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4話 放課後のあれこれ
しおりを挟む悠人以外とは特に友人もいない俺は、いつも通り授業を受けた後、帰路についている。、、、、はずだった。
俺は今、体育館裏にいる。それも寺門豪によって強制的に連れてこられてだ。
(体育館裏とかベタだな)
「なぁ、聞いてんのかよ!」
(おっと、ぼーとしてたら寺門の気を荒立たせてしまった)
「ああ、聞いてるよ。というか、なんで俺はこんなところまで連れて来させられてんだ?」
俺が寺門に対して質問すると、寺門の顔がさらに憤怒の色に変わっていった。
(えっなんで?)
「お前如きが、俺様に対して対等な口を聞くんじゃねーよ!!!」
「ぐふっ!!」
寺門は怒りと共に、俺の胸ぐらを掴み、校舎の壁に俺を叩きつける。
(あーそういうことね。てかよ、VIT1の俺に対してこんなことするとか、軽く死ねるんだけど。まぁ、ステータスなんて後悔した事ないから、そんな事知らないんだろうが、ステータスが低いことくらい察してるんだから、力を考えろよ)
防御力がカスな俺は、豪に叩きつけられただけで、口から血を吐いてしまった。
(ステータス)
俺はすぐにステータスを確認する。
名前 四ノ宮 翔 レベル1
職業 学生
HP20/100 MP0/0
STR 1 VIT 1 AGI 1
DEX 1 INT 1
ー状態ー
呪い
ースキルー
ー称号ー
呪われた子
(ぐっ、おいおいほとんど持ってかれたじゃねーか!)
「「「「はっ?」」」」
校舎の壁に叩きつける、たったそれだけのことで血を吐いた俺を見た寺門達の反応は、呆気に取られるだった。それもそうだ、普通校舎の壁に叩きつけられたくらいじゃ血は吐かない。
つまりそれは、俺の防御力がカスだということの証明にほかならないと言う事だ。
「くくく、はっはっはっ!なんだよそれはよ!ただ壁に叩きつけたくらいで吐血だ!?やっぱりてめぇのステータスはゴミクズじゃねぇーか!」
「ゴミだと思ってはいたけど、そんなにゴミだとはな!」
「そんなんで吐血とか、どんだけだよ!」
「ちょっと引くんですけど」
「キモすぎない?」
寺門とその取り巻きの男や女が煩い。
(カスだって自分だって思ってたけど、俺もこんなだとは思わなかったわ。あとキモいのはお前だってのビッチ共)
壁に叩きつけられたくらいで俺の意識は飛びそうになってきていた。
「吐血に続いて、意識が飛びそうなのか!?流石にこんなカスだとは思わなかったぜ!」
意識が朦朧とする中、寺門達の嘲笑うかの様な笑い声が耳に響く。
「まーいいわ、これ以上やると死にそうだからよ、これくらいにするけどよ!これ以上俺や悠人に付き纏うなら殺すぞ?」
寺門はドスの効いた声で俺に対して言う。
(付き纏ってるのはお前だけどな)
喋る気力も無くなってきた俺は、そんな事を思いつつも、何も言えないでいた。
「けっ!こんなカスと悠人はなんだって一緒にいるんだか」
「悠人君はきっと、このカスに脅されてるじゃなーい?きっとそうよ、ならそれを助けた私達に対して、悠人君はきっと感謝してくれるでしょー」
「すみちゃんマジ天才!てことは、うちらのこと好きになっちゃったりして、んでんで、そのまま結婚ー?」
「きゃー、みみちゃんマジ天才じゃない?絶対そうなるでしょー」
「は?お前ら悠人のこと好きなのかよ?」
「ちょっとなに豪ちゃん嫉妬?」
「安心して豪ちゃん、うちらの本命は豪ちゃんだよー」
「そうそう、悠人君は軽ーく遊んであげるだけ」
「ならいいがよ、浮気したらぶっ殺すぞ?」
「きゃー怖ーい!でもそんな豪ちゃんも素敵ー!」
「素敵ー!」
(こんな頭の悪い、いかれた奴らに対して、俺はただやられるだけかよ。クソみたいな人生だな)
意識が飛びそうになるのを我慢しながら、空を見上げていると、俺と寺門達の以外の声が聞こえた。
「ちょっと貴方たち!何してるの!?」
「くそ、会長かよ!面倒くせーな!行くぞ、お前ら」
女の声が聞こえると同時に、豪たちはどこかに行ってしまった。
(あっ、、やばい、、な、、意識が、、、)
それに安心してしまったのか、俺は意識を手放してしまった。
「ねぇ!ちょっと!一体何があったのよ!?ねぇ!!」
俺が意識を手放した後、体育館裏ではそんな声が響いていた。
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