34 / 39
レティシアとルーサー婚約する
しおりを挟む
レティシアは婚約候補者辞退が決定した翌日、中等部で卒業試験を受けていた。
無事に終了すると結果が出るまで、カトリーナとミーナとお茶を飲みながら待つことにする。
笑顔でレティシアに駆け寄るカトリーナ。レティシアも満面の笑顔だ。
「レティシア様、お疲れ様でした。(おめでとうございます。)」
「カトリーナ様、ありがとうございます。(次はカトリーナ様ですね。)
無事に試験が終わりほっとしております。(公爵家交代もきっと無事に終わります。)」
心の中で語り合っている2人。
「レティシア様、大変でしたね。辞退されるなんて思っていませんでした。」
「まあそうですわね。なかなか許可が下りませんでしたから。(なんでか知らないけど)」
「私も婚約候補者辞退を申込んだのですよ。(早く認めてほしい)」
「そうでしたわね、色々と大変ですわね。カトリーナ様も」
2人で頷き合う。ミーナは余り話しについていけてないようだ。
「カトリーナ様とミーナ様は最後まで学園に残られるのですか。」
その質問にカトリーナは首をかしげて考えている。ミーナが先に答えた。
「私はもちろん卒業します。学業面は普通の授業を受けたいので。」
「そうですか。勉強だけではなくて、新しい友人を作る場でもありますから。
ミーナ様が楽しい学園生活を送る事を祈っております。」
「ありがとうございます。レティシア様。」
「私は考え中です。今後の状況によって修正していくと思うので、今はわかりません。」
「カトリーナ様にとって良い方向に行くことを願っていますわ。何かありましたらいつでも遊びにいらしてくださいね。暫くは家族でゆっくり過ごすつもりですの。」
「レティシア様、今まで忙しすぎましたから、少し休んで英気を蓄えるのもいいかと思いますわ。」
「ありがとうございます。カトリーナ様。」
のんびりと話していると試験の結果が出て、3人揃って校長室の前まで移動する。
「私達はここで待っております。」
中に入ると、校長先生が卒業証書をもって立っていた。
「ご卒業おめでとうございます。レティシア様。」
「ありがとうございます。」
証書を受け取ると、校長先生から祝福の言葉を貰い礼をして退室した。
「無事、卒業出来ました。ほっとしましたわ。」
「おめでとうございます。レティシア様。」
祝福してくれる2人にお礼を言いながら、3人とも自宅へ帰っていった。
自宅へ戻ると、屋敷が慌ただしいような雰囲気だった。
「お帰りレティシア。卒業おめでとう。よく頑張ったね、レティシアは私達の誇りだよ。」
「そうよ、おめでとうレティシア。それに今日の午後はレティシアにとって素晴らしい午後になると思うわよ。」
「ありがとうございます。家の中が慌ただしいですが、何かございましたか。」
不思議そうなレティシア。悪い雰囲気ではないのだが、何があったのだろう。
悲しそうな複雑な顔をしたハワードが、レティシアを見ている。
「今日の午後、ルーサー様と王妃が当家を訪問する。求婚の申し込みだ。」
びっくりして固まるレティシアだが、嬉しそうな表情になりその後は困惑している。
確かに、後は自分が幸せになるんだって思ったけれど、こんなに早く幸せが来るなんて。婚約を飛ばして結婚となると、嬉しい気持ちと不安な気持ちが両方出てくる。
「ほら、やっぱりレティシアが不安そうじゃないか。結婚は早すぎる、準備期間を考えて婚約にするべきだよ。」
「そうねえ、それじゃあ今日は婚約で、求婚は後日にしましょうか。
結婚したらルーサー様が領主になるから、領で暮らさないといけないし。王妃様も焦りすぎなのよね。 領運営の事に関してはもう学んでいるから、後は実際にやっていくだけよ。」
「じゃあ、婚約の申し込みに変えて頂かないとね。ちょっと失礼するわ。」
そういうと、メリーナは私室に戻っていった。
「レティシア様、先に軽くお食事をお願いします。その後準備に入ります。」
「ええ、分かったわ。ではお父様、失礼いたします。」
レティシアも準備の為に慌ただしく退室していった。
その後ろ姿を寂しそうにハワードが見ていた。
「レティシアがもう婚約だなんて。寂しいなあ、あっという間に大きくなっちゃって。
でも、恋をしている相手との結婚だ。レティシアの幸せの為には我慢しよう。ルーサーが何かレティシアが傷つくような事をしたらすぐに帰ってこれるようにしてあるとレティシアには話しておこう。きちんと支えてあげないとな。」
レティシアは軽食を済ませると、お風呂でしっかりと磨かれて香油を肌に刷り込まれていく。お肌をスベスベにすると、今度は髪に美容液を付けてとかし髪をツヤツヤにする。
その後は服選び。ルーサーに貰ったブローチを付けるので、それに合うドレスを選ばないといけない。婚約の申し込みだし、上品なドレスにするつもりのレティシア。純白はウェディングドレスのイメージなので、白よりの淡い黄色のドレスにした。
メイド達によって準備が整っていくレティシア。だんだんと緊張してくる。
少女から大人の女性へと変わっていく年齢のレティシア。
準備が整うと、輝くような美しいレティシアが立っている。
「とても美しいですわ、お嬢様。さあ、旦那さま達にも見て頂きましょう。」
シーナはレティシアを、ハワード達の部屋へと案内した。
中へ入ると、ハワードとメリーナはとても嬉しそうにレティシアを見つめていた。
「なんて美しいんだレティシア。若い頃のメリーナにそっくりだ。勿論メリーナは今も美しい。レティシアのあまりの美しさに、ルーサー様が倒れないといいな。一応医師を呼んでおくか。」
「本当に綺麗よ、レティシア。ついこの前までは子供だったのにこんなに大きくなっていたのね。嬉しいんだけど、なんだか寂しいわ。」
涙ぐんでいるハワードとメリーナ。恥ずかしそうなレティシアが言う。
「お父様もお母様も、ありがとうございます。そんなに褒められたら照れてしまいますわ。」
それを聞いて2人とも微笑んだ。
「では、待つとするか。我が家の天使に婚約を申込む者を。」
時間ピッタリにルーサーと王妃の訪問が告げられる。
王妃とルーサーが入ってくると、ルーサーがレティシアの美しさに目を見開いて見つめている。すぐ後ろにいた王妃がさり気なくルーサーの腕をつねった。
気が付いたルーサーは、ここで失敗するわけにはいかないと気合を入れて、まずは互いに挨拶をかわす。
その後、ルーサーはハワードに、レティシアとの婚約の許可を願いハワードが承諾。
婚約の発表は明日、王から行う事が決定した。王妃主導でものすごい速さで進んでいく。
王太子の婚約候補を辞退してすぐの婚約になる為、悪いうわさを流させないために、婚約者候補となってすぐに辞退の申し入れを、毎年ずっと行ってきた事も公表する。
レティシアが優秀な為、王家が手放さなかったとの噂も流しておく。実際レティシアはとても優秀なので、噂の裏付けになって信憑性が増すだろう。
ルーサー達が帰った後、部屋で休んでいたレティシア。
何だか一度に一気に起きて、さすがに疲れ気味である。
ルーサーへの恋を自覚した後は、婚約を申込まれるなんて。レティシアは幸せな気持ちでいっぱいだった。
王妃とルーサーもとても幸せだった。
ルーサーは先程のレティシアを思い出しポーっとなっていた。そんなルーサーを見て王妃は涙ぐんでいた。自分の後をついて回り自分が王妃となった後でも、他の女性に目を向けず王妃の事が大好きだった弟。
その弟に好きな人が、それもあんなに良い娘だなんて。しかも相手からも好かれてる。
これは、メイド達のお陰かもしれないが。そうだわ、結婚後も心配だからあのメイド達にフォローさせよう。王妃は婚約破棄にならない様に、とにかく早めに結婚させるつもりだ。
翌日、王がルーサー・ページ伯爵とレティシア・バレット公爵令嬢の婚約を発表した。
カトリーナとミーナはさすがに驚いたが、すぐにお祝いの手紙と花束を贈り祝福した。
レティシアも2人にお礼の手紙を送った。
婚約者候補だったレティシアが辞退してルーサーと婚約し、カトリーナも婚約者候補辞退申請をした事を聞いて、動いた人物がいた、王太子だ。
王太子は何かを決意すると、花束を用意して1人学校に向かっていった。
無事に終了すると結果が出るまで、カトリーナとミーナとお茶を飲みながら待つことにする。
笑顔でレティシアに駆け寄るカトリーナ。レティシアも満面の笑顔だ。
「レティシア様、お疲れ様でした。(おめでとうございます。)」
「カトリーナ様、ありがとうございます。(次はカトリーナ様ですね。)
無事に試験が終わりほっとしております。(公爵家交代もきっと無事に終わります。)」
心の中で語り合っている2人。
「レティシア様、大変でしたね。辞退されるなんて思っていませんでした。」
「まあそうですわね。なかなか許可が下りませんでしたから。(なんでか知らないけど)」
「私も婚約候補者辞退を申込んだのですよ。(早く認めてほしい)」
「そうでしたわね、色々と大変ですわね。カトリーナ様も」
2人で頷き合う。ミーナは余り話しについていけてないようだ。
「カトリーナ様とミーナ様は最後まで学園に残られるのですか。」
その質問にカトリーナは首をかしげて考えている。ミーナが先に答えた。
「私はもちろん卒業します。学業面は普通の授業を受けたいので。」
「そうですか。勉強だけではなくて、新しい友人を作る場でもありますから。
ミーナ様が楽しい学園生活を送る事を祈っております。」
「ありがとうございます。レティシア様。」
「私は考え中です。今後の状況によって修正していくと思うので、今はわかりません。」
「カトリーナ様にとって良い方向に行くことを願っていますわ。何かありましたらいつでも遊びにいらしてくださいね。暫くは家族でゆっくり過ごすつもりですの。」
「レティシア様、今まで忙しすぎましたから、少し休んで英気を蓄えるのもいいかと思いますわ。」
「ありがとうございます。カトリーナ様。」
のんびりと話していると試験の結果が出て、3人揃って校長室の前まで移動する。
「私達はここで待っております。」
中に入ると、校長先生が卒業証書をもって立っていた。
「ご卒業おめでとうございます。レティシア様。」
「ありがとうございます。」
証書を受け取ると、校長先生から祝福の言葉を貰い礼をして退室した。
「無事、卒業出来ました。ほっとしましたわ。」
「おめでとうございます。レティシア様。」
祝福してくれる2人にお礼を言いながら、3人とも自宅へ帰っていった。
自宅へ戻ると、屋敷が慌ただしいような雰囲気だった。
「お帰りレティシア。卒業おめでとう。よく頑張ったね、レティシアは私達の誇りだよ。」
「そうよ、おめでとうレティシア。それに今日の午後はレティシアにとって素晴らしい午後になると思うわよ。」
「ありがとうございます。家の中が慌ただしいですが、何かございましたか。」
不思議そうなレティシア。悪い雰囲気ではないのだが、何があったのだろう。
悲しそうな複雑な顔をしたハワードが、レティシアを見ている。
「今日の午後、ルーサー様と王妃が当家を訪問する。求婚の申し込みだ。」
びっくりして固まるレティシアだが、嬉しそうな表情になりその後は困惑している。
確かに、後は自分が幸せになるんだって思ったけれど、こんなに早く幸せが来るなんて。婚約を飛ばして結婚となると、嬉しい気持ちと不安な気持ちが両方出てくる。
「ほら、やっぱりレティシアが不安そうじゃないか。結婚は早すぎる、準備期間を考えて婚約にするべきだよ。」
「そうねえ、それじゃあ今日は婚約で、求婚は後日にしましょうか。
結婚したらルーサー様が領主になるから、領で暮らさないといけないし。王妃様も焦りすぎなのよね。 領運営の事に関してはもう学んでいるから、後は実際にやっていくだけよ。」
「じゃあ、婚約の申し込みに変えて頂かないとね。ちょっと失礼するわ。」
そういうと、メリーナは私室に戻っていった。
「レティシア様、先に軽くお食事をお願いします。その後準備に入ります。」
「ええ、分かったわ。ではお父様、失礼いたします。」
レティシアも準備の為に慌ただしく退室していった。
その後ろ姿を寂しそうにハワードが見ていた。
「レティシアがもう婚約だなんて。寂しいなあ、あっという間に大きくなっちゃって。
でも、恋をしている相手との結婚だ。レティシアの幸せの為には我慢しよう。ルーサーが何かレティシアが傷つくような事をしたらすぐに帰ってこれるようにしてあるとレティシアには話しておこう。きちんと支えてあげないとな。」
レティシアは軽食を済ませると、お風呂でしっかりと磨かれて香油を肌に刷り込まれていく。お肌をスベスベにすると、今度は髪に美容液を付けてとかし髪をツヤツヤにする。
その後は服選び。ルーサーに貰ったブローチを付けるので、それに合うドレスを選ばないといけない。婚約の申し込みだし、上品なドレスにするつもりのレティシア。純白はウェディングドレスのイメージなので、白よりの淡い黄色のドレスにした。
メイド達によって準備が整っていくレティシア。だんだんと緊張してくる。
少女から大人の女性へと変わっていく年齢のレティシア。
準備が整うと、輝くような美しいレティシアが立っている。
「とても美しいですわ、お嬢様。さあ、旦那さま達にも見て頂きましょう。」
シーナはレティシアを、ハワード達の部屋へと案内した。
中へ入ると、ハワードとメリーナはとても嬉しそうにレティシアを見つめていた。
「なんて美しいんだレティシア。若い頃のメリーナにそっくりだ。勿論メリーナは今も美しい。レティシアのあまりの美しさに、ルーサー様が倒れないといいな。一応医師を呼んでおくか。」
「本当に綺麗よ、レティシア。ついこの前までは子供だったのにこんなに大きくなっていたのね。嬉しいんだけど、なんだか寂しいわ。」
涙ぐんでいるハワードとメリーナ。恥ずかしそうなレティシアが言う。
「お父様もお母様も、ありがとうございます。そんなに褒められたら照れてしまいますわ。」
それを聞いて2人とも微笑んだ。
「では、待つとするか。我が家の天使に婚約を申込む者を。」
時間ピッタリにルーサーと王妃の訪問が告げられる。
王妃とルーサーが入ってくると、ルーサーがレティシアの美しさに目を見開いて見つめている。すぐ後ろにいた王妃がさり気なくルーサーの腕をつねった。
気が付いたルーサーは、ここで失敗するわけにはいかないと気合を入れて、まずは互いに挨拶をかわす。
その後、ルーサーはハワードに、レティシアとの婚約の許可を願いハワードが承諾。
婚約の発表は明日、王から行う事が決定した。王妃主導でものすごい速さで進んでいく。
王太子の婚約候補を辞退してすぐの婚約になる為、悪いうわさを流させないために、婚約者候補となってすぐに辞退の申し入れを、毎年ずっと行ってきた事も公表する。
レティシアが優秀な為、王家が手放さなかったとの噂も流しておく。実際レティシアはとても優秀なので、噂の裏付けになって信憑性が増すだろう。
ルーサー達が帰った後、部屋で休んでいたレティシア。
何だか一度に一気に起きて、さすがに疲れ気味である。
ルーサーへの恋を自覚した後は、婚約を申込まれるなんて。レティシアは幸せな気持ちでいっぱいだった。
王妃とルーサーもとても幸せだった。
ルーサーは先程のレティシアを思い出しポーっとなっていた。そんなルーサーを見て王妃は涙ぐんでいた。自分の後をついて回り自分が王妃となった後でも、他の女性に目を向けず王妃の事が大好きだった弟。
その弟に好きな人が、それもあんなに良い娘だなんて。しかも相手からも好かれてる。
これは、メイド達のお陰かもしれないが。そうだわ、結婚後も心配だからあのメイド達にフォローさせよう。王妃は婚約破棄にならない様に、とにかく早めに結婚させるつもりだ。
翌日、王がルーサー・ページ伯爵とレティシア・バレット公爵令嬢の婚約を発表した。
カトリーナとミーナはさすがに驚いたが、すぐにお祝いの手紙と花束を贈り祝福した。
レティシアも2人にお礼の手紙を送った。
婚約者候補だったレティシアが辞退してルーサーと婚約し、カトリーナも婚約者候補辞退申請をした事を聞いて、動いた人物がいた、王太子だ。
王太子は何かを決意すると、花束を用意して1人学校に向かっていった。
0
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
ストーカー婚約者でしたが、転生者だったので経歴を身綺麗にしておく
犬野きらり
恋愛
リディア・ガルドニ(14)、本日誕生日で転生者として気付きました。私がつい先程までやっていた行動…それは、自分の婚約者に対して重い愛ではなく、ストーカー行為。
「絶対駄目ーー」
と前世の私が気づかせてくれ、そもそも何故こんな男にこだわっていたのかと目が覚めました。
何の物語かも乙女ゲームの中の人になったのかもわかりませんが、私の黒歴史は証拠隠滅、慰謝料ガッポリ、新たな出会い新たな人生に進みます。
募集 婿入り希望者
対象外は、嫡男、後継者、王族
目指せハッピーエンド(?)!!
全23話で完結です。
この作品を気に留めて下さりありがとうございます。感謝を込めて、その後(直後)2話追加しました。25話になりました。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
【完】嫁き遅れの伯爵令嬢は逃げられ公爵に熱愛される
えとう蜜夏
恋愛
リリエラは母を亡くし弟の養育や領地の執務の手伝いをしていて貴族令嬢としての適齢期をやや逃してしまっていた。ところが弟の成人と婚約を機に家を追い出されることになり、住み込みの働き口を探していたところ教会のシスターから公爵との契約婚を勧められた。
お相手は公爵家当主となったばかりで、さらに彼は婚約者に立て続けに逃げられるといういわくつきの物件だったのだ。
少し辛辣なところがあるもののお人好しでお節介なリリエラに公爵も心惹かれていて……。
22.4.7女性向けホットランキングに入っておりました。ありがとうございます 22.4.9.9位,4.10.5位,4.11.3位,4.12.2位
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)
出来損ないの私がお姉様の婚約者だった王子の呪いを解いてみた結果→
AK
恋愛
「ねえミディア。王子様と結婚してみたくはないかしら?」
ある日、意地の悪い笑顔を浮かべながらお姉様は言った。
お姉様は地味な私と違って公爵家の優秀な長女として、次期国王の最有力候補であった第一王子様と婚約を結んでいた。
しかしその王子様はある日突然不治の病に倒れ、それ以降彼に触れた人は石化して死んでしまう呪いに身を侵されてしまう。
そんは王子様を押し付けるように婚約させられた私だけど、私は光の魔力を有して生まれた聖女だったので、彼のことを救うことができるかもしれないと思った。
お姉様は厄介者と化した王子を押し付けたいだけかもしれないけれど、残念ながらお姉様の思い通りの展開にはさせない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる