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2話 大佐様のがこんなにも大きいなんて、伺っていません
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そこからの道のりを、ルイーズは覚えていない。
気付けば馬車に乗り、その中で隣に座ったマチアスからさんざん「愛しています」と言われながら、耳や唇や、それ以外の場所も舌で愛撫されて、ふらつく足元をマチアスに支えられて下車すると、目の前には瀟洒な屋敷が建っていた。
「あの、ここは……?」
てっきり宿舎に戻り、マチアスかルイーズの部屋に行くと思っていた。
「僕の家です。宿舎はその、壁が薄いですし、他の者に今の色っぽいルイーズを見られたくなかったので。」
「……そう、ですか……」
ルイーズは馬車で散々蕩けさせられた事を思い出して、赤面する。
「行きましょう」
屋敷に入ると、使用人達が早速出迎えていた。
主人が女性を連れてくるなど前代未聞なので、執事もどこか浮き足立っている。
「お帰りなさいませ、伯爵様」
「あぁ、しばらく留守にして済まなかった」
「いえ、お変わりなく何よりでございます」
「彼女はルイーズ、私の婚約者だ」
「初めまして、ルイーズです。宜しくお願いします」
「ルイーズ様、勿体ないお言葉をありがとうございます。執事を務めますクラインと申します。どうぞ宜しくお願い致します」
「これから彼女に少し屋敷を案内したい。その間に部屋にワインと何かつまめるものを運んでおいてくれ」
「かしこまりました」
クラインや他の使用人と別れて30分程、図書室や、舞踏会の行われる広間、音楽室や、庭などを案内される。
(ここにはその……そう言う事をしに来たはずだけど、こうしていると、なんだかさっきまでの空気が嘘みたい)
ふと思ってマチアスを見上げると、バチっと音がしそうな程に激しく視線がぶつかり、その瞳の奥にある燃え立つ様な熱に、先程の事が夢では無かったと確信させられる。
「部屋に行きましょうか。きっと準備は終わっています。これでもう誰も部屋には入って来ませんから」
「はい……」
ルイーズはこれからの事を思うと恥ずかしくて一言答えるのがやっとだった。
マチアスの私室に入ると、立派な事務机のあるその部屋を通り越し、その隣の書斎も通り越して、寝室に入る。
足を踏み入れた瞬間に後ろ手に扉が閉まって、マチアスにそのまま抱き締められて、食べられてしまいそうなキスをされる。
「ま、待って下さい、マチアス……」
「もう散々待ちました。」
「そうではなくて……その、私、初めてなので、最初はベッドでお願いします……」
「……ルイーズは、僕を煽る天才ですか?」
「え、いや、そうではなくてっ……」
そう言う間にマチアスはルイーズを軽々と抱き上げて、ベッドまで連れていく。
「ワインはいかがですか? 貴腐ワインなので甘口で飲みやすいですよ。」
「ありがとうございます、少しだけ頂きます」
グラスに注いでくれた蜜色のワインは、確かに甘味がきいていて、飲み易かった。
マチアスは軍服のジャケットを脱いで、シャツの襟元をゆるめている。
まだ半分しか飲んでいないが、ルイーズはグラスをサイドテーブルに置いた。
「ごちそうさまでした。あの、また後で頂きます。お酒、あまり強くないので……」
「そうですか」
マチアスは残りのワインを一気にあおった。
そしてまたルイーズにキスを始める。
ワインの香りがするマチアスの唇に酔いが深まる。
馬車の中で、服から出ている所は全部キスされた。
でも今からは多分、さっき触れられなかった所全部も愛される。
キスをしながらマチアスの大きな手がルイーズのワンピースを脱がせていく。
下着だけになったルイーズは恥ずかしくて思わず顔を背けた。
「ルイーズ、綺麗です、とても」
そう言ってルイーズのブラジャーの上側を少しずらして乳首にキスをした。
「あの、マチアス、私……恥ずかしくてどうにかなりそうです」
「ルイーズもどうにかなって下さい。僕も幸せで、あなたが欲しくて、どうにかなりそうです」
「マチアス……」
(今さらそんな無邪気な顔、ずるい……)
「下着、いいですか? あなたの全てを知りたい。」
ルイーズはこくんと頷く。
「でも、マチアスも脱いで下さい。私だけはその……ずるいです」
「そうですね。では脱がしてくれますか?」
そう言うと、マチアスはルイーズの両手を自分の胸元へと誘った。
1つずつ丁寧にボタンを外していく。
シャツを肩から抜いてはだけさせると、ルイーズが思っていたより数段逞しい身体をしていた。
「脱げかけのブラジャーを着けたルイーズに服を脱がしてもらうなんて、背徳的でとても良いですね」
「な……変なこと言うと、もうしません」
「すみません、もう言わないのでお願いします」
謝りながら膝立ちになる。
ベルトを外して、ズボンを下げると、下着からはみ出てお腹辺りまで達したマチアスの物が見えた。
そのあまりの大きさに思わずルイーズは怖じ気ずく。
「もう馬車の中から、いえ、正直に言えば、あなたと二人きりでお茶を飲んでいた時から、こうなってました」
「そんな……」
ルイーズは驚きを隠せない。
マチアスの手がルイーズを導き、下着も脱がせた。
ぶるんと震えるように出てきた肉棒は、控えめに言ってもグロテスクだったけれど、ルイーズは下腹部が疼くのを感じた。
「今度は僕の番です」
そう言うと、ルイーズを仰向けに寝かせてブラジャーもショーツも奪った。
「ルイーズ、あなたは本当に美しい、信じられない程に」
恍惚としながら、ルイーズの胸を揉む。
左右の手で少しずつ、ルイーズの様子をうかがいながら。
時折唇にキスを落としてくれる。
そして胸を舐め始め、少しずつ執拗に、しゃぶり出す。
「あ……マチ……アス……あぁん、それダメ……」
言葉が意味を成さなくなってくる。
その間にもマチアスの愛撫は止まらない。
「ルイーズ、あぁ、こんなに胸の先を尖らせて、それ程に私を感じてくれているのですね」
「そんなこと……言わないで……あぁん、そこは吸ったらダメぇ……」
「ここが好きですか?」
マチアスは止めるどころかますます胸をしゃぶり尽くす。
そしてルイーズが微かに痙攣したのを見て、下肢にも手を伸ばす。
ルイーズの艶っぽく開いた唇から、マチアスの正気を失わせる悩ましい喘ぎ声が漏れる。
「もうこんなに濡れています」
人差し指を溝に沿って上下させて、処女なのにびしょびしょに濡れるルイーズに嬉しそうにする。
「言わないで下さい……」
ルイーズはちょっと怒った振りをする。
それを嬉しそうに眺めてから、
「指を一本ずつ入れます」
と少しゴツゴツした男らしい指を、ルイーズの中に入れた。
「あ……んん……」
ルイーズは違和感に顔をしかめる。
一本でこれだけの圧迫感で、果たしてあの昂ったマチアスの男根が入るのだろうか。
少し不安になった所で、マチアスが溝の上の粒を愛液に濡れた親指で優しくねっとりと擦った。
その瞬間、腿の内側から下腹部全体に何とも悩ましい疼きを感じた。
「マチアス……なにを……」
「女性は最初はここの方が感じやすいそうです。快感を得ると、膣の方もより濡れて、男を受け入れやすくなります」
そう言いながら、ルイーズの中と蕾を愛撫し続ける。
「さっきのでまた少し濡れたようなので、一本指を増やします」
マチアスは丁寧に教えてくれるが、ルイーズはそれどころではなかった。
秘芯が切なく疼いて、気が狂いそうだった。
無意識に腰をくねらせてしまう。
「ルイーズ、もっと、と欲してくれているのですか?」
「ちが……」
ルイーズの否定の言葉は力を持たなかった。
兎に角このもどかしさをどうにかしてしまいたかった。
するといきなりマチアスがルイーズの脚の間に顔を突っ込み、控えめに勃起するそれにしゃぶりついた。
「マチアス!! そんな、ダメです……汚いからっ……はぁあん!……きも、ち……い……」
ジュルジュルジュルっと、およそこの上品な寝室に似つかわしくない卑猥な音が響き渡る。
「汚くなんて無いですよ、とても美味しいです、ルイーズの味と香りがする」
マチアスはまるで仔犬のように夢中になってルイーズの蜜壺を舐めしゃぶった。
「もう、マチアス……無理です……わたし……変になって……あぁぁぁ……!!!」
マチアスがルイーズの蕾に思いきり吸い付いたと同時に軽く噛んだ時だった。それまで高まっても果ててくれなかった快楽が、一気に上り詰めて絶頂を迎えた。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
下肢が絶頂の余韻で震えている。
瞳は潤み、唇はキスをされ過ぎて真っ赤に腫れている。
「ルイーズ、綺麗です。まるで淫靡な天使のようだ」
ルイーズの中の指を3本に増やしても、さっきより抵抗を感じないのを確かめる。
「ここまで慣れたら、後は大丈夫です。
すみません、ルイーズ、あともう少しだけ、脚を開けますか?」
「はい……」
優しく、ルイーズのペースに合わせて聞いてくれるマチアス。
けれど少しずつ膝を開いてその合間から見えたマチアスのドクドクと脈打つぺニスは、先程よりもさらに怒張しているように思える。
「痛かったら言ってください」
「はい」
マチアスは己を握ると少しずつ、でも確実にルイーズの中に入って行く。
「ルイーズ、痛くないですか?」
「ちょっと……でも大丈夫……です。マチアスは?」
「僕は……はぁぁぁ……ルイーズの中、気持ち良過ぎて……すみません、僕ばかり……」
ルイーズは首を横に振る。
その間にもゆっくり、みしみしとマチアスの巨根が際奥を目指してめり込んで来る。
(マチアス、細いと思ってたけど、すごく筋肉あるし、しかもあそこがこんなに大きかったなんて……上品な顔立ちからは想像も出来ない位……)
ルイーズは痛みで少し汗がにじんだ。
それでも今はマチアスを最後まで受け入れたい気持ちが勝っていた。
「いっ……!!」
急に今までよりも激しい痛みが襲う。
「ルイーズ、僕に掴まって下さい。爪を立てても大丈夫ですよ」
「だい……じょぶ……です……」
ルイーズは必死に耐えた。
しばらくすると痛みは薄らいできた。
「全部入りました」
「良かった……これで私はマチアスのものですか?」
ルイーズが尋ねると、マチアスは眩しそうに目を細めて微笑んだ。
「そうです。そして僕もあなたのものです。最も僕はとうの昔にルイーズのものです。この身も、心も」
そう言って繋がったまま、キスをした。
「マチアス……苦しいですか?」
「いえ、ルイーズの中が気持ちが良過ぎて、気を抜くとどうしようもなく腰を振って、あなたを突き上げたくなってしまうので、気を付けています。」
「突き……それなら、動いて下さい。私はもう大丈夫ですから……マチアスが私を欲してくれているのを感じさせて下さい」
「そう言うの、殺し文句、いえ、やぶ蛇って言うんですよ? 本当にこんな風にしても大丈夫ですか?」
そう言って一度出口付近まで引き抜くと、その後際奥まで突き上げた。ゆっくりだったけれど、お腹への圧迫感はすさまじかった。
「はっ……んんん、激し……」
マチアスの反り上がった形を襞の一つ一つに刻み込まれる。
「すみません、やり過ぎました」
それからマチアスは慎重にゆっくり何度も行ったり来たりした。
腰を打ち付けつつ、胸も愛撫する。
するとある瞬間から、下の花芯と胸の快感がリンクして、胸しかさわられていないのに、蕾で果ててしまった。
「あ……マチ……アス……ん……」
えも言われぬ官能的なしびれがルイーズの中を駆け抜けると、余韻が全身を甘く溶かしていく。
「あぁ、そんな締め付けて、あぁ、ルイーズの中、痙攣して……くぅ……すみません、僕も……もう……果てそうです……っ」
そう言ってから、4、5回、今までより格段に速い腰つきで穿つと、ビクッとぺニスが動くのが感じられた。
その後マチアスは、ゆっくりと数回前後に腰を振った。
「ルイーズ、大丈夫ですか?痛い所はありませんか?」
ルイーズの乱れた髪をゆっくり撫でながら整えてくれる。
「大丈夫です。あの……マチアス……」
「はい、何ですか?」
「えっと……愛しています……」
「ルイーズ……」
視線が宙に泳ぐマチアス。
そのまま何も言ってくれないので、ルイーズが気まずくなっていると、右頬を親指で愛おしそうに撫でられた。
ルイーズは少しくすぐったくてマチアスの手に自分のを重ねようとすると、急に繋がったままキスをされた。
濃厚でまるで食べられているような、甘い甘い唇と舌の感触に飲み込まれそうになる。
マチアスは名残惜しそうに唇を離すと、「俺の方がもっと愛してます」と耳元で今まで聞いたことも無いような、低くて掠れた声で囁いた。
再び上半身を起こしたマチアスを見ると、頬と耳が少し赤くなっている。
(マチアス……)
「でも今、そんな可愛い告白は反則ですよ?」
つい一瞬前まで照れて赤くなっていたのに、今は何故か妙に艶々として、不敵な笑みを浮かべている。
「可愛くなんて……ではいつ伝えれば良いですか?」
「いえ、今のタイミングは僕にとっては最高でしたが……ルイーズにとってはどうでしょうね?」
(あ、この悪い顔、嫌な予感が……)
そう言いながら、ルイーズの中の欲棒がまた体積を増していく。
「あ、あの、初めてって普通は一回って聞いたんですが……」
「そうですね。でもルイーズが大丈夫なら、後一回だけ、お願いします」
(大丈夫もなにも……)
「その……今すごく大きくて硬くて抜いたら痛そうなので、少し小さくなってから抜いて下さい……」
「ルイーズ……」
その後初めてのルイーズを大切にいたわりつつも、今日は2回目(マチアスの果てるのが)で終わりならと、持ち前の執着心と性欲の強さで何度もルイーズをイカせてから果てたのは言うまでもない。
翌朝、慣れない事をしたのだから身体を労らなくてはとマチアスに悟されて、いつもより少しだけ遅くマチアスと共に馬車で出勤したルイーズを遠くに見た団長は、満足そうに頷いた。
他の騎士達は、この2年で朝練に初めて顔を出さなかったマチアスは何処だと騒然となっていたが、二人の到着を見るや、やっと婚約者が居なくなった「騎士団みんなの癒しのルイーズ」が早速、執念系大佐マチアスに強奪されたと知って、嘆き悲しむ者や、彼女に同情する者が後を絶たなかった。
気付けば馬車に乗り、その中で隣に座ったマチアスからさんざん「愛しています」と言われながら、耳や唇や、それ以外の場所も舌で愛撫されて、ふらつく足元をマチアスに支えられて下車すると、目の前には瀟洒な屋敷が建っていた。
「あの、ここは……?」
てっきり宿舎に戻り、マチアスかルイーズの部屋に行くと思っていた。
「僕の家です。宿舎はその、壁が薄いですし、他の者に今の色っぽいルイーズを見られたくなかったので。」
「……そう、ですか……」
ルイーズは馬車で散々蕩けさせられた事を思い出して、赤面する。
「行きましょう」
屋敷に入ると、使用人達が早速出迎えていた。
主人が女性を連れてくるなど前代未聞なので、執事もどこか浮き足立っている。
「お帰りなさいませ、伯爵様」
「あぁ、しばらく留守にして済まなかった」
「いえ、お変わりなく何よりでございます」
「彼女はルイーズ、私の婚約者だ」
「初めまして、ルイーズです。宜しくお願いします」
「ルイーズ様、勿体ないお言葉をありがとうございます。執事を務めますクラインと申します。どうぞ宜しくお願い致します」
「これから彼女に少し屋敷を案内したい。その間に部屋にワインと何かつまめるものを運んでおいてくれ」
「かしこまりました」
クラインや他の使用人と別れて30分程、図書室や、舞踏会の行われる広間、音楽室や、庭などを案内される。
(ここにはその……そう言う事をしに来たはずだけど、こうしていると、なんだかさっきまでの空気が嘘みたい)
ふと思ってマチアスを見上げると、バチっと音がしそうな程に激しく視線がぶつかり、その瞳の奥にある燃え立つ様な熱に、先程の事が夢では無かったと確信させられる。
「部屋に行きましょうか。きっと準備は終わっています。これでもう誰も部屋には入って来ませんから」
「はい……」
ルイーズはこれからの事を思うと恥ずかしくて一言答えるのがやっとだった。
マチアスの私室に入ると、立派な事務机のあるその部屋を通り越し、その隣の書斎も通り越して、寝室に入る。
足を踏み入れた瞬間に後ろ手に扉が閉まって、マチアスにそのまま抱き締められて、食べられてしまいそうなキスをされる。
「ま、待って下さい、マチアス……」
「もう散々待ちました。」
「そうではなくて……その、私、初めてなので、最初はベッドでお願いします……」
「……ルイーズは、僕を煽る天才ですか?」
「え、いや、そうではなくてっ……」
そう言う間にマチアスはルイーズを軽々と抱き上げて、ベッドまで連れていく。
「ワインはいかがですか? 貴腐ワインなので甘口で飲みやすいですよ。」
「ありがとうございます、少しだけ頂きます」
グラスに注いでくれた蜜色のワインは、確かに甘味がきいていて、飲み易かった。
マチアスは軍服のジャケットを脱いで、シャツの襟元をゆるめている。
まだ半分しか飲んでいないが、ルイーズはグラスをサイドテーブルに置いた。
「ごちそうさまでした。あの、また後で頂きます。お酒、あまり強くないので……」
「そうですか」
マチアスは残りのワインを一気にあおった。
そしてまたルイーズにキスを始める。
ワインの香りがするマチアスの唇に酔いが深まる。
馬車の中で、服から出ている所は全部キスされた。
でも今からは多分、さっき触れられなかった所全部も愛される。
キスをしながらマチアスの大きな手がルイーズのワンピースを脱がせていく。
下着だけになったルイーズは恥ずかしくて思わず顔を背けた。
「ルイーズ、綺麗です、とても」
そう言ってルイーズのブラジャーの上側を少しずらして乳首にキスをした。
「あの、マチアス、私……恥ずかしくてどうにかなりそうです」
「ルイーズもどうにかなって下さい。僕も幸せで、あなたが欲しくて、どうにかなりそうです」
「マチアス……」
(今さらそんな無邪気な顔、ずるい……)
「下着、いいですか? あなたの全てを知りたい。」
ルイーズはこくんと頷く。
「でも、マチアスも脱いで下さい。私だけはその……ずるいです」
「そうですね。では脱がしてくれますか?」
そう言うと、マチアスはルイーズの両手を自分の胸元へと誘った。
1つずつ丁寧にボタンを外していく。
シャツを肩から抜いてはだけさせると、ルイーズが思っていたより数段逞しい身体をしていた。
「脱げかけのブラジャーを着けたルイーズに服を脱がしてもらうなんて、背徳的でとても良いですね」
「な……変なこと言うと、もうしません」
「すみません、もう言わないのでお願いします」
謝りながら膝立ちになる。
ベルトを外して、ズボンを下げると、下着からはみ出てお腹辺りまで達したマチアスの物が見えた。
そのあまりの大きさに思わずルイーズは怖じ気ずく。
「もう馬車の中から、いえ、正直に言えば、あなたと二人きりでお茶を飲んでいた時から、こうなってました」
「そんな……」
ルイーズは驚きを隠せない。
マチアスの手がルイーズを導き、下着も脱がせた。
ぶるんと震えるように出てきた肉棒は、控えめに言ってもグロテスクだったけれど、ルイーズは下腹部が疼くのを感じた。
「今度は僕の番です」
そう言うと、ルイーズを仰向けに寝かせてブラジャーもショーツも奪った。
「ルイーズ、あなたは本当に美しい、信じられない程に」
恍惚としながら、ルイーズの胸を揉む。
左右の手で少しずつ、ルイーズの様子をうかがいながら。
時折唇にキスを落としてくれる。
そして胸を舐め始め、少しずつ執拗に、しゃぶり出す。
「あ……マチ……アス……あぁん、それダメ……」
言葉が意味を成さなくなってくる。
その間にもマチアスの愛撫は止まらない。
「ルイーズ、あぁ、こんなに胸の先を尖らせて、それ程に私を感じてくれているのですね」
「そんなこと……言わないで……あぁん、そこは吸ったらダメぇ……」
「ここが好きですか?」
マチアスは止めるどころかますます胸をしゃぶり尽くす。
そしてルイーズが微かに痙攣したのを見て、下肢にも手を伸ばす。
ルイーズの艶っぽく開いた唇から、マチアスの正気を失わせる悩ましい喘ぎ声が漏れる。
「もうこんなに濡れています」
人差し指を溝に沿って上下させて、処女なのにびしょびしょに濡れるルイーズに嬉しそうにする。
「言わないで下さい……」
ルイーズはちょっと怒った振りをする。
それを嬉しそうに眺めてから、
「指を一本ずつ入れます」
と少しゴツゴツした男らしい指を、ルイーズの中に入れた。
「あ……んん……」
ルイーズは違和感に顔をしかめる。
一本でこれだけの圧迫感で、果たしてあの昂ったマチアスの男根が入るのだろうか。
少し不安になった所で、マチアスが溝の上の粒を愛液に濡れた親指で優しくねっとりと擦った。
その瞬間、腿の内側から下腹部全体に何とも悩ましい疼きを感じた。
「マチアス……なにを……」
「女性は最初はここの方が感じやすいそうです。快感を得ると、膣の方もより濡れて、男を受け入れやすくなります」
そう言いながら、ルイーズの中と蕾を愛撫し続ける。
「さっきのでまた少し濡れたようなので、一本指を増やします」
マチアスは丁寧に教えてくれるが、ルイーズはそれどころではなかった。
秘芯が切なく疼いて、気が狂いそうだった。
無意識に腰をくねらせてしまう。
「ルイーズ、もっと、と欲してくれているのですか?」
「ちが……」
ルイーズの否定の言葉は力を持たなかった。
兎に角このもどかしさをどうにかしてしまいたかった。
するといきなりマチアスがルイーズの脚の間に顔を突っ込み、控えめに勃起するそれにしゃぶりついた。
「マチアス!! そんな、ダメです……汚いからっ……はぁあん!……きも、ち……い……」
ジュルジュルジュルっと、およそこの上品な寝室に似つかわしくない卑猥な音が響き渡る。
「汚くなんて無いですよ、とても美味しいです、ルイーズの味と香りがする」
マチアスはまるで仔犬のように夢中になってルイーズの蜜壺を舐めしゃぶった。
「もう、マチアス……無理です……わたし……変になって……あぁぁぁ……!!!」
マチアスがルイーズの蕾に思いきり吸い付いたと同時に軽く噛んだ時だった。それまで高まっても果ててくれなかった快楽が、一気に上り詰めて絶頂を迎えた。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
下肢が絶頂の余韻で震えている。
瞳は潤み、唇はキスをされ過ぎて真っ赤に腫れている。
「ルイーズ、綺麗です。まるで淫靡な天使のようだ」
ルイーズの中の指を3本に増やしても、さっきより抵抗を感じないのを確かめる。
「ここまで慣れたら、後は大丈夫です。
すみません、ルイーズ、あともう少しだけ、脚を開けますか?」
「はい……」
優しく、ルイーズのペースに合わせて聞いてくれるマチアス。
けれど少しずつ膝を開いてその合間から見えたマチアスのドクドクと脈打つぺニスは、先程よりもさらに怒張しているように思える。
「痛かったら言ってください」
「はい」
マチアスは己を握ると少しずつ、でも確実にルイーズの中に入って行く。
「ルイーズ、痛くないですか?」
「ちょっと……でも大丈夫……です。マチアスは?」
「僕は……はぁぁぁ……ルイーズの中、気持ち良過ぎて……すみません、僕ばかり……」
ルイーズは首を横に振る。
その間にもゆっくり、みしみしとマチアスの巨根が際奥を目指してめり込んで来る。
(マチアス、細いと思ってたけど、すごく筋肉あるし、しかもあそこがこんなに大きかったなんて……上品な顔立ちからは想像も出来ない位……)
ルイーズは痛みで少し汗がにじんだ。
それでも今はマチアスを最後まで受け入れたい気持ちが勝っていた。
「いっ……!!」
急に今までよりも激しい痛みが襲う。
「ルイーズ、僕に掴まって下さい。爪を立てても大丈夫ですよ」
「だい……じょぶ……です……」
ルイーズは必死に耐えた。
しばらくすると痛みは薄らいできた。
「全部入りました」
「良かった……これで私はマチアスのものですか?」
ルイーズが尋ねると、マチアスは眩しそうに目を細めて微笑んだ。
「そうです。そして僕もあなたのものです。最も僕はとうの昔にルイーズのものです。この身も、心も」
そう言って繋がったまま、キスをした。
「マチアス……苦しいですか?」
「いえ、ルイーズの中が気持ちが良過ぎて、気を抜くとどうしようもなく腰を振って、あなたを突き上げたくなってしまうので、気を付けています。」
「突き……それなら、動いて下さい。私はもう大丈夫ですから……マチアスが私を欲してくれているのを感じさせて下さい」
「そう言うの、殺し文句、いえ、やぶ蛇って言うんですよ? 本当にこんな風にしても大丈夫ですか?」
そう言って一度出口付近まで引き抜くと、その後際奥まで突き上げた。ゆっくりだったけれど、お腹への圧迫感はすさまじかった。
「はっ……んんん、激し……」
マチアスの反り上がった形を襞の一つ一つに刻み込まれる。
「すみません、やり過ぎました」
それからマチアスは慎重にゆっくり何度も行ったり来たりした。
腰を打ち付けつつ、胸も愛撫する。
するとある瞬間から、下の花芯と胸の快感がリンクして、胸しかさわられていないのに、蕾で果ててしまった。
「あ……マチ……アス……ん……」
えも言われぬ官能的なしびれがルイーズの中を駆け抜けると、余韻が全身を甘く溶かしていく。
「あぁ、そんな締め付けて、あぁ、ルイーズの中、痙攣して……くぅ……すみません、僕も……もう……果てそうです……っ」
そう言ってから、4、5回、今までより格段に速い腰つきで穿つと、ビクッとぺニスが動くのが感じられた。
その後マチアスは、ゆっくりと数回前後に腰を振った。
「ルイーズ、大丈夫ですか?痛い所はありませんか?」
ルイーズの乱れた髪をゆっくり撫でながら整えてくれる。
「大丈夫です。あの……マチアス……」
「はい、何ですか?」
「えっと……愛しています……」
「ルイーズ……」
視線が宙に泳ぐマチアス。
そのまま何も言ってくれないので、ルイーズが気まずくなっていると、右頬を親指で愛おしそうに撫でられた。
ルイーズは少しくすぐったくてマチアスの手に自分のを重ねようとすると、急に繋がったままキスをされた。
濃厚でまるで食べられているような、甘い甘い唇と舌の感触に飲み込まれそうになる。
マチアスは名残惜しそうに唇を離すと、「俺の方がもっと愛してます」と耳元で今まで聞いたことも無いような、低くて掠れた声で囁いた。
再び上半身を起こしたマチアスを見ると、頬と耳が少し赤くなっている。
(マチアス……)
「でも今、そんな可愛い告白は反則ですよ?」
つい一瞬前まで照れて赤くなっていたのに、今は何故か妙に艶々として、不敵な笑みを浮かべている。
「可愛くなんて……ではいつ伝えれば良いですか?」
「いえ、今のタイミングは僕にとっては最高でしたが……ルイーズにとってはどうでしょうね?」
(あ、この悪い顔、嫌な予感が……)
そう言いながら、ルイーズの中の欲棒がまた体積を増していく。
「あ、あの、初めてって普通は一回って聞いたんですが……」
「そうですね。でもルイーズが大丈夫なら、後一回だけ、お願いします」
(大丈夫もなにも……)
「その……今すごく大きくて硬くて抜いたら痛そうなので、少し小さくなってから抜いて下さい……」
「ルイーズ……」
その後初めてのルイーズを大切にいたわりつつも、今日は2回目(マチアスの果てるのが)で終わりならと、持ち前の執着心と性欲の強さで何度もルイーズをイカせてから果てたのは言うまでもない。
翌朝、慣れない事をしたのだから身体を労らなくてはとマチアスに悟されて、いつもより少しだけ遅くマチアスと共に馬車で出勤したルイーズを遠くに見た団長は、満足そうに頷いた。
他の騎士達は、この2年で朝練に初めて顔を出さなかったマチアスは何処だと騒然となっていたが、二人の到着を見るや、やっと婚約者が居なくなった「騎士団みんなの癒しのルイーズ」が早速、執念系大佐マチアスに強奪されたと知って、嘆き悲しむ者や、彼女に同情する者が後を絶たなかった。
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2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
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面白かったです(*´ω`*)素敵でした♪
syarin様
この度は拙作をお読み下さり、御感想まで頂いてしまい恐縮ですm(_ _)m
どうもありがとうございます!