妖精を隷属した国の末路

小梅カリカリ

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妖精国

王の帰還

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 皆で悩んでいた所に王達が戻ってきた。妖精達と互いの無事を喜びあう王達。王と王妃は側に駆け寄ってきた王子を抱きしめた。
 妖精達がクウオの事を説明すると、すぐに王達はクウオを見に行った。クウオを見て一瞬辛そうに顔を歪めた王だったが、クウオを倒した妖精達に感謝の気持ちを述べる。そして自分のせいでこのような事になってしまったと謝罪した。
「私は王として皆を守らなければならなかったのにそれを怠った。息子を助けたい一心でクウオの言いなりになり民を隷属させて売られるような事になってしまった。今回の件は全ては私が判断を間違えたせいだ。
 あのとき私はクウオを殺すべきだったのだ。仮に隷属契約で王子を盾にされたとしても。必要ならば王子も一緒に殺す覚悟で戦うべきだった。
 それが民を守る王の務めなのに。皆より家族を優先した私と妻レイミー、隷属契約書なんて重要な書類をきちんと確認もせずにサインした息子クッパ、我々に皆の上に立つ資格はない。私は王を辞任し、王族制度は廃止する。妖精達を助け出したら、改めて今回の事についての裁判を開いてほしい。」
 妖精達は無言で頷いていたし、中には王達を睨みつけている妖精達もいた。妖精達の厳しい表情にクッパは蒼褪めて震えていた。

 皆の責めるような視線を見ながらクインは話をつづけた。
「現在助かっている妖精は18名。【シャイ】の友人に売られた我々と良い商人達に売られた18名だけだ。皆も同じ気持ちだと思うが、妖精全員を救出するまで決してあきらめない。
 今回売られた妖精達を早く救出しないと妖精の奪い合いで【シャイ】は大混乱に陥るだろう。最悪の場合は戦争になる。すぐに救出部隊を編成したい。」
 クインの言葉に皆賛成した。
 クインの話しが終わると、クインが魔法でクウオの遺体を焼く、灼熱の炎はで骨も残さず全てを燃やしつくした。

 妖精達は作成した行方不明者のリストをクイン達に持ってきてくれた。それを見ていたレイミーの妹ミレが悲痛な叫び声をあげた。
「ロレーヌがいない。私の娘のロレーヌがいないわ。」

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