、ザッシュ達がギルドに知らせてくれたんだってな助かったありがとう」
「いや、俺達はなんもしてねぇ」
「こちらこそ、あのとき助けてくれてありがとう。そして、その…あの…」
「「今まで悪かったッ!!」」
そういってザッシュらは深く頭を下げた。その様子にフリードは酷く驚いた。
「ど、どうしたんだよお前ら」
「俺達は、今までずっとフリードのことを無能と呼んで馬鹿にしてきた、なのにそんな俺達をフリードは助けてくれて酷くその事について後悔したんだ…許してくれとは言わない、ただ謝らせてくれ」
「「本当に今まで悪かった、そしてありがとう」」
「…」
「…ザッシュ達の気持ちはよくわかった、だからと言って今までのことがなくなる訳じゃないし簡単に許すつもりもない、だけどその謝罪は受けとる」
「あ、ありがとう本当にありがとう」
その様子を見て助けて良かったなと感じた。
そして、フリードはザッシュらが部屋を後にするその時、呟くように語り欠けた。
「そうだ、いつかお前らを許せるようになったとき一緒に冒険にいこう」
「ッッ!!お、おう!それまでにお前に負けないぐらい強くなってるからな」
「俺も負けないからな、フリードに守られるんじゃなくて隣で一緒に戦える強さを身につけておくからッ!!」
そう言ってザッシュらは部屋を後にした。
……
許さない、許せないと言ったけれど、もはや既にフリードはザッシュ達を許していたのかもしれない。
過去のことを綺麗さっぱり水に流すつもりはさらさらないが、なんだかんだ言ってフリードは優しく真っ直ぐな人間である。だからこそザッシュ達の真っ直ぐな姿に心を打たれたのかもしれない。
(もしかしたら、ザッシュ達と仲良く出来たのかもな…
いや、これからだ…今すぐにとは言わないけど…いつか、いつかあいつらと背中を預けあって戦うときが来るのかもな)
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