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ハーク国
妖精解放計画
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バイオレットはキエトのお墓の前から動かなかった。トークもバイオレットの肩を抱いたまま隣にいる。気が付くと周囲が明るくなってきていた。太陽が昇り墓地の中が朝の光に照らされて墓標が輝いている。
「綺麗ね、もう朝なのね。」
そっとため息をつくと優しい表情になったバイオレット。
「きっとキエトもこんな私達を見たら心配しているわね。」
「そうだな。キエトは昔から優しい子で。そんなキエトと家族になれて私達は幸せだった。」
「うん。」
「逃げて助けを呼ぶのは、もう無理だ。バイオレット、私達で妖精の契約を何とか解除しよう。」
家に戻るとエレナがドアの前に立っていた。エレナは心からのお悔やみを伝えると2人の事が心配で様子を見に来たと話す。
「わざわざありがとう。ドロイは妖精と一緒かな。とりあえず中に入ってくれ。」
暗い表情のエレナを家に入れると、3人とも疲れたようにソファに座り込む。
「昔は貧しいけれど仲の良かった国だったのに、今はなんて恐ろしい国になってしまったのかしら。皆変わってしまったわ。
妖精の状態も酷いんです。ずっと力を使い続けて眠れないから、疲労が酷くて今は微熱が下がらず、ついにベッドから起き上がる事も出来なくなってしまいました。」
「いくら妖精とはいえ、そんな状態じゃ死んでしまうんじゃないのか。」
「デューンには妖精の状態は知らせているのですが、大丈夫だの一点張りで。」
3人とも険しい表情をして黙り込む。何かを考えていたトークがエレナに質問した。
「時間が無いな、妖精の力を一時的に止める事は出来ないのかな。」
トークが何をするつもりなのか具体的に言わなくても、エレナは何となく分かっているのだろう。何も言わずに質問だけに答えていく。
「妖精は眠っている時は力が出せないそうなので、寝てしまえば。」
「それなら妖精を眠り薬で眠らせたら。いや、でも妖精なら眠り薬だと気づくだろうな。」
「あの子はとても頭のいい子です。周囲の状況や私達の気持ちも把握しているようです。だから、眠り薬だと知っていても飲むと思います。」
「そうか、それなら妖精に薬を飲んでもらう日時を決めよう。妖精が眠りについたら、デューンを油断させて私が・・・・・・。
だが今の段階だと時間までは決められない。かといって私達がもう一度話し合うと言うのも難しい。どうすればいいのか。」
悩んでいるトークとエレナに、バイオレットが提案した。
「日にちは臨機応変に対応するしかないと思うの。ただ薬を飲んでもらう時間だけ決めておけばいいと思う。 エレナさん達と会うのが難しいから、何か合図がいるわね。妖精が眠りについてからと起きる時が分かるような。」
バイオレットの話を聞いて何か閃いたのか、エレナの顔が輝いた。
「歌はどうでしょう。私の歌声なら結構遠くまで聞こえますし、この周辺なら十分届きます。明るい賑やかな歌を歌っていたら、妖精が眠っているとは誰も思わないでしょう。魔法が切れた事にも気づかれにくいかもしれません。」
「良いわね。エレナさんの歌は上手いわ。不審に思った誰かが来てもドロイさんが妖精の気晴らしをする為に歌っていると言えば黙って帰るでしょうし。」
「それでいこう。妖精が眠るのは夜が良いと思う。夕食の頃かな。」
頷くエレナ。
「分かりました。妖精に私達の眠り薬がどのように効くのか分かりません。それを確かめる為にも、今夜から薬を飲んでもらいます。
妖精も休息をとれますし、詳しい時間も分かりますし、ちょうど良いですね。」
「そうだね、そうしよう。後、今日の午後は私はピック家の様子を見に行ってみるよ。彼らの事も心配だ。」
「あ、エレナさん。アイツには私は呆然としていると伝えておいて。家で休んでいると。」
「分かりました。お2人ともどうか無理をなさらずに気を付けて下さいね。」
「ありがとう。エレナ、君も気を付けるんだよ。」
エレナが帰るとバイオレットは自分の気持ちを吐き出した。
「私、デューンの事、絶対に許さないわ。
デューンには簡単に死んでほしくない。妖精の力を失って無力になって、昔の厳しい島の環境で生涯苦しみながら生きていってほしい。この国の国民も最低だわ。
キエトが生きている時に王との結婚を言われた時も許せないと思ったけれど、キエトが死んだばかりでお墓の前で王との結婚を勧めるだなんて。
あの人達は今の楽な暮らしを知って幸せいっぱいだから、妖精の魔法が無くなって元の暮らしに戻ったら昔以上に辛いと思う。
あの人達も自分達が大切にしている王と一緒にこの島で生涯暮らしていけばいい。妖精を返して他国に移住することに賛成するどころか・・・・・・。 」
「そうだな。妖精を犠牲にして豊かな暮らしを手に入れたり、それを守るために私達を監視したり、デューンがキエトを殺したと勘付いていながら結婚を勧める。
彼らは島を出る事を拒んだんだ。バイオレットの言うようにずっとこの島で暮らせばいいんだよ。妖精の力がなくなった島でね。彼らにとってそれが一番苦しい事だろうから。
欲望は人の本性をさらけ出してしまうんだね。ほんの数日で皆すっかり変わってしまった。」
以前の皆の事を思い出しているのか、トークは辛そうな悲しみの表情になる。バイオレットがトークを励ますように肩に手を置いた。
「でもジャンさん達みたいに変わらない人達もいるわ。妖精を助けたら、彼らも一緒に島を出て行きたい。」
「ああ。ピック家の事はジャンさんに任せたら何とかなると思う。妖精も皆も一緒にドロン国へ逃げよう。」
頷き合うトークとバイオレット。
「私のいない時を狙ってデューンの方からバイオレットに接触してくると思う。だから、この後ピック達の家に様子を見に行ってくるよ。多分見張りがいて、中には入れないと思うがね。」
「ええ、私はデューンが来たら距離を縮めてなんとか一緒に食事をする機会を作るわ。」
「デューンとの食事で王家秘伝の毒入りワインを飲ませようと思うんだ。スープでも良いんだけれど。
あれなら解毒剤があるから、死ぬか契約を解除させるか選ばせる。多分契約解除を選ぶと思うけれど、もしかしたら死を選ぶかもしれないな。どちらにせよ妖精は自由になる。隷属契約を破棄しない事には、妖精を連れて逃げる事が出来ないからね。
ただデューンが苦しみながらこの島で一生を送ることは無くなってしまうが。」
「仕方がないわ。食事の事だけど、私とデューンだけの方が良いと思うの。妖精が眠ったら、食事を開始して毒薬入りワインを一緒に飲むわ。デューンも乾杯となったら飲まないわけにはいかないでしょ。
私達がワインを飲んだらお父さんは解毒剤をもってきてね。」
「とんでもない、食事は3にんでするよ。バイオレットに少し外してもらう状況を作って毒ワインは私が飲む。」
トークはすぐに反対するが、バイオレットが説得する。
「私だけ飲まないなんて変よ。それに私と2人の方がアイツは油断してワインを飲む可能性が高くなる。もし失敗しても妖精が眠っているんだから2人がかりで襲えばいいわ、この方法が一番成功すると思う。
あいつの弱みは私、私が飲んでお父さんが解毒剤をもって駆けつける。お父さんが心配してくれる気持ちは嬉しいけれど、いまは成功率が高い方法を選ぶべきよ。」
バイオレットが説得を重ねた結果トークは折れた。
「すまない、バイオレット。」
「謝らないで、お父さん。私なら大丈夫だから。」
バイオレット達の計画が決まった頃、エレナはデューンへの報告を終えて家に帰ってきていた。
「ドロイ、私暫く夜は妖精の元気が出るように歌を歌ってあげることにしたわ。」
「そうか、それは良いね。バイオレットさん達の様子はどうだった。」
「突然の事でショックが大きいんでしょうね。呆然としていたわ、可哀想に。後でトークさんがピック達の家に様子を見に行くそうよ。」
エレナは妖精に近づくと小声で伝える。
「もう少しの辛抱よ。頑張ってね。今日から夜になったら美味しいスープを用意するわ。楽しみにしていてね。」
エレナの雰囲気にはっとした顔をする妖精。微かに笑顔になると黙って頷いた。体力もなく熱が上がってきている為に妖精はベットから起き上がれず横になっている。
「綺麗ね、もう朝なのね。」
そっとため息をつくと優しい表情になったバイオレット。
「きっとキエトもこんな私達を見たら心配しているわね。」
「そうだな。キエトは昔から優しい子で。そんなキエトと家族になれて私達は幸せだった。」
「うん。」
「逃げて助けを呼ぶのは、もう無理だ。バイオレット、私達で妖精の契約を何とか解除しよう。」
家に戻るとエレナがドアの前に立っていた。エレナは心からのお悔やみを伝えると2人の事が心配で様子を見に来たと話す。
「わざわざありがとう。ドロイは妖精と一緒かな。とりあえず中に入ってくれ。」
暗い表情のエレナを家に入れると、3人とも疲れたようにソファに座り込む。
「昔は貧しいけれど仲の良かった国だったのに、今はなんて恐ろしい国になってしまったのかしら。皆変わってしまったわ。
妖精の状態も酷いんです。ずっと力を使い続けて眠れないから、疲労が酷くて今は微熱が下がらず、ついにベッドから起き上がる事も出来なくなってしまいました。」
「いくら妖精とはいえ、そんな状態じゃ死んでしまうんじゃないのか。」
「デューンには妖精の状態は知らせているのですが、大丈夫だの一点張りで。」
3人とも険しい表情をして黙り込む。何かを考えていたトークがエレナに質問した。
「時間が無いな、妖精の力を一時的に止める事は出来ないのかな。」
トークが何をするつもりなのか具体的に言わなくても、エレナは何となく分かっているのだろう。何も言わずに質問だけに答えていく。
「妖精は眠っている時は力が出せないそうなので、寝てしまえば。」
「それなら妖精を眠り薬で眠らせたら。いや、でも妖精なら眠り薬だと気づくだろうな。」
「あの子はとても頭のいい子です。周囲の状況や私達の気持ちも把握しているようです。だから、眠り薬だと知っていても飲むと思います。」
「そうか、それなら妖精に薬を飲んでもらう日時を決めよう。妖精が眠りについたら、デューンを油断させて私が・・・・・・。
だが今の段階だと時間までは決められない。かといって私達がもう一度話し合うと言うのも難しい。どうすればいいのか。」
悩んでいるトークとエレナに、バイオレットが提案した。
「日にちは臨機応変に対応するしかないと思うの。ただ薬を飲んでもらう時間だけ決めておけばいいと思う。 エレナさん達と会うのが難しいから、何か合図がいるわね。妖精が眠りについてからと起きる時が分かるような。」
バイオレットの話を聞いて何か閃いたのか、エレナの顔が輝いた。
「歌はどうでしょう。私の歌声なら結構遠くまで聞こえますし、この周辺なら十分届きます。明るい賑やかな歌を歌っていたら、妖精が眠っているとは誰も思わないでしょう。魔法が切れた事にも気づかれにくいかもしれません。」
「良いわね。エレナさんの歌は上手いわ。不審に思った誰かが来てもドロイさんが妖精の気晴らしをする為に歌っていると言えば黙って帰るでしょうし。」
「それでいこう。妖精が眠るのは夜が良いと思う。夕食の頃かな。」
頷くエレナ。
「分かりました。妖精に私達の眠り薬がどのように効くのか分かりません。それを確かめる為にも、今夜から薬を飲んでもらいます。
妖精も休息をとれますし、詳しい時間も分かりますし、ちょうど良いですね。」
「そうだね、そうしよう。後、今日の午後は私はピック家の様子を見に行ってみるよ。彼らの事も心配だ。」
「あ、エレナさん。アイツには私は呆然としていると伝えておいて。家で休んでいると。」
「分かりました。お2人ともどうか無理をなさらずに気を付けて下さいね。」
「ありがとう。エレナ、君も気を付けるんだよ。」
エレナが帰るとバイオレットは自分の気持ちを吐き出した。
「私、デューンの事、絶対に許さないわ。
デューンには簡単に死んでほしくない。妖精の力を失って無力になって、昔の厳しい島の環境で生涯苦しみながら生きていってほしい。この国の国民も最低だわ。
キエトが生きている時に王との結婚を言われた時も許せないと思ったけれど、キエトが死んだばかりでお墓の前で王との結婚を勧めるだなんて。
あの人達は今の楽な暮らしを知って幸せいっぱいだから、妖精の魔法が無くなって元の暮らしに戻ったら昔以上に辛いと思う。
あの人達も自分達が大切にしている王と一緒にこの島で生涯暮らしていけばいい。妖精を返して他国に移住することに賛成するどころか・・・・・・。 」
「そうだな。妖精を犠牲にして豊かな暮らしを手に入れたり、それを守るために私達を監視したり、デューンがキエトを殺したと勘付いていながら結婚を勧める。
彼らは島を出る事を拒んだんだ。バイオレットの言うようにずっとこの島で暮らせばいいんだよ。妖精の力がなくなった島でね。彼らにとってそれが一番苦しい事だろうから。
欲望は人の本性をさらけ出してしまうんだね。ほんの数日で皆すっかり変わってしまった。」
以前の皆の事を思い出しているのか、トークは辛そうな悲しみの表情になる。バイオレットがトークを励ますように肩に手を置いた。
「でもジャンさん達みたいに変わらない人達もいるわ。妖精を助けたら、彼らも一緒に島を出て行きたい。」
「ああ。ピック家の事はジャンさんに任せたら何とかなると思う。妖精も皆も一緒にドロン国へ逃げよう。」
頷き合うトークとバイオレット。
「私のいない時を狙ってデューンの方からバイオレットに接触してくると思う。だから、この後ピック達の家に様子を見に行ってくるよ。多分見張りがいて、中には入れないと思うがね。」
「ええ、私はデューンが来たら距離を縮めてなんとか一緒に食事をする機会を作るわ。」
「デューンとの食事で王家秘伝の毒入りワインを飲ませようと思うんだ。スープでも良いんだけれど。
あれなら解毒剤があるから、死ぬか契約を解除させるか選ばせる。多分契約解除を選ぶと思うけれど、もしかしたら死を選ぶかもしれないな。どちらにせよ妖精は自由になる。隷属契約を破棄しない事には、妖精を連れて逃げる事が出来ないからね。
ただデューンが苦しみながらこの島で一生を送ることは無くなってしまうが。」
「仕方がないわ。食事の事だけど、私とデューンだけの方が良いと思うの。妖精が眠ったら、食事を開始して毒薬入りワインを一緒に飲むわ。デューンも乾杯となったら飲まないわけにはいかないでしょ。
私達がワインを飲んだらお父さんは解毒剤をもってきてね。」
「とんでもない、食事は3にんでするよ。バイオレットに少し外してもらう状況を作って毒ワインは私が飲む。」
トークはすぐに反対するが、バイオレットが説得する。
「私だけ飲まないなんて変よ。それに私と2人の方がアイツは油断してワインを飲む可能性が高くなる。もし失敗しても妖精が眠っているんだから2人がかりで襲えばいいわ、この方法が一番成功すると思う。
あいつの弱みは私、私が飲んでお父さんが解毒剤をもって駆けつける。お父さんが心配してくれる気持ちは嬉しいけれど、いまは成功率が高い方法を選ぶべきよ。」
バイオレットが説得を重ねた結果トークは折れた。
「すまない、バイオレット。」
「謝らないで、お父さん。私なら大丈夫だから。」
バイオレット達の計画が決まった頃、エレナはデューンへの報告を終えて家に帰ってきていた。
「ドロイ、私暫く夜は妖精の元気が出るように歌を歌ってあげることにしたわ。」
「そうか、それは良いね。バイオレットさん達の様子はどうだった。」
「突然の事でショックが大きいんでしょうね。呆然としていたわ、可哀想に。後でトークさんがピック達の家に様子を見に行くそうよ。」
エレナは妖精に近づくと小声で伝える。
「もう少しの辛抱よ。頑張ってね。今日から夜になったら美味しいスープを用意するわ。楽しみにしていてね。」
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私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
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